【データのインポート方法も解説】オフラインとオンラインを統合できる!Google広告のオフラインコンバージョントラッキングとは

オフラインのデータをオンラインに送信して統合するためには、いくつか手段があります。Google広告へオフラインのコンバージョンデータを送る際は、オフラインの計測ができるシステムとデータを連携・統合できるようにする必要があります。

実店舗でもOtoOが実現できるので、Google広告でのオフラインコンバージョン計測はおすすめです。今回はGoogle広告におけるオフラインコンバージョントラッキングとは何か、そして利用するメリットやデータのインポート方法などをご紹介していきます。

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1.Google広告のオフラインコンバージョントラッキングとは

Google広告のオフラインコンバージョントラッキングとは、「実店舗での購入といったオフラインのコンバージョンアクションを、Google広告上でオンラインデータとまとめて管理できる機能」です。

近年ではオフラインとオンラインのデータを連携させて、分析するニーズが高まっています。

  • オンラインでの申し込み後に来店が発生したか
  • 査定申し込み後電話で連絡を行えたか
  • 会員登録後面談を成功させられたか

といったケースで、オフラインとオンラインデータの統合および分析は役立てられています。

OtoO、つまりオンラインの施策が上手くオフラインの施策につながったかを明確にするために、Google広告のオフラインコンバージョントラッキングは重要です。

オンラインのデータしか確認できずに困っている分析担当者は意外に多いです。Google広告のオフラインコンバージョンを活用して、オフライン・オンラインの分析連携を上手く行うことで課題の解決にもつながるでしょう。

2.トラッキングが効率化する!Google広告のオフラインコンバージョントラッキングを利用するメリット

Google広告のオフラインコンバージョンを活用できると、次のようなメリットがあります。

オフラインとオンラインの連携をより強く感じられるようになる

オフラインのコンバージョンに対してオンラインの広告がどのくらい貢献しているか理解できないと、

  • 適切な広告料金設定ができない
  • オンライン広告が本当に有効か説明しにくくなる
  • オンラインからオフラインへ顧客を流すノウハウが蓄積されない

といったデメリットがあります。Google広告においてオフラインコンバージョントラッキング機能を利用することで、

  • 広告料金に無駄がなくなる
  • オンライン広告の有効性をオフラインと紐づけて説明しやすくなる
  • オンラインからオフラインへどうやって顧客を流すのかノウハウが蓄積される

といったメリットが得られるでしょう。

オフラインコンバージョンにつながっているキーワードなどが分かるようになる

オフラインコンバージョントラッキングによって、オンライン上で完結するときと同じレベルでオフラインのコンバージョンに関する分析が可能になります。

たとえば実店舗では見込み客の来店が重要なオフラインのコンバージョンになります。Google広告でオフラインのコンバージョントラッキングができれば

  • キーワード
  • 性別
  • 興味や関心

といった項目ごとに来店へ貢献している要因を発見できるようになるでしょう。

40%や70%など、どのくらいオフラインのコンバージョンへ各要素が貢献しているのかは異なります。Google広告のオフラインコンバージョンをトラッキングする機能によって、数値込みでコンバージョン貢献度を可視化して施策へ活かせるようになるのがポイントです。

広告の入札戦略をオフラインの目標に対して設定できるようになる

オフラインのコンバージョンへどれだけオンライン広告の各要素が貢献しているかを分析した後は、入札戦略へ活用することができるのもポイントです。

たとえば来店がオフラインの目標となる際は、オフラインのコンバージョンデータをGoogle広告上へインポートして取り込むことで、

  • 目標コンバージョン単価を戦略とする際に来店のコンバージョンにかかるコスト最適化を狙える
  • コンバージョン数の最大化を戦略とする際に予算内で来店の最大化を狙える

といった効果を得られるでしょう。

オンライン施策の貢献度を把握しないでやみくもに入札戦略の目標・金額を設定するのと、オフラインのデータを紐づけた上で適切な目標・金額を設定できるようになるのとではマーケティングのパフォーマンスに大きな差が出ます。

3.Google広告へオフラインコンバージョンをインポートする方法!

ここからは、実際にGoogle広告へオフラインコンバージョンをインポートしてトラッキングする方法をご紹介していきます。

1.注意点を確認する

まずは要件をクリアしているか、注意点を確認してみてください。

  • GCLIDを顧客管理システムへ保管できるようになっているか
  • オフラインのイベントが広告クリックから90日以内で発生するか

GCLIDは、オフラインで利用する広告トラッキング用IDです。まずはGCLIDを自社保有の顧客管理システムへ保管できるようになっているか確かめてみてください。対応していないケースもあります。

またオフラインのイベントが広告のクリックから90日以内に発生しないと、トラッキングができない点にも注意が必要です。もし90日以上イベントの発生に掛かるようであれば、それより1つ手前の地点をマイクロコンバージョンとして設定する、といった工夫でトラッキングできるようにすることが重要です。

2.自動タグの設定を有効化する

前提条件をクリアしていたら、いよいよGoogle広告のオフラインコンバージョントラッキング機能を設定していきます。

まずはGCLID設定を有効化していきましょう。

  1. Google 広告アカウントへログインしてダッシュボードへ移動
  2. ページメニューを開いて「設定」を選択する
  3. 「アカウント設定」を選択する
  4. 「自動タグ設定」を選択する
  5. 「ユーザーが広告クリック時にアクセスする URL にタグを設定する」にあるチェックボックスをチェックする

後は設定を保存して有効化します。

3.コンバージョンのアクションを設定する

次にデータとして取り込むオフラインコンバージョンについて設定していきます。

  1. Google 広告アカウントへログインして管理画面へ
  2. 「ツールと設定」を選択
  3. 「コンバージョン」→「+ボタン」を選択する
  4. 「インポート」をコンバージョンの種類として選択
  5. 「他のデータソースまたは CRM」→「クリック経由のコンバージョンをトラッキング」を選択
  6. 「続行」選択後、コンバージョン アクションに名前を付ける
  7. 「カテゴリ」を選択、さらに「値」でコンバージョンのトラッキング方法を選択
  8. 「カウント方法」を選択後、「クリックスルー コンバージョンの計測期間」を選択
  9. 「アトリビューションモデル」を選択
  10. 「作成して続行」を選択して設定を完了させる

各コンバージョン内容の貢献具合が違うと判断できる場合、アトリビューション モデルには注意して調整を行う必要があるでしょう。

4.オフラインコンバージョンデータをインポートする

次に、実際のオフラインコンバージョンに関するデータをインポートしていきます。

  • 手動アップロード
  • 定期的に自動アップロード
  • APIを活用してアップロード

という方法が選択可能です。

インポートの手間を省きたければ自動アップロードやAPIによるアップロードがおすすめです。ただし対応できないケースが出てくる可能性もあるので、手動アップロードにも対応できるようにしておくと安心できます。

4.まとめ

今回はGoogle広告のオフラインコンバージョントラッキングについてご紹介してきました。

Google広告のオフラインにおける貢献度を計測するためには、オフラインコンバージョンのトラッキング機能を利用する必要があります。利用することで実店舗といったビジネス形態でも、よりGoogle広告を有効活用できるようになるでしょう。

データのインポート方法にも注意して、効率よくオフラインコンバージョンを計測できるようにしてみてください。