「Apple Search Ads(ASA)」は、App StoreやiOSといったプラットフォームへ広告を出せるアプリ広告サービスです。キーワードでターゲティングができる性質上、現在強まっている個人情報トラッキングへの規制に影響されにくいサービスとしても注目されています。
Apple Search Adsには自動化機能も用意されており、アプリ広告初心者でも安全にアプリ広告配信が可能です。しかし「細かくカスタマイズしてより適切な配信を行いたい」といった希望があれば、代理店を探して運用を外注するのも有効な手法となります。
今回はApple Search Ads運用を外部業者へ任せるメリット・デメリット、そして業者の選び方まで解説していきます。
1.Apple Search Ads運用代行を依頼するメリット
まずはApple Search Ads運用代行を外部業者へ依頼するメリットを解説していきます。
Advancedプランの運用が楽になる
Apple Search Adsには、
- ほとんどの設定が自動化されているBasic
- 利用者側で細かい広告設定が行えるAdvanced
の2つのプランがあります。
Basicで運用を想定している方は、運用代行の必要性をそこまで感じないかもしれません。予算やCPIなどを設定するだけですぐ配信が開始されるからです。
ただしAdvancedの場合は、予算総額や1日の上限、入札額といったように多数の項目を埋めながら配信状況を見ていく必要があります。ある程度規模の大きいキャンペーンを行う際は、BasicではなくAdvancedが適しています。
もし「自社に運用ノウハウがないが、Advancedプランのほうで広告配信を行う必要がある」という場合は、業者の出番です。業者が培ってきた細かい運用ノウハウが自社広告に活用されるので、自社にデータがなくても効率よく配信が可能になります。
自社に人材がいなくても広告運用ができる
もし自社に広告担当者がいなければ、当然アプリ広告運用もできません。経験のない担当者を用意して業務に指名しても、きちんと仕事をこなせるようになるには時間が掛かります。
運用代行を依頼すれば、外部業者が自社の人材として働いてくれます。結果的に人手不足でも効率よくアプリ広告運用が可能です。
PDCAサイクルを考えながらの長期的な運用にも、最初からノウハウがある業者ならば簡単に対応できます。
Apple Search Adsの広告とも連動しやすい
もしiPhoneといった端末以外でも配信面を増やしたい場合は、配信面が限られるApple Search Ads以外の広告を運用する必要が出てきます。しかし各広告の指標を見ながら連携、広告の出し方を考えるのは初心者にはまず難しいでしょう。
業者はApple Search Ads以外の広告ノウハウも有しています。相談しながらパフォーマンスを分析し、複数の広告配信が有効であると見込めれば、Apple Search Ads以外の広告運用も任せてみると相乗効果が得られます。
ちなみにWEBマーケティングといった他の相談もできる場合は、自社のマーケティング施策全般に関してアドバイスをもらってみるのもよいでしょう。マーケティングにおける無駄な部分や改善すべき部分が見えやすくなるからです。
2.Apple Search Ads運用代行を依頼するデメリット
Apple Search Ads運用代行を依頼する場合は、次のようなデメリットに注意する必要があります。
各コストが発生する
運用代行はサービスの一環として提供されますから、当然ながら手数料が発生します。
たとえば「アプリ広告費の内、20%を報酬として受け取る」といった具合に料金設定がされています。また初期費用や月額費用に関しても発生する可能性があるので、事前に業者の料金表などを確認して見積もりへ活用する必要があるでしょう。
自社にApple Search Adsのノウハウが蓄積されにくい
外部にApple Search Ads運用を任せるということは、自社に運用の経験やコツなどのノウハウが直積蓄積されないということです。ですから漫然と運用代行を依頼して自社は特にタッチしないというスタンスを取っていると、自社で運用を行う必要が出てきた際に困ってしまうリスクもあります。
ですから「アプリ運用に関してコツがある場合は、機密に触れない程度に聞いてみる」といったように、自社でもある程度ノウハウについて学習する姿勢を見せておくと安心です。
3.料金は適切?Apple Search Ads運用代行の選び方
Apple Search Ads運用代行業者を選ぶ際は、次の点に注意してみましょう。
料金体系やサービス内容を比較して見積もりを行う
運用代行に掛かる
- 運用手数料
- 初期費用
- 月額費用
といった各費用を料金体系として確認してみてください。
「手数料が20%と少々高めの分、他費用が必要ない」というケースもあります。総合的にコストを考えて、結局どこがリーズナブルに依頼できるのかを考える必要があるでしょう。
また料金が高くてもアドバイスや他広告運用まで同時に費用内で任せられる場合は、決して高いとは言えません。ですからサービス内容も突き合わせながら、見積もりを取って各業者の比較を行いましょう。
契約期間を確認する
「最低でも1年は契約してもらう」といった規定が設けられているパターンが多いです。ですから事前に契約書面を確認してトラブルが起きないようにしておきましょう。
ある程度長期間依頼するのであれば、最低契約期間について深く考える必要はないかもしれません。しかし「様子を見て途中で業者を変えてみたい」といった希望があれば、最低契約期間が短い業者を探してみるとよいでしょう。
実績を確認しておく
「飲食店の広告運用に実績がある」といったように、業者によってどの業種を強みにしているのかは変わる可能性があります。このため事前に実績を確認して、自社の業種での広告運用経験があるのか確認できると安全です。
また問い合わせ時に担当者へ聞いてみるのもよいでしょう。相手の運用スキルを図る手立てにもなります。
4.まとめ
今回はApple Search Ads運用を業者へ任せるメリット・デメリット、そして業者の選び方をご紹介してきました。
業者は広告代理店として、 Apple Search Adsのターゲット設定などにノウハウを持っています。そのため自社で1から運用するよりも効率的に運用が可能です。
スムーズにApple Search Adsで広告成果を挙げたい場合は、ぜひ業者の利用を検討してみましょう。弊社でもApple Search Adsの広告運用代行を行っているのでぜひチェックしてみてください。