Google広告の審査基準は?落ちた場合、どう対処する?

Google広告の審査落ちた!なんてことになる前に

Google広告はGoogleと提携している各企業サイトやブログ、検索結果やYoutubeなど幅広いメディアに広告を掲載できるトップクラスの広告サービスです。ただしそれだけに審査も厳しく、思っていないところで審査に落ちて広告が配信されないケースもあります。

Google広告の審査基準をよく理解して規約に引っかからないようにしておくのがポイントです。今回はGoogle広告初心者の方向けに、詳しい審査内容や基準、審査に落ちたとき確認するポイントなどをご紹介していきます

Google広告の審査基準は?

1.Google広告の審査

Google広告では

・広告内容
・対策キーワード
・ランディングページ

などが広告審査の対象になります。どれか1つにでも問題があると広告が配信されない可能性があるため、出稿時は事前に各項目を確認しておく必要があります。審査のタイミングは入稿直後(広告の出稿および編集時)に行われます。審査で承認されないと広告配信は行われません。

またこれ以外にも、広告配信中に不定期(クローラーが配信状況や内容を不定期にチェック)で行われます。 そのため配信開始後にも定期的にアカウント状況をチェックすることをおすすめします。

また審査にかかる時間については、1~2営業日とされているので覚えておきましょう。1営業日で済むケースが多いですが内容によっては2営業日まで掛かる可能性がある点に注意です。ちなみにカレンダーで土・日・祝日はGoogle側が休みなので、営業日に該当しません。

2営業日以上審査に時間が発生している場合は、何かしら審査の前後でトラブルが発生している可能性があります。現在コロナウイルスの影響で電話が使えないので、メールあるいはチャットで詳細を確認してみてください。

現在の審査状況については、

1.GoogleアカウントでGoogle広告の管理画面にログインする
2.「広告と広告表示オプション」をクリックする
3.「ステータス」の欄を確認

で確認が可能です。

2.Google広告の審査基準とは?

Google広告には次のような審査基準があります。

禁止コンテンツに該当しないか

・偽造品:正規品と偽った商品
・危険な商品、サービス:危険ドラッグなどの危ない内容
・不正行為の助長:ハッキング方法の紹介など
・不適切:攻撃的だったり差別的

といったコンテンツは配信が禁止されています。

偽造品や危険な商品、サービスについては真面目に広告を作っている場合まず該当しません。不正行為の助長も倫理としてわかっているはずです。しかし意図せず内容が攻撃的で不適切になっているケースは考えられます。

禁止手法が使われていないか

・データの収集および使用:ユーザーのプライバシー情報が分かるという宣伝文句など
・広告ネットワークの不正利用:審査を回避する技術的不正
・不実表示:意図して騙したり誤解を招く表現を行う

などは禁止手法とされています。

Googleではスタッフの目視を含めて審査を行っています。技術的に広告審査を回避しようとしても目視で状況が一目瞭然になるのでやめておきましょう。

また不実表示に関しては気づかないうちに違反している可能性があるので注意してください。たとえば「この商品は世界で1番おいしい」などの誇張表現は不実表示扱いになってしまう場合があるので注意が必要です。Webサイトなどでは特にとがめはありませんが、広告だとNGです。

制限付きのコンテンツであるかどうか

・ヘルスケア、医薬品
・金融サービス
・アルコール

といったカテゴリーのコンテンツは制限付きとみなされ、ルールに沿って出稿を行う必要があります。一部種類については出稿がNGになっているケースもあるので注意しましょう。

また広告の種類によっては「日本国内の配信はOKだが、アメリカでは法律的にNG」といった内容もあるので注意してください。越境でマーケティングを行う際は法律に関しても知識を持っておく必要があります。

編集基準と技術要件をクリアしているか

編集基準と技術要件とは、

・あいまいな表現でごまかしていないか
・感嘆符などを使用して無駄に強調しようとしていないか
・URLが切れずにきちんと表示されるか、広告内容にあっているか

といったように広告の質自体に関する項目です。禁止コンテンツや手法などを利用していなくても、広告の質が低いとNGになって配信されない危険性があります。

たとえば

・「激安!!」と感嘆符を2個使っている
・レシピに関する広告なのにレストランの店舗紹介のランディングページが貼ってある
・Webサイト管理者や住所、電話番号などを記載していない

といったケースに該当する場合は広告が配信されません。

感嘆符はランディングページで内容を強調したりするのによく使われますが、広告に多用するとユーザーに嫌われやすくなります。記号を使わなくても魅力ある内容になるようにテキストを入力して、検索結果などに表示される際違和感が出ないようにしておくのがポイントです。

ランディングページに誘導しようとするあまり、関係のない広告を掲載するのもNGです。Google広告の話ではありませんが、アプリ分野では「実際はパズルゲームなのにキャラクターのピンチを手助けして回避する内容になっている」といった矛盾が起きている広告も掲載されています。意外性を狙っているのでしょうが、Google広告で同じことをすると問答無用で審査が通らないでしょう。

また企業名や住所など基本情報の間違いや抜け漏れは、せっかく広告をみて興味をもってくれたユーザーが離脱してしまう原因にもなります。広告設定入力後にもう一度チェックして間違いがないか確認しておきましょう。

Google広告の審査項目は?

3.審査に落ちた場合は何を見直す?

ここからはもし審査に落ちた場合、何を見直せばよいかポイントを確認しながら再出稿する方法を解説していきます。

管理画面からステータスといっしょに落ちた理由を確認する

管理画面のステータスを確認すると、出稿キーワードごとに

・承認済み:問題なし
・承認済み(制限付き):大人のみなど掲載が制限されている
・承認済み(地域制限付き):地域によっては表示されない
・不承認:ポリシー違反のため掲載できない

といったステータスが表示されています。出稿後の各広告のステータスを確認して問題が起きている箇所がないか確認してみましょう。「不承認」となっているのが訂正すべき広告です。

不承認のステータスにカーソルを合わせると詳細が表示されます。

・Yahoo!広告のフレーズをそのまま引用したせいで使えない記号が含まれている
・ランディングページの情報が不十分である
・薬機法に違反した内容になっている

といったケースで承認が受けられないパターンがあるようです。

理由がわからない場合はサポート側に問い合わせる

ステータスから理由がわからない場合は、サポートに問い合わせるのが無難です。システムエラーによって配信が開始されていない可能性もあります。最近では「AI(人工知能)」によるシステム判断がGoogleサービス上でよく使われているので、誤検出で広告が掲載されていない可能性も否定できません。

チャットやメールサポートを利用して、確実に問題を解決していきましょう。

理由を基に内容を訂正して再審査を受ける

原因が特定できたら指定箇所を訂正して再審査を受けましょう。編集して保存すれば自動で再審査が始まります。基本的にステータス詳細の問題を解決すれば審査は通るはずです。

Google広告の審査に落ちた時の対応

4.まとめ

今回はGoogle広告の審査基準や落ちた場合のチェックポイントなどをご紹介してきました。

Google広告は魅力的ですが、審査が厳しいのでちょっとした違反で広告が配信されない可能性があります。複数広告サービスを使っている場合は規約が異なるので、共通の規約といっしょに各サービスの独自規約を理解しておく必要があります。

ぜひGoogle広告を確実に出稿できるよう規約を確認しておきましょう。