コロナ禍において打撃を受けている企業のため、Googleはさまざまなサポートを提供しています。「無料リスティング」もその1つであり、検索エンジンのショッピングタブへ画像付きのリスティング広告を表示可能です。
しかし
- ショッピングタブの意味が分からない
- 画像付きのリスティング広告とは何か
といった点で理解ができない方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回はGoogle広告の最新情報として、無料リスティング機能について解説していきます。
1.コロナ禍でECをサポート!Google広告の無料リスティングに関する最新情報
Google広告の無料リスティングとは、Googleの検索エンジンショッピングタブに広告を掲載できる機能です。
Googleの検索エンジンを開いてキーワードを入力、検索結果を出すと、通常は「すべて」のタブにカーソルがあった状態になっています。しかし実際のGoogle検索エンジン内には
- 画像:キーワードと関連性が高い画像を表示
- ニュース:キーワードと関係したトレンドを表示
- 動画:キーワードに関連した動画を表示
- ショッピング:EC関連の商品情報を表示する
- その他:地図や書籍などの情報を表示する
といったタブも用意されており、検索したい内容に応じて任意に切り替え可能になっているのがポイントです。
無料リスティングを利用すると、このうちの
- ショッピング:EC関連の商品情報を表示する
へ広告を無料掲載可能になっています。
通常ショッピングタブへの広告出稿は有料ですが、コロナ禍で
- ECで売り上げを確保したい
- DXのためECのチャネルを作りたい
といった企業が増加しています。こういった流れを受けて、コスト面で広告運用をサポートしてくれているのがGoogle広告の無料リスティング機能です。
広告は検索結果のショッピングタブ上部へ表示され、「広告·○○を見る」というメッセージとともに複数の商品が並べて表示されます。
- iOS搭載のiPhone
- Android搭載のスマートフォン
といったさまざまな端末へ訴求できる注目の広告です。
ちなみにキーワードベースのリスティング広告ではありますが、商品画像を登録して訴求できます。画像クリエイティブを工夫しながら露出を考えればより効果が上がるでしょう。
2.Google Merchant Centerが必要!Google広告無料リスティングの開設方法
ここからはGoogle広告の無料リスティング設定手順を解説していきます。
1.Google Merchant Centerアカウントを開設する
まずは「Google Merchant Center」のアカウントを開設していきます。Google Merchant Centerとは、ショッピングタブに有料リスティング広告を掲載する際にも使う出稿サービスです。
Googleアカウントで公式ページからログインした後に、
- ビジネス名
- 店舗がある国
- タイムゾーン
といった情報を入力してアカウント作成を進めていきます。
フローに沿って入力するだけですしエラー表示も出るので、冷静にやれば間違えることはないはずです。いちおうもう一度チェックしてから情報を送信してみてください。
2.ECサイトへタグを追加して認証を行う
次にECサイトへタブを追加して認証を行います。
Google Site VerificationタグをGoogle Merchant Centerから取得、広告掲載を行いたいECサイトへ貼り付けてトラッキングできるように調整していきます。認証が完了してECサイトを確認できれば、次の手順へ進むことが可能です。
3.商品データを追加する
次に商品データを追加する作業へ移ります。
1つずつ商品を入力することもできますが、初めの登録作業を効率化したい方はフィードの作成を検討してみましょう。複数の商品情報を、まとめてGoogle Merchant Centerへ登録して利用することができます。
データのアップロード時は、表示されるチェック画面で「無料リスティング」の項目へチェックを入れるのを忘れないでください。ちなみに登録するデータは、Googleが設けている仕様へ合わせる必要があります。
4.審査が済んで掲載されたか確認する
最後に審査に通り、無事広告がショッピングタブへ掲載されているか確認します。掲載されていればGoogle Merchant Centerからクリック数といったパフォーマンスを確認できるようになります。
審査が済んで広告掲載が開始しても、それで終わりではありません。商品追加や削除のたびにGoogle Merchant Center内で登録作業を行う必要があるからです。慣れるのに時間が掛かるかもしれませんが、スムーズに仕様に沿ったデータを登録、広告掲載できるようにしてみてください。
3.Google広告無料リスティングの特徴を最新情報を基に解説!ショッピングタブの有用性とは
ここからはGoogle広告の無料リスティングの特徴を、最新情報を基に解説していきます。
EC事業において露出機会の多いショッピングタブを利用可能
Google広告の無料リスティングでは、ショッピングタブを有効活用して集客ができます。
ショッピングタブでは
- 価格
- 色
- 性別・年齢
- 素材
- ブランド
といったさまざまな項目から条件を抽出、複数のECサイトからの商品情報をまとめて表示できるのがメリットです。同じような商品が複数のECサイトで乱立している現在、比較・検討を簡単に済ませる方法としてショッピングタブは優秀なツールとなっています。
Google検索サービスは国内外でトップシェアを誇っています。ショッピングタブに1回商品が掲載されるだけでも多くの見込み客を獲得できるでしょう。
そしてGoogle広告の無料リスティングでは、そのショッピングタブへお金を掛けずに広告出稿が可能です。ECサイトの露出機会を増加させたい方はぜひ工夫しながら掲載頻度が増えるようにしてみてください。
クリックやコンバージョン数の増加などが見込める
Google広告の無料リスティングでは、クリックやコンバージョン数の増加などが見込めます。実例がいくつかあるのでご紹介していきましょう。
たとえばあるアパレル業者は、すでにショッピング広告を利用していましたがすぐGoogle広告の無料リスティングを開始しています。キャンペーン構成を工夫しながら自動入札と組み合わせることによって、2年間でGoogleショッピング内での収益が4倍に増加しました。
またあるハイテクブランドは、急増した検索数を自社サイトへ向ける施策を考えていました。Google広告の無料リスティングを活用することを考え出稿したところ、追加のリソースを用意せずにクリック数が3万5,000回を達成するといった結果を出しています。クリックに関して料金は発生していません。
信頼スコアを上げれば露出機会が増える可能性がある
Google広告の無料リスティングで広告を出す際は、
- 商品のデータ:商品名や画像など
- ページの使いやすさ:リンク先ECサイトの表示速度は速いかなど
- 支払い能力:広告費を払ってくれるという信頼があるか
といった信頼スコアを確認されます。
各ポイントを考えながら出稿を工夫してみると、そうでない場合よりも掲載される確率が上がるはずです。実際にデータを取って分析しながら、成功する広告掲載パターンを編み出してみましょう。
4.まとめ
今回はGoogle広告の無料リスティング機能について解説してきました。
Google広告の無料リスティングは、ECへ売り上げをシフトさせたい企業などにとって強い武器になります。すでにショッピング広告を出している方も無料で利用できるので、ぜひ活用してみてください。
信頼スコアなどを考えればさらに露出機会が増えるはずです。ぜひ自社なりの運用パターンを編み出してみましょう。