動画広告の効果を知るために見るべきKPIとは?

動画広告の効果を知るために見るべきKPIとは?

さまざまなWeb広告の中でも、特に動画広告は訴求力の高い広告として多くの企業が導入を始めている人気の広告となっています。しかし他の広告と同じように、動画広告もただ出稿すればよいというものではありません。

動画広告をブラッシュアップして成功させるためには、指標をもとに広告のパフォーマンスを分析していく必要があります。

今回は動画マーケティングにおいて動画広告効果を計測するのに悩んでいる方向けに、効果を知るために必要な「KPI(Key Performance Indicator)」の種類や設定方法などをご紹介していきます。

動画広告の効果を知るために見るべきKPIはどう決めるか。

1.今出している動画広告の効果は?

「きちんと質のよい動画を作って、広告で出稿しているのに効果が出ない」、このような悩みを持っている方は意外と多いのではないでしょうか。いくらよい動画を作っても、それがターゲットユーザーの目に触れて効果が出なければ意味がありません。

・今出稿している動画が、何人くらいの目に留まっているのか
・動画を視聴した上で、最後まで視聴完了した人はどれくらいいるのか

こういった効果を知った上で改善を行わないと、いつまでも成果が出ないので注意が必要です。

動画効果を計測し改善点を発見するために必要なのが、KPIです。KPIとは「重要業績評価指標」の略で、自社の目的が達成されているかを計測するための指標になります。

動画効果を計測し改善点を発見するために必要なのが、KPI

2.動画広告にはどんなKPI候補がある?

動画広告で利用するべきKPI候補は、動画広告の目的によって分かれてきます。ここからは動画広告の目的ごとに、適切なKPI候補をご紹介していきます。

認知目的の場合のKPI候補

自社の商品やサービスなどの認知を目的とした動画広告の場合は、次のKPI設定が考えられます。

・動画の再生回数:単純な再生数の総数
・インプレッション数:動画広告が表示された回数、再生されなくても対象
・ユニーク視聴者数:Webサイトで言うUU(ユニークユーザー)、つまり実際の視聴者の数
・ブランドの認知度:ブランドがどれだけ認知されているか・広告想起率:自社が想定するキーワードで動画広告を想起できる人の確率

検討目的の場合のKPI候補

自社の商品やサービスなどを検討してもらうことを目的とした動画広告の場合は、次のKPI設定が考えられます。

・視聴完了率:広告の表示回数を分母として、再生が最後まで終わったor自社が定めた時間以上視聴された回数を分子として割って出す
・再生時間:動画広告の合計総再生時間
・比較検討:商品やサービスの比較検討に対して、動画広告がどれだけの影響力を持っていたか
・ブランド好感度:動画広告により、どれだけ自社ブランドによい印象を持つユーザーが増加したか
・ブランド関心度:動画広告が、どれだけ各キーワードの検索に影響を及ぼしたか

行動目的の場合のKPI候補

ユーザーの直接的な行動を目的とした動画広告の場合は、次のKPI候補を検討してみてください。

・クリック数:動画広告がクリックorタップされ、さらなるユーザーの行動につながった回数
・問い合わせの件数:動画広告が視聴された後、問い合わせにつながった件数
・会員登録数:動画が視聴された後、どれだけの人がサービスへの会員登録を行ったか
・購入意欲:動画視聴により、どれだけユーザーの購入意欲を上げることができたか
・売上:動画広告が、どれだけ売上に影響を与えたか

動画広告のKPIはどのように設定したら良いか

3.動画広告の目的によってKPIを定めよう

先ほども言いましたが、動画広告の目的によりKPIは変わってきます。つまり目的、KGI(重要目標達成指標)が設定されていなければ、KPIも設定できず動画の広告効果測定が失敗に終わる可能性が高まってしまいます。

まずは動画広告の目的を明確化し、それに対してKPIを設定する姿勢を忘れないようにしてください。

例を挙げると、

  • 前年度より、サービスの認知度30%アップを目指したい:再生回数やブランドの認知度などを調べる
  • 自社商品の購入検討をするユーザーの数を、前期より20%増加させたい:視聴完了率やブランド好感度などを調査する
  • ユーザーのコンバージョン率を、前年度より40%増やしたい:問い合わせ件数や会員登録数などを調べる

というようになります。

KGIを設定する場合も、測定可能なようにKPIと同じく具体的にしたほうがよいでしょう。

動画広告の目的によりKPIは変わる

4.ツールやサービスを利用してKPIを測定しよう

目的およびそれに対してKPIを設定できたら、次は実際に解析用のツールやサービスなどを利用してKPI測定を行っていきます。以下で、KPI測定に使えるGoogleの代表的なツールやサービスを解説していきます。

Youtubeアナリティクス

Youtubeチャンネルを持っている場合、アナリティクス機能で動画広告のパフォーマンスを確認できます。

・重要な指標を表示する概要タブ
・合計や平均の動画視聴時間などを調査できるエンゲージメントタブ
・年齢や性別など、視聴ユーザーの属性を分析できる視聴者タブ

など、さまざまなタブを駆使しながら動画のパフォーマンスを測定可能です。

Googleアナリティクス

Webサイト解析にも使われる人気ツール、「Googleアナリティクス」も動画広告の測定に利用可能です。
TrueView 動画広告キャンペーン(Youtube広告)に関して、

・動画の利用状況
・動画広告からWebサイトをクリックした回数
・動画視聴ユーザーのロイヤリティ

などを計測して分析できます。

ディメンションを選択してデータを分割したり、優先度の高い指標で表を並び替えたりといった操作も可能なため、利便性が高いです。

Google Surveys

商品やサービスの市場調査に活用されるツールです。動画広告について聞き取りをしたい項目をまとめてアンケートを作成し、ターゲットユーザーを設定するだけですぐに結果が出ます。定量では図れない定性的なデータを取得するときに、役立つツールになっています。

またYouTubeやGoogleアナリティクスなど、各Googleツールとの連携も可能です。

動画広告のKPIを計測するためのツール

5.まとめ

今回は、KPIの種類や設定方法などをご紹介してきました。目的をもとに適切なKPIを設定し、ツールやサービスを使って定期的に広告効果測定を行っていくことで課題が見えてきます。課題が分かったら、動画広告を改善してさらに分析を行っていきましょう。

ぜひKPIを適切に設定できるようになって、動画広告配信を効率化して動画マーケティングを成功させてみてください。

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