TikTokショップとは?日本のEC戦略にも使える?TikTokショッピングとの違いは?

TikTokはSNSの中でも特にECとの連携に力を入れているサービスです。

実際今までShopifyのようなサービスと連携して在庫を共有管理する、ECサイトへ遷移させてスムーズな買い物を実現する、といったことを行ってきました。

しかしTikTok側はさらにEC機能をサービス内で強化する方針を打ち出し、ついに自社サービス内で買い物を完結できるEC機能を公式に提供開始しました。

今回はTikTokのEC機能「TikTokショップ」の概要や強み、提供状況などをご紹介していきます。

1.ついに「TikTokショップ」が米国ローンチ!

TikTokショップはTikTokオリジナルのECサイト構築などの機能です。

最初はインドネシアで検証を兼ねた提供がスタートし、それからアジア各国やイギリスなどでサービスを拡大してきました。

TikTokの運営元であるByteDance社が中国に本拠地を置いているので、アジアから検証を開始するのは自然なことです。

そしてついに米国でも試験運営が開始され、数か月のテストを経たのちに2023年9月12日(米国時間)、公式提供が開始されています。

米国ではBenefitやOlayといった日本では聞き馴染みがないかもしれませんが有名なブランドがすでに出店済み・あるいは出店予定となっており、世界的に見ると仏国のロレアルといった日本でも聞いたことのあるブランドがTikTokショップの利用・利用準備を行っています

世界的にも大きな市場でありITサービスの利用が広く行われている米国で正式にTikTokショップが提供開始になったことで、さらにTikTokショップの認知度や利用人口が増えることが予想されるでしょう。

ちなみにByteDance社はTikTokに対して米国でのEC機能利用拡大といった目標を達成するために、従業員の雇用や加盟店への補助金といった投資を行っています。

5億ドル以上の損失を出す予定のレベルまで積極的な投資を行うという姿勢で、TikTokショップに対するByteDance社の力の入れ具合が分かります。

2.全ユーザーが利用可能?日本でも使える?

TikTokショップは現在、米国といった正式提供(フルローンチ)された国では全TikTokユーザーを対象として提供されています。

つまり対象地域にいる方は気軽にTikTokショップを利用可能です。

ただし世界的に見るとまだTikTokショップは検証段階のステップを出ておらず、日本では利用することができません。

ですから従来通りしばらくは、ShopifyといったECサービスと連携させてECを提供する必要性があります。

ちなみに今まで日本でも提供されていた対象ECサービスとの連携機能と、今回ご紹介しているTikTokショップ機能はまったくの別物なので混同しないようにしてみてください。

3.TikTokショップの機能を紹介!どんなことができる?

TikTokショップでは現在、次のような機能が提供されています。

TikTokショップの機能1:Direct Integration

TikTok内ですべてのEC工程を完結させることができる機能です。

  • 出品
  • 購入
  • 決済
  • 発送

といったあらゆる工程をTikTokのみで用意して管理することが可能です。

TikTok内ですべて準備ができるので従来より手軽なだけでなく、保管と発送などもTikTok側でやってくれるため、在庫管理の面でも手間が減るのがメリットになっています。

商品販売量が多くて人員が不足している企業にもおすすめできる機能です。

TikTokショップの機能2:Partner Integration

TikTokと提携しているECサービスの商品データを共有管理できる機能です。

連携ができないと在庫等が共有できないので、個別の管理の手間や顧客損失のデメリットが発生しますがTikTokショップではこういった問題がありません。

またECサービスに登録している商品をTikTokの動画簡単に紹介するといったことも可能です。

今後提携するECサービスは増えることが発表されており、将来的にはますます使いやすくなるでしょう。

TikTokショップの機能3:Product Links

TikTokで自社商品が紹介されている際、その動画に直接商品ページのリンクを貼ることができる機能です。

動画を視聴した後に商品ページを別途検索する必要なくすぐに確認できるのがメリットになっています。

またそれだけでなく購入リンクを直接貼ることで、衝動買いといったニーズにも気軽に対応できるのが強みです。

TikTokショップの機能4:LIVE Shopping

現在トレンドになっているライブコマースをTikTok内で提供できる機能です。

ライブ配信で商品関係者などが商品の疑問に答えたり、魅力を伝えたりできるのがメリットになっています。

コメントでリアルタイムの反応が返ってくるので、そこからユーザーニーズを確認することも可能です。

さらに商品ページの閲覧などもその場でできるので、すぐに商品を購入したい顧客にも機会を即時提供できます。

TikTokショップの機能5:Collection Ads

TikTokにおいて動画のフィード間に自社商品の広告を表示できる機能です。

通常の投稿動画と同じ形式で表示されるため広告感が少なく、ネイティブ広告として顧客にリーチできるメリットがあります。

それだけでなく商品ページ閲覧などもその場でできるので便利です。

TikTokショップの機能6:Dynamic Showcase Ads

広告サービスでは当たり前の機能になっていますが、ユーザー属性から最適な広告を表示するための機能です。

興味や関心・視聴している動画の傾向などからどの商品動画が最適なのかを判断してくれるのがポイントになっています。

広告担当者の負担を増やすことなく広告の最適化がされていくので安心です。

4.Shopifyから直接TikTokショップを管理できる?

前述しましたが、TikTokショップと提携ECサービスとの在庫等の連携機能はまったくの別物です。

ですが提携ECサービスと在庫等を共有して管理ができるPartner Integration機能があるので、今までのように外部ECサイトへ遷移して販促を狙う方法でも利用することが可能になっています。

ですがそもそも日本ではまだTikTokショップが提供されていませんから、TikTokショップ事態に触ること自体が不可能です。

今後TikTokショップがどのような広がりを見せていくのかは分かりませんが、利用者としては従来通りShopfityなどを使ってECサイトを作りTikTokと連携させるか、TikTokで直接ECショップページを作って販売を完結させるかを選択する必要が出てきます。

各方法のメリット・デメリットを理解して、自社の成長につなげられるように準備しておいてください。

5.TikTokショップの実績は?既にローンチされているエリアでは好評?

TikTokショップに出店している企業やブランドについては、すでにご紹介しました。

多くの店舗がすでにTikTokショップへ出店しており、テスト運営の段階においてすでに20万店舗もの出店が確認されています。

中国のEコマースに関するニュースを取扱う「DSB」調査では、TikTokのEC事業は東南アジアだけでも2022年に44億ドルまで急激に成長しており、事業全体が大きな広がりを見せているのが分かっています。

ということで提供地域が広がり利用が順調に広がっているTikTokショップについても、順調に高評価を獲得して利用者が急増する可能性は十分にあるでしょう。

また東南アジアにおいてTikTokの勢いは急成長しており、その関係でアジア地域にある日本でも販売方針が強化される可能性があります。

6.まとめ

今回はTikTokのEC機能「TikTokショップ」の概要や強み、提供状況などをご紹介してきました。

TikTokショップは従来からさらに進化したEC機能をユーザーへ提供してくれます。

特にTikTokアプリですべてのEC工程を完結させられる点は注目したいところです。

今後提携サービスや機能の拡充なども見込まれるので、日本で提供開始になるのを楽しみに待っておいてください。