スムーズに広告を出稿しよう!GoogleとYahoo!リスティング広告の入稿規定をまとめました

リスティング広告の2台巨頭としては、

  • Google広告
  • Yahoo!広告

の2種類が知られています。

どちらも

  • iOS端末
  • Android端末

といった機器を持っているユーザーへ効率よくターゲティングできる便利なリスティング広告を配信できるサービスですが、入稿規定を理解していないと審査ではじかれる可能性があるため危険です。双方で少し規定が違うところもあるので覚えておきましょう。

今回はGoogle広告とYahoo!広告、両者の入稿規定や違いなどを解説していきます。

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1.GoogleとYahoo!のリスティング広告の入稿規定をクリアしないとどうなる?

Google広告とYahoo!広告のリスティング広告において気を付けないといけないのは、「ユーザーに誤解を与えるといった不利益な内容を避ける」、この1点だけです。そして不利益になる可能性のある表現などは、入稿規定に基づいた厳しいチェックを受けます。

リスティング広告において審査対象となるのは

  • 広告見出し
  • 説明文
  • キーワード
  • リンクURL

といった要素です。どれか1つでも審査に引っ掛かるとはじかれる恐れがあるため、注意が必要です。

もし審査ではじかれてしまうと、原因が訂正されて承認されるまで広告の配信が止まってしまいます。困るのが一度配信可能になっていた広告が、目視などで後ほどはじかれてしまうケースです。定期的に広告管理画面を見ていないと不承認になったことに気付かず損害が出てしまうかもしれません。

また広告内容が詐欺である、といった事例に当てはまる場合は、法律違反になる恐れもあるため危険です。必ず審査に通らなかった場合も冷静に対応し、損害が出ないようにいち早く原因を解決してみてください。

 

2.GoogleとYahoo!のリスティング広告の入稿規定一覧!文字数や表現にも注意しよう

Google広告とYahoo!広告のリスティング広告では、同じルールが複数あります。ただし微妙に異なる点もあるので、じっくり確認して審査に引っ掛からないようにすると安心です。

文字数について

文字数について入稿規定を理解するためには、まず2広告サービスに

  • 拡張テキスト広告
  • レスポンシブ検索広告

の2種類の広告手法がある点を覚えておく必要があります。

ちなみにレスポンシブ検索広告のクリエイティブ提案精度はAIの技術向上といった点で上がっており、Google広告のほうでは2022年6月30日に拡張テキスト広告が停止されるといった動きがある点に注意してみてください。

拡張テキスト広告の場合

拡張テキスト広告を利用する場合は

  • 見出し1,2、タイトル1,2:30文字以内
  • 見出し3、タイトル3:30文字以内
  • 説明文1:90文字以内
  • 説明文2:90文字以内
  • パス1,2、ディレクトリ1,2:15文字以内

という入稿規定があります。

Google広告、Yahoo!広告間で文字数の違いはありません。

レスポンシブ検索広告の場合

レスポンシブ検索広告の場合は

  • 表示URLのパス、ディレクトリ:15文字以内
  • 広告見出し、タイトル:30文字以内
  • 説明文:90文字以内

という入稿規定があります。

こちらもGoogle広告、Yahoo!広告間で文字数の違いはありません。

使用できる記号について

使用できる記号については、両社で少々異なるので念の為覚えておきましょう。

両社で使用できる記号

両社で利用できる記号は以下の通りです。

  • 、。(句読点)※半角×
  • , .(カンマやピリオド)
  • ! !(感嘆符)
  • ? ?(疑問符)
  • ” ” ‘ ’(ダブル、シングルクォーテーション)
  • & &(アンド)
  • # #(シャープ)
  • / /(スラッシュ)
  • : :(コロン)
  • - –(ハイフン)
  • <>[]【】「」『』«»《》(括弧)※半角×
  • $(ドル)※全角×
  • ¥(円)※半角×
  • ・(中点)※半角×
  • …(省略記号)
  • ~(波形)※半角×
  • ~ ~(チルダ)
  • ® ™(商標記号)※半角×

Yahoo!広告では利用できるがGoogle広告では利用できない、記載なしの記号

Yahoo!広告で利用できても、Google広告では利用できない記号もあります。記載なしというパターンもありますが、はじかれる可能性があるのでそちらについても利用を控えたほうが安心です。

  • ; ;(セミコロン):Google広告記載なし
  • [](括弧):Google広告では半角×
  • + - + -(計算記号):Google広告記載なし
  • ± × ÷ = ≠ ∞(計算記号)※半角×:Google広告記載なし
  • @ @(アットマーク):Google広告記載なし
  • ΑΒΓΔΕΖΗΘΙΚ、ΛΜ<ΝΞΟΠΡΣなど(ギリシャ文字、キリル文字)※半角×:Google広告記載なし

表現について

Google広告でもYahoo!広告でも、

  • ユーザーが不快に感じる表現
  • 意味の分からない文字の羅列や表現

といった事項に当てはまるリスティング広告掲載はNGです。

両社で違いがあるのでそれぞれ解説していきます。

Google広告

Google広告では

  • 絵文字や半角カタカナなどの表現は使えない
  • 「List」のような不自然な大文字・小文字の使用
  • 「広告広告広告」のような不自然なワードの繰り返し
  • 「リスティング     広告」のような余計なスペースの利用
  • 広告文への電話番号の記載
  • URL箇所に広告文を掲載するといった不適切な使用
  • 宣伝内容が不明瞭な表現

といった事例に当てはまる広告はNGとなってしまいます。気付かないうちにタイプミスなどで該当している可能性があるので、じっくり内容をチェックしてみてください。

Yahoo!広告

Yahoo!広告では

  • 差別表現を含むといった不快に感じる内容
  • ららららら、といった意味の分からない文字の連続
  • ししししし広告!しししししといった装飾目的の文字使用
  • 顔文字を利用した表現
  • 機種依存文字の利用
  • 文頭や文末のスペース入力

などが禁止されています。目立たせたいからと言って余計な表現をするとNGを食らう可能性があるので注意してみてください。

禁止コンテンツについて

Google広告でもYahoo!広告でも、リスティング広告における

  • 偽造品の販売
  • ドラッグといった危険なものの販売
  • ハッキングといった不正行為発信
  • 成人向けコンテンツ発信

などは禁止されています。倫理観に照らし合わせれば理解できるとは思いますが、念の為事前にチェックして引っ掛からないようにしてみてください。

 

3.リスティング広告入稿規定に引っ掛かったらどうする?まずはエラー内容を確認しよう

もしリスティング広告入稿規定に引っ掛かった場合も、まったく理由が分からないわけではありません。多くのケースでは審査ではじかれた理由が管理画面にて確認できます。初心者はまず原因を確認して対応に当たりましょう。

ただし中には原因が共有されないケースもあります。その場合は媒体の担当者あるいは部署へ問い合わせて不承認になった理由を聞いてみてください。もしかしたらトラブルで承認されているのに、不承認扱いになった可能性もあります。

訂正が済んだらその旨を媒体の担当者あるいは部署へ送信してみましょう。審査中のステータスが有効といった状態になれば、無事入稿規定を通っています。ちなみにコロナウイルスの影響で電話問い合わせが難しくなっている点も頭に入れて、メールやチャットといった方法で問い合わせるように工夫してみましょう。

4.まとめ

今回はリスティング広告の入稿規定について解説してきました。

Google広告でもYahoo!広告でも、多少禁止事項は違いますがユーザーへ不利益を起こさないようにする、というスタンスは一致しています。このためユーザーが分かりやすい表現を行いながら、規定に沿った入稿をすればまずはじかれることはないでしょう。

はじかれた場合も理由を確認して、スムーズな再審査・承認へ移れるように工夫してみましょう。