Googleアプリキャンペーンの入札戦略を解説!成功させるコツとは?

「Googleアプリキャンペーン(GAC、旧UAC)」は、Google PlayなどのGoogleの保有コンテンツへアプリ広告を配信できるサービスです。「Google広告」の1メニューとして多くの企業に利用されています。

しかしアプリユーザーへ効率よく訴求を行うには、GACの入札戦略機能について理解しておく必要があります。

目的によってはGoogleの機械学習を活用した自動入札を使用せず、手動で入札を調整する必要も出てきますので注意しましょう。

今回は、GACの入札方法や入札戦略を成功させるコツなどをご紹介していきます。

1.GACとは

GACとは、Google広告の1メニューです。
自社アプリのインストール数を増やす等の目的で、Googleのコンテンツネットワークへ効果的に広告を配信できるサービスです。

AIを使った機械学習も活用されており、配信業務の効率化を実現出来る点も大きなポイントです。

アプリ広告運用の初心者はまず機械学習機能で入札作業などを自動化、ノウハウが蓄積されてきたら手動設定も入れ込みながら配信を行ってみる方法が有効です。

2.GACの入札戦略4種類をご紹介

GACには、目的に応じ4種類の入札戦略があります。

どの戦略もシンプルかつ正確なフローとなっており、高すぎる単価を設定し必要以上に広告費用を使用してしまったり、低すぎる単価を設定してしまいインプレッションが全く出ないなどといった、運用でよくあるトラブルを防ぐことが可能です。

インストール獲得

アプリのインストール獲得を重視した入札タイプです。

最初のタッチポイントとしてターゲットへ広告を表示、インストールという基本的なアクションを促したい希望がある方にはおすすめです。

  • 入札単価を手動で設定する
  • コンバージョン数の最大化のため自動設定を行う

の2パターンで単価設定が可能であり、入札単価設定をオフにすると自動入札タイプになります。

インストール後にエンゲージメント率などが上昇するかは別の問題になりますが、

ユーザーアクションの促進

インストール数よりもユーザーアクション、つまりアプリ内で起こるユーザーのアクションに重点を置いた入札戦略タイプです。自社でユーザーに達成してほしいアクションを設定することで、見込みのありそうなユーザーを中心に広告が配信されるように調整が可能です。

ユーザーアクションの促進を目標に据える場合は「CPA」を考える必要があります。アクションをしてくれそうなユーザーを獲得する場合の1人当たり平均コストを算出、手動で設定するのがポイントです。

インストールだけでなく、アプリ内で利用継続などにつながるアクションを取ってほしいといった希望がある場合はこのタイプが適しています。

事前登録促進

まだリリースされていないが近日公開予定のアプリ訴求へ使える入札戦略タイプです。リリース日が来た際の通知および自動インストールを実行できる事前登録を促進できるのが特徴になっています。

入札は単価(目標事前登録単価)の範囲でコンバージョンが最大になるように、自動で調整されます「リリース前から見込みのありそうなユーザーを引き込んで利用へつなげたい」といった際に使えるタイプです。

アプリ内ユーザー行動の価値を重視

課金といった今後自社にとって大きな価値を作り出す可能性のあるユーザーへ訴求する入札戦略タイプです。ターゲットへ広告が配信されるように自動調整されるので、煩わしい手間を掛けずに今後リピーターになってくれそうなユーザーを獲得できます。

アプリがインストールされたり使われたりしても、結局は課金されたりプラン登録で定期購入が発生したりと、何かしらの課金アクションが行われないと自社で価値は発生しません。行動の価値を重視した入札戦略を取ることで効率よく価値が発生する可能性を高められます。

3.クリエイティブも重要!GACの入札戦略を成功させるコツ

ここからはGoogleアプリキャンペーンの入札戦略を成功させるコツをご紹介していきます。

予算は多めに確保しておく

運用を始めるばかりの場合は、まず予算を多めに確保しておいてください。

たとえば

  • 1日予算1万円でCPI目標が100円:1日100インストール
  • 1日予算2万円でCPI目標が100円:1日200インストール

といったようになり、当然予算が2倍の後者のほうがより多くのユーザーへリーチできます。

単純に予算を増やせばよいわけではありませんが、少なくなった結果コンバージョン最大化のための予算が尽き、Googleアプリキャンペーンが100%のパフォーマンスを発揮できなくなるといったリスクも考えると予算は余裕をもって用意しておいたほうが安心です。

目標値と規模のバランスを考えながら入札する

目標値が高い(目標CPAやCPIが低い)とユーザー母数が少なくなり、低い(目標CPAやCPIが高い)とユーザー母数が増えます。Googleアプリキャンペーンの入札戦略ではこの点に注意しましょう。

たとえば費用対効果の目標を高くし過ぎて達成が難しくなると、価値の高いユーザーを集められますが獲得数が低下して目標が結局は達成できない可能性があります。逆に低くし過ぎると広告の露出度やアプリインストール数などが上がりますが、価値が低いユーザーも紛れ込んでしまうのがリスクです。

自社の目標がとりあえずはインストール促進によるタッチポイント形成なのか、あるいはそこから先のアクションまで見据えているのかによって目標値は変わってきます。広告の規模感も考えながら柔軟に入札設定を行っていきましょう。

クリエイティブの質を常に上げる

Googleアプリキャンペーンでも他広告サービスと同様に、クリエイティブの質や数が重要です。動画の追加も重要な要素となります。

  • 広告文は意味の通った、スムーズに理解ができる内容になっているか
  • 画像クリエイティブは文字に頼っていない、訴求力もある内容になっているか

といった点を確認しながら作成を行うことで、組み合わせテストといった機械学習もスムーズに進み広告精度が上がっていくのがポイントです。

4.まとめ

今回はGoogleアプリキャンペーンの入札戦略についてご紹介してきました。

入札戦略はインストール重視、ユーザーアクション重視といった目標によって変化します。場合によっては手動で単価を調整しながら適切な配信効果を得られるようにしておく必要もあります。

細かい入札戦略の仕方に不安がある場合は、代理店へ外注して広告運用を代行してもらう方法も検討してみてください。