アプリをリリースするにはアプリ審査に通る必要があります。新しくアプリを開発して、AppStoreやGoogle Playへリリースするには決められた手順に沿って審査を出さなければいけません。
人の目も入るこの審査はなかなか厳しく、なかなか通らずに困っているアプリ制作担当の方もいるのではないでしょうか。審査に落ちてしまう理由としてスクリーンショットを見直してみると、審査落ちのリスクを減らせます。
今回はアプリ審査におけるスクリーンショットの重要性と、そのサイズ規定について詳しく解説していきます。
1.アプリ審査におけるスクリーンショットの重要性
スクリーンショットとは、一般的にPCやスマートフォンの画面を撮影して画像にしたものです。そしてアプリストアで使われるスクリーンショットとは、アプリの操作を説明するために、実際のアプリ画面とともに説明を挿入した画像の一式になります。iPhoneやAndroidスマートフォンユーザーは、アプリストアにてスクリーンショットのスライドを見ながらインストール判断などを行うので重要なアピール要素です。
アプリストアに登録するスクリーンショットには
- アプリのイメージが分かりやすく伝わる
- 著作権に違反していない
といった条件が求められます。
そのため意味が分からないものであったりアプリと関係ない、あるいは盗作だと認識されてしまうと、スクリーンショットが原因で審査落ち(リジェクト)されてしまう場合もあります。
一般的にはApp Storeのほうが審査の基準が厳しいとされていますが、Google Playの審査が誰でも通るというわけではありません。両者の審査の特徴を理解してスムーズに審査を通さないと、スケジュール通りにアプリリリースを進められなくなるので注意しておきましょう。
株式会社Raboでは審査についてもアドバイスを行っておりますので、気になる方はアプリ広告運営の代行まで含めてご相談ください。
アプリ起動中のスクリーンショットが重要
スクリーンショットによる審査のリジェクトを防ぐためには、まず「アプリ使用中の画面のスクリーンショットを提出する」ことが重要です。
審査では以下のポイントを意識しましょう。
- 不正確な情報を与えていないか
- ユーザーインターフェースの品質がアプリストアの基準以上か
- 類似したアプリを提出していないか
仮に「RPGゲームなのにアクションゲームのようなフレーズや画面を挿入する」といったことをすると、審査に通りにくくなるでしょう。実際のゲーム画面にシンプルなフレーズを入れて、見ただけでどんな特徴のあるアプリか理解できるようにするのが一番です。また複数スクリーンショットを表示する場合は、ストーリー性も意識して順序立てた構成にすると安心です。
2.【2022年最新】AppStoreとGooglePlayにおけるスクリーンショットのサイズとは?
ここからはAppStoreとGooglePlay、それぞれのスクリーンショットのサイズ規定をご紹介していきます。
AppStoreの場合
AppStoreの場合、サイズ要件がGooglePlayと違い細かいので注意する必要があります。
デバイスのサイズ | スクリーンショットのサイズ(px) | 備考 |
6.5 インチ | 1284 x 2778(縦)、2778 x 1284(横)、1242 x 2688(縦)、2688 x 1242(横) | 6.5 インチのスクリーンショットのアップロード |
5.8 インチ | 1170 x 2532(縦)、2532 x 1170(横)、1125 x 2436(縦)、2436 x 1125 (横)、1080 × 2340 (縦)、2340 × 1080 (横) | デフォルト:拡大、縮小された 6.5 インチのスクリーンショット
代替:5.8 インチのスクリーンショットのアップロード |
5.5 インチ | 1242 x 2208(縦)、2208 x 1242(横) | 5.5 インチのスクリーンショットのアップロード |
4.7 インチ | 750 x 1334(縦)、1334 x 750(横) | デフォルト:拡大、縮小された 5.5 インチのスクリーンショット
代替:4.7 インチスクリーンショットのアップロード |
12.9 インチ | 2048 x 2732(縦)、2732 x 2048(横) | 12.9インチiPad Pro スクリーンショットのアップロード |
11 インチ | 1488 x 2266(縦)、2266 x 1488(横)、1668 x 2388(縦)、2388 x 1668(横)、1640 x 2360 (縦)、2360 x 1640 (横) | デフォルト:拡大、縮小された 12.9 インチ iPad Pro (第3世代) のスクリーンショット
代替:11インチのスクリーンショットのアップロード |
10.5 インチ | 1668 x 2224(縦)、2224 x 1668(横) | デフォルト:拡大、縮小された 12.9 インチ iPad Pro (第2世代) のスクリーンショット
代替:10.5 インチのスクリーンショットのアップロード |
Mac | 1280 x 800、1440 x 900、2560 x 1600 、2880 x 1800 のいずれか | リストされているサイズ1つでの Mac スクリーンショットのアップロード |
Apple TV | 1920 x 1080、3840 x 2160 | リストされているサイズ 1つでの Apple TV のスクリーンショットのアップロード |
Apple Watch | 396 x 484 (シリーズ 7)、368 x 448(シリーズ 6、5、4、SE)、312 x 390(シリーズ 3) | リストされているサイズ 1つでの Apple Watch のスクリーンショットのアップロード |
- デフォルト」と表記のあるサイズは他のサイズのスクリーンショットが使用されます(5.8インチでは6.5インチのスクリーンショットが使用される、など)
- 縦向き横向きが複数入稿できる場合は、そのうち1つを入稿すればOK
結果的にたとえば、「1242 x 2208 ピクセル (縦向き)」を入稿すると、「5.5インチ」「4.7インチ」「4インチ」「3.5インチ」をカバーできます。iPhoneとiPadにおいては
- 6.5 インチ
- 5.5 インチ
- 12.9 インチ
それぞれ1サイズずつスクリーンショットを用意すれば各サイズのカバーが可能です。
すでに発売から長く経過しており、ほとんどシェアがないと思われるデバイスのディスプレイサイズは除外して記載しました。
GooglePlayの場合
GooglePlayの場合はAppStoreよりもスクリーンショットの要件がシンプルです。
- JPEG、あるいは24 ビットのPNG
- 最小サイズ:320px
- 最大サイズ:3840px
- スクリーンショットの最大サイズは、最小サイズの2倍以上にできない
アプリとゲームのどちらにも、4枚以上スクリーンショットが必要です。スクリーンショットについて画素にばらつきがないようにしておくと審査に落ちにくいでしょう。
3.今後AppStoreとGooglePlayにおけるスクリーンショットのサイズが変わる可能性あり!自分でも情報を調査しよう
AppStoreはiPhoneやiPadの利用者、またGooglePlayはAndroidスマートフォン・タブレットユーザーがメインで使うものです。各端末の処理能力やディスプレイサイズ、その他のスペックは時代によって移り変わっていっています。スクリーンショットにおいては動画の利用も当たり前になり、また鮮明な画像を使わないと低品質なアプリだと思われるリスクが上がっています。これは時代によって端末のスペックが変化していることも影響しているので注意しましょう。
時代によって求められるスクリーンショットのサイズ要件は変化するので、今回の情報がいつまでも正しいとは限らず、すでに要件が変更されているのに更新されていない文献もあるので注意が必要です。
細かい変化でも見逃すと審査落ちの原因になるので、自分でも今後情報をチェックして吸収する作業が必要です。最新情報は各アプリストアの公式サイトにも掲載されるので、必要によっては開発者向けサービスのメールマガジン登録をしておくと情報見逃しのトラブルが減って便利です。
4.まとめ
今回はAppStore、GooglePlayのスクリーンショット要件を解説してきました。
AppStoreのサイズ要件はややこしいですが、基本的にはディスプレイサイズごとに登録サイズを変えるのだと意識しておけばスムーズに理解できるはずです。またGooglePlayでは各スクリーンショットの画素数を統一しておくとスムーズな審査合格につながるでしょう。
ぜひアプリストアのスクリーンショットのサイズ要件を確認して、最新情報も含めてチェックしておいてください。