リスティング広告を運用するには、
- 自社で運用する(インハウス)
- 外注して委託を行う
という2種類の方法があります。
リスティング広告運用では準備だけでなく、運用や分析に関する作業までさまざまな工程が発生します。無理に自社で回すのではなく外注したほうが結果的に効果を得られるケースもあり、運用方法については注意して検討する必要があるでしょう。
今回はリスティング広告の運用を検討している方向けに、自社運用と外注それぞれのメリット・デメリットをご紹介していきます。
1.リスティング広告の運用を自分で行うメリット・デメリット
リスティング広告の運用を自社で行う場合には、次のようなメリット・デメリットがあります。
リスティング広告を自社運用するメリット
リスティング広告を自社運用すると、ノウハウ蓄積やすり合わせの面などでメリットがあります。
◇自社に広告運用ノウハウが蓄積される
リスティング広告では
- キーワードの設定や調整
- 予算の設定や上限変更
- 広告パフォーマンスの測定
といった作業が発生します。
そして上記のような作業を継続していくと、自然に自社へ運用ノウハウが蓄積されていくのがポイントです。
- どんなキーワードが目的達成に役立つのか
- 予算はどれくらいが安過ぎず高過ぎないのか
- 広告パフォーマンスについてどの部分に改善点があるのか
といった思考が運用を重ねるごとにスムーズになり、よりよい広告運用へつながるのがメリットです。
◇外部とすり合わせする必要がない
もしリスティング広告の外注を検討する場合は、外注先とどこまで工程を任せるか、また成果はどうなっているのかなどのすり合わせが必要です。すり合わせが上手くいかないと目的達成が難しくなります。
もしすり合わせが面倒だと思う場合は、自社の担当者へリスティング広告の運用を任せると手間が掛かりません。
また緊急時に素早い対応をしたくても、外注している場合は対応が遅れてしまうリスクもあります。もしトラブル時にも自社ですぐ対応したい場合は、リスティング広告の運用を外注しないほうがよいかもしれません。
◇自社に人材がいれば依頼費が浮く
もし最初から広告運用のノウハウを持っている、あるいはリスティング広告運用の経験がある従業員がいる場合は、わざわざ外注する必要性も薄れます。
外注の弱点はコストです。外注で広告運用を代行してもらう場合は、広告費に加えて所定の運用手数料が発生します。広告費が高いほど運用手数料も高くなる可能性があり、思ったより高額になってしまうケースもあります。
自社運用であれば掛かるのは従来から払っている人件費と、広告費だけです。運用手数料が掛からない分、リーズナブルに運用できる可能性が高まるでしょう。ただし広告運用ができる従業員がいない場合はこの限りではないので注意しましょう。
リスティング広告を自社運用するデメリット
リスティング広告を自社運用する際は、作業面や分析面などでデメリットが出てきます。
◇自社で全工程を負担するので手間が掛かる
リスティング広告を自社運用する場合は、クリエイティブ(素材)の準備や運用中の測定、改善点の洗い出しなどをすべて自社で負担する必要があります。
慣れている場合は苦に感じないかもしれませんが、今からリスティング広告を運用してノウハウを蓄積したい、と思っている場合はかなりの負担になります。兼任でリスティング広告を任せる、といったケースでは上手く本業に時間を取れなくなるリスクも出てくるでしょう。現在ではAIが広告運用を補助してくれるようになっているので、以前より楽にはなっています。しかしAIに全部任せれば大丈夫というわけでもないので、結局運用スキルは必要です。
このため効率のよい運用を行うには、しばらく時間が掛かる点を頭に入れておきましょう。
◇分析が上手くいかないと施策が回せない
リスティング広告で重要な工程の1つが、分析です。いくらよいクリエイティブでリスティング広告を出稿しても、成果が出ないケースもあります。その場合も分析によりキーワード設定や予算設定といったどの箇所で問題があったのかを特定、次の施策へ活かすことが可能です。
しかし自社にノウハウがない場合、分析も手探りです。インターネットの情報や書籍などを参考にして活用できるようになるには時間が掛かります。また正しい分析スキルが身についているとは限らず、結局運用に失敗してしまう可能性があるのもデメリットです。
2.リスティング広告の運用を外注するメリット・デメリット
リスティング広告の運用を外注するメリット・デメリットをここからはご紹介していきます。
リスティング広告の運用を外注するメリット
リスティング広告の運用を外注すると、業務効率や成果達成の面などでメリットがあります。
◇自社の作業量が増えないので本業へ集中できる
リスティング広告運用は、他業務との兼任で成功するほど甘くはありません。もしリソース不足の場合は潔く外注したほうが楽です。
自社で無理やりリスティング広告運用を行うと、従業員への負担が心配です。しかし外注すれば自社の作業量が増加しない分、本業へ集中できる環境を確保しやすくなります。
従業員の生産性を下げたくない場合は外注を検討してみましょう。
◇外部専門業者のノウハウを成果達成へ活用できる
外部の専門業者は、自社より多くのノウハウを有しています。
- 業界トレンドの把握や対応法
- さまざまな業界でのリスティング広告運用経験
- 今までの成功パターンから導き出される最適な運用法
などのノウハウが、自社の新規顧客創出やリピーター獲得といったリスティング広告の目的達成へ貢献します。
初心者があたふたして運用するよりも安心感があるので、心理的な不安も減らすことができるでしょう。最初からリスティング広告運用で成功体験を得たいならば、外注がおすすめです。
◇自社にリソースがいない場合は総合的にコスト削減になる
インハウスでリスティング広告のコスト削減ができるのは、もともと運用に詳しい人材がいる場合です。もしいない場合は別途採用を行い面接、希望のスキルを持った人材を新規採用する手間が掛かります。
新規採用を1人行うだけでも、かなりの手間とコストが発生します。また離職のリスクまで考えないといけないのも課題になります。
外注の場合、希望の業者を探して契約を行うだけなので、新規採用するよりも手間やコストが掛かりません。長期的に付き合えるパートナーが見つかれば、外部のリソースとして有効活用できるでしょう。
リスティング広告の運用を外注するデメリット
リスティング広告を外注する際は、コストやノウハウ蓄積などの面で注意する必要があります。
◇手数料が発生する
外注では当然委託費が発生します。リスティング広告の場合は広告費に対して所定の手数料が発生します。
ですから事前にどのような手数料が発生するのか確認して見積もりを取っておきましょう。
ちなみに課金方法には
- 広告費に比例して手数料が上がるタイプ
- 広告費に関して手数料が固定のタイプ
- 広告運用が成功した場合に成功報酬が発生するタイプ
といった種類があります。
◇ノウハウが自社に蓄積されにくい
外注の利便性は、ノウハウ蓄積とオフセットです。つまり外注で工程を任せれば任せるほど、ノウハウは自社へ蓄積されにくくなります。
仮に「将来的には自社でリスティング広告を運用したい」という場合は、丸投げするわけにはいきません。できるだけノウハウを共有してもらいながら、運用サポートを受ける必要もあります。このため将来的な自社運用にも対応してくれる業者を探せると安心できます。
3.リスティング広告の運用は手間が掛かる!外注すれば時間がとられない
リスティング広告の運用は一朝一夕にはいきません。膨大な時間やコストが発生するので、外注したほうが成功するケースも多いです。
外注すればリスティング広告の運用に時間を取られませんし、運用の成功率も上げることができます。弊社でもリスティング広告の運用を請け負っているので、気になる方はぜひご相談ください。Yahoo!広告の二つ星セールスパートナーでもある弊社がリスティング広告を全力でサポートします。
4.まとめ
今回はリスティング広告の運用を自社運用にする場合と外注する場合、それぞれのメリット・デメリットをご紹介してきました。
リスティング広告を自社運用するにせよ外注するにせよ、双方にメリット・デメリットがあります。比較しながら適切な運用法を取ってみてください。
自社にリソースがいない場合は、外注したほうが新規採用もせずに済みますし楽です。手数料にも注意しながら業者を選んでみましょう。