ネットショップを立ち上げたい、または今のECサイトをもっと成長させたいと考えたとき、Shopifyは非常に有力な選択肢です。しかし、いざ始めようとすると「プランがいくつもあって、どれを選べばいいかわからない…」と悩む方も多いのではないでしょうか?
この記事では、Shopifyの全料金プランの特徴をわかりやすく比較したうえで、事業タイプ別に最適なプランを診断できるよう解説します。さらに、契約後にプランを変更する方法や注意点、実際のユーザー事例まで網羅しているので、初めての方でも安心してプラン選びができる内容になっています。
- 目次
- 1.Shopifyとは?
- 2.Shopifyの料金プラン一覧と特徴
- - 2-1.プラン一覧
- - 2-2.プランごとの特徴
- 3.shopifyタイプ別おすすめプラン診断
- - 3-1.これから始める個人・副業ユーザー
- - 3-2.小〜中規模の法人・ブランド
- - 3-3.ECで月商100万円以上を目指す成長企業
- - 3-4.グローバル展開や高度なカスタマイズを求める企業
- 4.今後のために覚えておきたい予防策
- - 4-1.プラン変更の方法とタイミング
- - 4-2.変更時のデータ・設定はどうなる?
- - 4-3.プラン変更に関するよくある誤解とFAQ
- 5.実際にプランを変更した事業者の体験談
- - 5-1.アップグレード例
- - 5-2.海外展開
- 6.まとめ
1.Shopifyとは?
Shopifyとは、カナダ発のECプラットフォームで、世界中の事業者が自分のオンラインストアを簡単に開設・運営できるサービスです。プログラミングの知識がなくても、デザイン性の高いネットショップをすぐに始められるのが大きな特徴です。
[Shopifyの主な特徴]
shopifyには以下のような特徴があります。
クラウド型
→サーバーの契約や保守が不要。インターネット環境があればすぐに使える
高い拡張性
→アプリやテーマが豊富で、自由に機能追加・デザイン変更が可能
多言語・多通貨対応
→海外展開にも強く、グローバルな販売がしやすい
セキュリティ・安定性
→SSL標準装備、決済も安心。常にシステムが最新状態に保たれる
スマホでも運営可能
→モバイルアプリから在庫や注文管理ができる
[Shopifyが選ばれる理由]
Shopifyは、「売ること」に集中できる仕組みが整っている点が評価されています。たとえば、決済はShopify Payments(ショッピファイ・ペイメンツ)を使えばクレジットカード決済がすぐに導入でき、物流面でも外部のフルフィルメントサービスと連携可能です。
また、初期費用がほとんどかからないため、個人の副業レベルから企業規模まで、どの段階の事業者にもフィットする設計となっています。
日本国内でも年々利用者が増加しており、中小企業から大企業、D2Cブランドまで幅広い業種が導入しています。
あなたのEC成功を後押し!Shopify構築代行業者おすすめ16選についてはこちらの記事もぜひご覧ください!
2.Shopifyの料金プラン一覧と特徴
Shopifyには、事業の規模や成長段階に応じて選べる複数の料金プランが用意されています。それぞれのプランで利用できる機能や月額料金が異なり、「安い=機能が少ない」「高い=企業向け」という分かりやすい構成です。
ここではまず、全体のプランを一覧で紹介し、その後に各プランの特徴を詳しく解説します。
2-1.プラン一覧
https://www.shopify.com/jp/pricing
2-2.プランごとの特徴
[Basicプラン]
月額料金:$39
・オンラインストアの基本的な運営に必要な機能がすべて揃ってる。
・クレジットカード決済、商品登録、在庫管理、カート機能、ブログなどが利用可能。
・ログインできるのオーナーアカウントのみ。
・個人事業主や副業で始めたい方に最適。
[Growプラン]
月額料金:$105
・ベーシックプランのすべての機能に加えて、プロフェッショナルレポートが利用可能。
・ログインできるのは、オーナーアカウントに加えてスタッフアカウントは5つまで。
・顧客の購買行動などのデータ分析が可能になり、マーケティング施策に活用できる。
・売上が増えてきたタイミングでのアップグレードにおすすめ。
[Advancedプラン]
月額料金:$399
・より詳細なカスタムレポート作成が可能。
・ログインできるのは、オーナーアカウントに加えてスタッフアカウントは5つまで。
・配送料のカスタム設定(例:地域別・重量別)ができ、複雑なオペレーションにも対応。
・多店舗展開や商品数の多い中〜大規模ストアに適してる。
[Shopify Plus]
月額料金:$2,000〜(要見積もり)
・エンタープライズレベルの企業向け。
・パフォーマンス最適化・スケーラビリティに優れる。
・専任マネージャーのサポート付き。
・複数ブランドやB2Bビジネスを展開している大企業向け。
・独自のチェックアウト設計やAPI連携など、フルカスタマイズが可能。
あなたのEC成功を後押し!Shopify構築代行業者おすすめ16選についてはこちらの記事もぜひご覧ください!
3.shopifyタイプ別おすすめプラン診断
Shopifyには複数のプランがありますが、どのプランが自分に合っているかは、ビジネスの規模や販売戦略によって異なります。ここでは、代表的な4つのタイプに分けて、それぞれに適したプランをわかりやすく紹介します。
3-1.これから始める個人・副業ユーザー
おすすめプラン:ベーシック
月の売上がまだ安定していない場合や、最小限のコストで始めたい方にはベーシックプランが最適です。商品登録や決済機能、テーマのカスタマイズなど、必要な機能は一通り揃っています。Shopifyの使い勝手を試しながら、将来的なアップグレードを見据えて運営可能。
こんな方におすすめ↓
・副業でネットショップを始めたい
・ハンドメイドや単品商品の販売
・SNSからの流入で小規模販売を想定している
3-2.小〜中規模の法人・ブランド
おすすめプラン:スタンダード
売上が月に数十万円〜100万円規模になってくると、スタンダードプランの導入が現実的になります。顧客分析やプロフェッショナルレポートが利用でき、販促やリピート施策の改善に役立つデータが得られます。スタッフアカウントも最大5名まで作成可能で、チーム運営に対応。
こんな方におすすめ↓
・すでにリアル店舗があり、ECと連携していきたい
・D2Cブランドで広告運用・分析に力を入れていきたい
・少人数チームで効率よく運営したい
3-3.ECで月商100万円以上を目指す成長企業
おすすめプラン:プレミアム
商品数が増え、物流や顧客対応のフローが複雑になってきた企業にはプレミアムプランがフィットします。高度なレポート分析機能や、送料の細かな設定機能が追加され、運営の自由度が大きく向上します。スタッフアカウントも15名まで拡張可能で、役割分担が明確なチーム運用が可能です。
こんな方におすすめ↓
・複数の配送方法や地域ごとの送料設定が必要なEC運営者
・売上分析・顧客分析を細かく行いたい
・他ツールとの連携を本格化させたい
3-4.グローバル展開や高度なカスタマイズを求める企業
おすすめプラン:Shopify Plus
大規模な流通量、複数拠点での運営、越境EC(海外展開)などを本格的に行う企業には、Shopify Plusが推奨されます。APIによる柔軟なカスタマイズ、専任マネージャーのサポート、複数ブランドの統合管理など、他プランでは対応できない高度な機能が搭載されています。見積もりベースの料金体系ですが、成長スピードの早い企業にはコストパフォーマンスが高い選択肢になります。
こんな方におすすめ↓
・海外に商品を販売しており、多言語・多通貨が必須
・システム連携・自社フルフィルメントとの連動を行いたい
・大規模なキャンペーンやプロモーションを自社で柔軟に展開したい
あなたのEC成功を後押し!Shopify構築代行業者おすすめ16選についてはこちらの記事もぜひご覧ください!
4.途中からのプラン変更は可能?ダウングレード・アップグレードの手順と注意点
Shopifyでは、契約後でもプランのアップグレードやダウングレードが自由に可能です。事業の成長に合わせて、必要な機能やコストに応じた最適なプランに切り替えられるのが大きな魅力です。
この章では、実際にプランを変更する方法やタイミング、変更時に気をつけるべきポイントを詳しく解説します。
4-1.プラン変更の方法とタイミング
[変更方法(手順)]
Shopify管理画面にログイン
↓
左側メニューの「設定」の「プラン」をクリック
↓
現在のプラン情報が表示されるので、「プランを変更」を選択
↓
選びたい新しいプランを選択し、「選択して続行」をクリック
↓
確認画面で内容を確認後、「プランを変更」ボタンで完了
変更は即時反映されますが、請求のタイミングによって料金調整が行われるため、課金サイクルの途中での変更でも安心です。
[おすすめの変更タイミング]
・売上やアクセス数が急増したとき
・分析機能やレポートが必要になったとき
・海外展開や多拠点運営など、より高度な管理が必要になったとき
・反対に、事業の縮小や一時的な休止などでコストを抑えたい場合にはダウングレードを検討するのも有効
4-2.変更時のデータ・設定はどうなる?
[安心ポイント]
商品データ、顧客情報、テーマ設定などはそのまま保持されます。URL構造やSEO設定も維持され、検索順位などに影響は基本的に出ません。
[注意が必要な点]
ダウングレードする場合、利用できなくなる可能性がある機能があります。上位プラン限定の機能を使っていた場合、その機能が無効になるか、削除されることがあります。
→ 変更前に、どの機能が制限されるか事前に確認するのが大切です。
4-3.プラン変更に関するよくある誤解とFAQ
よくある疑問は以下のようなものです。(※1)
Q途中での変更に手数料はかかる?
Aかかりません。プラン料金は日割りまたは差額調整で対応されます。
Q何度も変更しても大丈夫?
A可能です。事業の変化に応じて柔軟に変更できます。
Q年間プランにした後に変更はできる?
A可能です。返金対応はされない場合もあるので事前確認が必要です。
Qダウングレードしてもデータは消えない?
A基本的には消えません。ただし、アクセスできない機能が増えるため注意が必要です。
プラン変更は、Shopifyを長期的に使い続けるための柔軟な戦略です。
必要に応じて、無理なく、そして無駄なく活用するためにも、定期的な見直しをおすすめします。
(※1)shopifyヘルプセンター https://help.shopify.com/ja
あなたのEC成功を後押し!Shopify構築代行業者おすすめ16選についてはこちらの記事もぜひご覧ください!
5.実際にプランを変更した事業者の体験談
Shopifyのプランは途中で自由に変更できますが、実際にどのような場面でプランをアップグレード・ダウングレードするのか、具体的な事例があるとより理解しやすいですよね。
この章では、実際の利用シナリオを想定した2つの体験談をご紹介します。事業フェーズの変化に応じて、どのようにプランを見直していったのか、ぜひ参考にしてください。
5-1.アップグレード例
[事業者プロフィール]
業種:オリジナルTシャツのネット販売
規模:個人事業主 → 売上月50万円突破
最初のプラン:ベーシック
[背景と課題]
Shopifyでネットショップを立ち上げた当初は、1人で運営していたためベーシックプランで十分でした。しかし、SNSからの集客が軌道に乗り、売上が月50万円を超えるようになった頃、「もっとお客様の購買傾向を知りたい」「売上を分析して広告を改善したい」いう課題が出てきました。
[プラン変更の決断]
こうしたニーズを解決するため、より詳細なレポート機能やスタッフ管理ができる「スタンダードプラン」へアップグレードを決意。Shopify管理画面から数分で変更が完了しました。
[結果]
顧客のリピート率が把握できるようになり、メールマーケティングを強化。商品ごとの売上推移がわかり、広告のABテストを効率化。スタッフアカウントを2つ追加し、配送と問い合わせ対応を分担。
5-2.海外展開
[事業者プロフィール]
業種:高級スキンケアブランド(法人)
規模:従業員20名、国内外に顧客あり
最初のプラン:スタンダード
[背景と課題]
国内で一定の認知度を獲得した後、アメリカやアジア圏への越境ECに本格的に取り組むことに。ところが、スタンダードやプレミアムでは「多言語対応」「複数店舗の一元管理」「カスタムチェックアウト」といった要件を満たしきれず、運用上の手間が増えていました。
[プラン変更の決断]
Shopifyの営業担当と相談のうえ、エンタープライズ向けの「Shopify Plus」へ移行。Plus専任のサポートチームがつき、サイト設計やAPI連携もスムーズに。
6.まとめ
Shopifyは、個人の副業から大規模なグローバル企業まで対応できる柔軟なECプラットフォームです。豊富な料金プランが用意されていることで、事業の成長段階に応じて最適な形で活用することができます。
どのプランを選ぶか迷ったときは、まずは最小限の「ベーシックプラン」で始めてみるのがおすすめです。Shopifyは、後からでも簡単にプランを変更できるため、成長に応じて機能を拡張することができます。
ネットショップは「作ること」より「育てること」が大切です。無理なく始めて、データを蓄積しながら運営の幅を広げていくことが、成功への最短ルートです。
Shopifyは非常に優れたECプラットフォームですが、初めて導入する際には「本当に自社に合っているのか?」「どのプランを選べばいいのか?」と不安になることもあるはずです。
私たち rabo は、Shopify構築・運用のプロフェッショナルとして、事業フェーズに合わせた最適なご提案を行っています。
・どのプランが合っているか相談したい
・Shopifyの初期設定や立ち上げをサポートしてほしい
・今使っているカートからの移行を検討している
こういったお悩みがある方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。