ネットショップを始めたいけれど、「ShopifyとBASE、どっちがいいの?」と悩んでいませんか?
この記事では、2025年最新情報をもとに、ShopifyとBASEの料金、機能、拡張性、サポート体制、などを徹底比較。さらに、それぞれの導入事例や向いているユーザー像も紹介します。
- 目次
- 1. ShopifyとBASEのどちらを選ぶべきか悩んでいる方へ
- 2. まずは基本を確認|ShopifyとBASEの違いとは?
- - 2-1.運営会社と背景・利用規模
- - 2-2.対象ユーザー層の違い
- 3. Shopify vs BASE 機能・費用の違いをまとめ
- - 3-1.初期費用・月額費用
- - 3-2.決済手数料・販売手数料
- - 3-3.デザイン・カスタマイズ性
- - 3-4.アプリ・外部連携機能
- - 3-5.越境EC対応の可否
- - 3-6.サポート体制の違い
- 4. Shopifyのメリット・デメリット
- - 4-1.shopifyのメリット
- - 4-2.shopifyのデメリット
- 5. BASEのメリット・デメリット
- - 5-1.BASEのメリット
- - 5-2.BASEのデメリット
- 6. 導入事例|Shopifyを使っている企業・ブランド
- - 6-1.D2Cブランドやサブスク事業の成功例
- - 6-2.海外展開している企業事例
- 7. 導入事例|BASEを使っている店舗・クリエイター
- 8. こんな人にはShopifyがおすすめ!
- - 8-1.中〜大規模ECを見据えている
- - 8-2.海外展開・本格運用したい
- - 8-3.ブランド世界観をしっかり表現したい
- 9. こんな人にはBASEがおすすめ!
- - 9-1.とにかく初期コストをかけずに始めたい
- - 9-2.デザインやシステムの知識がなくても運営したい
- - 9-3.ハンドメイドや少量商品を販売したい
- 10. まとめ|ShopifyとBASEの違いを理解して、自分に合った選択を
1. ShopifyとBASEのどちらを選ぶべきか悩んでいる方へ
どちらも人気のECプラットフォームですが、機能や料金体系、カスタマイズの自由度などに大きな違いがあります。多くの人が感じている悩みや迷いを整理し、この記事でどんなことがわかるのかをお伝えします。
よくある悩みとしては、以下のような声が挙げられます
・「費用はどれくらいかかるの?」
・「デザインは自由にカスタマイズできるの?」
・「集客や販売促進に強いのはどっち?」
・「今は初心者だけど、将来的に事業を大きくしていきたい」
・「なるべく手軽に始めたいけど、あとから機能を追加できる?」
これらの疑問に対し、本記事ではShopifyとBASEそれぞれの特徴や違いを明確に比較し、あなたの目的や運営スタイルに合った選択ができるよう丁寧に解説していきます。
さらに、実際の導入事例も交えて、リアルな運用イメージを持てるよう構成しています。
「なんとなく」で選ぶのではなく、納得してプラットフォームを選びたい方に向けた、実践的な比較ガイドです。
あなたのEC成功を後押し!Shopify構築代行業者おすすめ16選についてはこちらの記事もぜひご覧ください!
2. まずは基本を確認|ShopifyとBASEの違いとは?
ShopifyとBASEは、どちらもネットショップを開設・運営するための代表的なサービスですが、その成り立ちや思想、提供機能には明確な違いがあります。なんとなく「Shopifyは本格派」「BASEは初心者向け」といったイメージを持っている方も、一度立ち止まって両者の基本的な特徴を整理しておきましょう。
2-1.運営会社と背景・利用規模
まずは、ShopifyとBASEそれぞれの運営会社と、サービスの立ち上げ背景について見ていきましょう。どのような企業がどんな想いでサービスを提供しているのかを知ることで、それぞれの方向性や強みに対する理解が深まります。
【Shopifyの運営会社:Shopify Inc.(カナダ)】
Shopifyは、2006年にカナダで設立されたShopify Inc.が運営する、世界最大級のECプラットフォームです。
元々はスノーボード用品のオンライン販売を目的に自社ECサイトを立ち上げようとした創業者が、既存のシステムでは満足できず、自ら開発したのが始まりです。
現在では、175か国以上で利用され、導入ショップ数は数百万件にのぼります。日本法人(Shopify Japan 株式会社)も2017年に設立され、日本市場にも本格参入しています。
世界中で使われていることから、多言語・多通貨・越境EC対応といった「グローバルな商売」に強いのが特徴です。
【BASEの運営会社:BASE株式会社(日本)】
BASEは、2012年に設立された日本発のスタートアップ「BASE株式会社」が運営するECプラットフォームです。
「誰でも簡単に、無料でネットショップが作れる」をコンセプトに、個人やスモールビジネスを中心としたユーザーに向けてサービスを提供しています。
立ち上げから間もなくして急成長を遂げ、2020年には東京証券取引所マザーズ(現グロース市場)に上場。現在では140万ショップ以上がBASE上に開設されており、日本最大級のEC開設プラットフォームとなっています。
Shopifyは「グローバル×本格的なビジネス」、BASEは「国内×個人・スモールビジネス支援」というように、それぞれの運営会社が目指す世界観に違いがあります。
2-2.対象ユーザー層の違い
ShopifyとBASEは、どちらもECサイトを構築・運営できる優れたサービスですが、想定しているユーザー層に明確な違いがあります。
この違いを理解することで、自分がどちらにマッチしているかがよりはっきりと見えてきます。
【Shopifyの対象ユーザー層:中〜大規模事業者・成長志向のある個人事業主】
Shopifyは、個人事業主から大手企業まで、幅広いビジネス規模に対応できる設計となっています。
中でも、以下のような方に多く選ばれています。
・本格的なD2C(Direct to Consumer)ブランドを立ち上げたい
・サブスクリプションや越境ECなど、多機能な展開を視野に入れている
・デザインや機能にこだわりたい
・将来的な売上拡大、事業成長を見据えている
特に、海外販売を視野に入れている事業者や、独自のブランド世界観を表現したい企業にとっては、Shopifyは非常に強力な選択肢となります。
【BASEの対象ユーザー層:個人・副業・スモールビジネス】
BASEは「とにかく簡単に、すぐ始めたい」というニーズを持つ、個人クリエイターや小規模な店舗経営者に人気です。
主な対象は以下のような方です。
・初めてネットショップを開設する初心者
・ハンドメイド作品やデザイン商品を販売したい
・副業として小さく始めたい
・ITやECの知識がほとんどない
操作が直感的で難しい設定も不要なため、「パソコン操作が苦手だけど自分のショップを持ちたい」という方にも親しまれています。
あなたのEC成功を後押し!Shopify構築代行業者おすすめ16選についてはこちらの記事もぜひご覧ください!
3. Shopify vs BASE 機能・費用の違いをまとめ
ShopifyとBASEを比較する上で、多くの方が気になるのが「費用」と「機能」の違いです。数字で比較することで、コスト感やできることの違いがより明確になり、自分にとってどちらが使いやすいサービスなのかが見えてくるはずです。
3-1.初期費用・月額費用
ECサイトを立ち上げる際に、まず気になるのが「初期費用」や「月額費用」。
このコスト面において、ShopifyとBASEは大きく方針が異なります。
【Shopifyの初期費用・月額費用】(※1)
Shopifyは基本的に有料プランでの運用が前提となっており、以下のような月額プランが用意されています。
プラン名 、月額料金、主な対象は以下の通りです。
Basic:約33ドル(約4,500円) 個人事業主・小規模EC
Shopify:約92ドル(約12,600円) 中規模EC
Advanced:約399ドル(約55,000円) 大規模EC・成長企業
Shopify Plus:個別見積もり(20万円〜) 大手企業・グローバル展開企業
初期費用は0円で、無料体験期間(通常3日〜延長キャンペーンあり)も用意されています。
【BASEの初期費用・月額費用】(※2)
BASEは、初期費用・月額費用が完全無料で始められるのが最大の特長です。
基本的な機能はすべて無料で使えるため、「まずはコストをかけずにネットショップを試したい」という人にとって非常に始めやすいサービスです。
ただし、月額費用が無料である代わりに、販売が発生した際に手数料が差し引かれる「成果報酬型」の料金体系となっています。
まとめると、Shopifyは「毎月の固定費を払って高機能なECを使うモデル」BASEは「無料で始められるが、販売時に手数料がかかるモデル」という違いがあります。
自分の事業ステージや、初期コストに対する考え方に応じて、適したサービスを選ぶことが大切です。
(※1)Shopify https://www.shopify.com/jp/pricing
(※2)BASE https://thebase.com/price/#price-section
3-2.決済手数料・販売手数料
ネットショップ運営において、見落とされがちなのが「決済手数料」と「販売手数料」です。売上が立つたびに発生するため、長期的に見ると利益に大きく影響します。ShopifyとBASEではこの手数料体系にも明確な違いがあります。
【Shopifyの決済手数料・販売手数料】(※3)
Shopifyでは、「Shopifyペイメント(Shopify Payments)」という自社の決済サービスを利用すれば販売手数料は無料になります。
ただし、決済手数料はプランごとに異なります(日本国内でクレジットカード決済を行った場合)。
外部の決済サービス(例:PayPal、Amazon Payなど)を利用した場合は、別途「販売手数料(1.0~2.0%)」が発生します。
そのため、Shopifyを使うなら「Shopifyペイメント」の導入が実質必須といえます。
【BASEの決済手数料・販売手数料】(※4)
BASEは初期費用・月額費用が無料な代わりに、販売ごとに「決済手数料+サービス利用料」が発生する仕組みです。以下が基本的な手数料です。
決済手数料:3.6% + 40円
サービス利用料:3%
この手数料体系は、少額の商品や販売数が少ない場合には問題ありませんが、売上が大きくなるにつれてコスト負担も増していく点に注意が必要です。
「今後の売上規模」や「利益率重視か、気軽さ重視か」によって、どちらが適しているかを判断することが重要です。
(※3)Shopify ヘルプセンター https://help.shopify.com/ja/manual/international/pricing/fees
(※4)BASE https://thebase.com/price/#payment-method-section
3-3.デザイン・カスタマイズ性
ネットショップにおいて、デザインは「ブランドイメージ」や「購入率」に直結する非常に重要な要素です。特に競合が多い業界では、見た目の印象や使いやすさが売上に大きく影響します。ShopifyとBASEはどちらもテンプレートを使ったサイト作成が可能ですが、デザインの自由度とカスタマイズ性には大きな違いがあります。
【Shopifyのデザイン・カスタマイズ性】
Shopifyは、世界中のデザイナーが開発した高品質なテーマを多数提供しており、無料・有料あわせて100種類以上のテンプレートから選ぶことができます。以下のような特徴があります。
・デフォルトでスタイリッシュなデザインが揃っている
・HTML・CSS・Liquid(Shopify独自の言語)によるコード編集が可能なため、企業やブランドに合わせて細かな調整が行えます。
・モバイル対応、レスポンシブデザインが標準搭載
・フォント、カラー、レイアウトなどの細かい設定変更が可能
・サードパーティ製のデザインアプリとの連携でさらに自由度アップ
ブランドの世界観をしっかり表現したい、独自のUI/UXを実現したいという事業者にとって、Shopifyの柔軟性は大きな魅力です。
【BASEのデザイン・カスタマイズ性】
BASEも、初心者向けに使いやすいテンプレートが多数用意されています。無料テンプレートが約20種類、有料テンプレートも1,000円〜10,000円程度で購入可能で、専門知識がなくても見栄えの良いショップがすぐに作れる点が強みです。また、「HTML編集App」を追加すれば、CSSやHTMLを使ったカスタマイズも可能ですが、
・コード編集には別途知識が必要
・Shopifyほどの柔軟性はない
・アプリで追加できるカスタマイズも限定的
といった制限があります。そのため、「既存テンプレートで十分」「とにかく簡単に始めたい」というライトユーザーにはぴったりですが、ブランド設計やUIにこだわりたい中級者〜上級者には少し物足りなく感じる可能性があります。
3-4.アプリ・外部連携機能
ネットショップを成長させる上で欠かせないのが、「アプリや外部ツールとの連携機能」です。マーケティング、分析、在庫管理、顧客対応など、EC運営には多くの機能が必要になります。
ShopifyとBASEでは、こうした拡張性の面でも大きな違いがあります。
【Shopifyのアプリ・外部連携機能】
Shopifyは世界最大級のECアプリストア(Shopify App Store)を持っており、8,000以上のアプリが提供されています。これにより、ECサイトに必要な機能をノーコードで柔軟に追加することが可能です。導入可能な機能例は以下の通りです。
・メールマーケティング(Klaviyo、Mailchimp)
・レビュー機能(Yotpo、Judge.me)
・定期購買、サブスクリプション(Recharge、Bold)
・広告連携(Meta Ads、Google Ads、TikTok Ads)
・在庫、配送管理(Ship&co、Shippinno)
・POS、実店舗との連携(Shopify POS)
さらに、API連携による外部ツールとの統合も可能で、自社開発ツールや基幹システムとの接続、CRMやMA(マーケティングオートメーション)なども導入しやすい設計です。
【BASEのアプリ・外部連携機能】
BASEにも「BASE Apps」というアプリ追加機能がありますが、その数は50種類前後と限定的です。用途も「送料詳細設定App」や「レビューApp」「HTML編集App」など、基本機能の補助的なものが中心です。外部サービスとの連携も、一部SNSやBASE独自の決済・顧客管理システムが中心で、外部マーケティングツールや在庫管理システムとの高度な統合は想定されていません。
そのため、機能を追加しながらスケールしていくような運営スタイルにはやや不向きで、あくまで「シンプルな運営を維持したい」方向けの設計となっています。
3-5.越境EC対応の可否
近年、海外からの購入ニーズが高まる中、越境EC(海外販売)に対応できるかどうかは、ネットショップの将来性を左右する大きなポイントです。ここでは、ShopifyとBASEそれぞれがどのように越境ECに対応しているのかを比較して解説します。
【Shopifyの越境EC対応:◎ グローバル販売に最適】
Shopifyは、越境ECを前提に設計されたグローバル対応のECプラットフォームです。以下のように、海外販売に必要な機能が標準またはアプリで柔軟に対応できます。
・多言語対応:複数言語に対応したテーマや、翻訳アプリ(Langify、Transcy など)を活用可能
・多通貨表示、決済:地域ごとに通貨を切り替えて表示・決済(円・ドル・ユーロなど)
・海外配送設定:国別の送料設定、関税・税金対応など詳細に調整可能
・海外マーケットとの連携:Amazon、eBay、Google Shopping などとも連携可能
・Shopify Markets(管理機能):国ごとの販売設定・通貨・ドメイン管理が可能な統合機能
これにより、国内と同じ管理画面のまま、世界中に商品を届ける環境を構築できます。
【BASEの越境EC対応:△ 海外対応は限定的】
BASEは、日本国内向けの小規模ショップに特化して設計されているため、越境ECに関してはサポートが非常に限定的です。
・言語対応:日本語のみ(多言語化は標準非対応)
・通貨対応:日本円のみ
・海外発送:発送自体は可能だが、送料や関税設定は手動で対応が必要
・決済方法:国内利用者向けが中心(クレジットカード、コンビニ払い、Pay IDなど)
海外からのアクセス・注文があっても、ユーザー側で翻訳対応が必要だったり、送料や税金の調整を手作業で行う必要があるため、本格的な越境ECには向いていません。
3-6.サポート体制の違い
ネットショップを運営するうえで、困ったときにすぐに頼れるサポート体制が整っているかどうかは非常に重要なポイントです。特に、初めてECを始める方や、システムに不慣れな方にとって、サポートの質や対応スピードは安心材料になります。ShopifyとBASEでは、サポートの提供体制やサポート範囲に違いがあるため、ここで比較しておきましょう。
【Shopifyのサポート体制:24時間365日+専門チームによる対応】
Shopifyでは、以下のような手厚いサポート体制が整備されています。
・24時間365日対応のチャット、メールサポート(英語・一部日本語)
・Shopify Japanによる国内向けサポート(平日10:00~17:00)
・Shopifyヘルプセンター:充実した公式ドキュメントやFAQが日本語で用意
・Shopify Community:世界中のユーザーや開発者と情報交換が可能
・Shopify Experts(制作パートナー)制度:構築・運用を外部プロに依頼できる公式パートナー制度あり
また、「Shopify Plus」ユーザー向けには専任のアカウントマネージャーが付くなど、企業規模やニーズに応じたサポートが用意されています。
【BASEのサポート体制:シンプルで分かりやすい】
BASEのサポートは、主に以下のような形式で提供されています。
・メールによるお問い合わせ対応(平日)
・BASE U(使い方ガイド)やヘルプページが充実
・「チャットボット」や「動画マニュアル」など初心者向けコンテンツが豊富
ただし、リアルタイムの有人チャットや電話サポートは非対応で、質問内容や混雑状況によっては、返信までに数日かかるケースもあります。そのため、サポートのスピードや柔軟な対応を求める場合には、少し物足りなく感じるかもしれません。
あなたのEC成功を後押し!Shopify構築代行業者おすすめ16選についてはこちらの記事もぜひご覧ください!
4. Shopifyのメリット・デメリット
Shopifyは、世界中で利用されているグローバルECプラットフォームとして、多機能かつ柔軟なカスタマイズ性を持つのが特徴です。
ここでは、そんなShopifyのメリットとデメリットをわかりやすく整理してご紹介します。
4-1.shopifyのメリット
【Shopifyのメリット】
1. 拡張性と自由度の高さ
Shopifyは、テーマのカスタマイズやアプリの追加、API連携などが非常に柔軟で、スモールスタートから大規模ECまで対応可能です。
HTML・CSS・Liquid(Shopify独自のテンプレート言語)を使えば、デザイン・機能ともに自由自在に構築できます。
2. 越境EC対応が標準
多言語・多通貨対応やShopify Markets機能により、海外向けの販売もスムーズに展開可能です。
国別に価格や通貨を切り替える機能も標準装備されており、グローバル展開を目指す事業者には最適です。
3. 豊富なアプリと連携機能
マーケティング、決済、配送、レビュー、CRMなど、約8,000種類以上のアプリと簡単に連携可能。
事業の成長に応じて必要な機能を柔軟に追加できる点は、大きな強みです。
4. セキュリティと安定性
Shopifyはクラウド型のサービスで、常に最新のセキュリティ対策が講じられ、自社での保守管理も不要。
大規模セールや高トラフィック時でも安定稼働しやすく、信頼性も高いです。
4-2.shopifyのデメリット
【Shopifyのデメリット】
1. 初期構築には知識やリソースが必要
テンプレートを使えば簡単に始められますが、本格的なカスタマイズにはHTML/CSSやLiquidの知識が必要になります。
外注する場合は制作費がかかるため、スタート時に一定のリソースを確保する必要があります。
2. 月額費用がやや高め
Shopifyは基本的に有料プラン(月額約4,500円〜)での運用となり、追加アプリや有料テーマを使うとさらにコストがかさむ場合があります。
無料で気軽に始めたい方には、少しハードルを感じるかもしれません。
3. サポートが英語ベースになることも
日本語でのサポートも整ってきていますが、24時間体制のサポートは英語中心となる場面もあり、英語対応に不安のある方は注意が必要です。
5. BASEのメリット・デメリット
手軽さは魅力的ですが、事業の成長フェーズや目指すショップ像によっては、物足りなさを感じることもあります。BASEのメリットとデメリットを整理し、自分にとって最適な選択肢かどうかを判断する材料をお届けします。
5-1.BASEのメリット
【BASEのメリット】
1. 初期費用・月額費用が無料で始めやすい
BASEの最大の特徴は「無料でネットショップが作れる」こと。
初期費用・月額固定費が一切かからないため、コストを抑えて気軽にチャレンジできます。副業・趣味・個人事業主など、予算に限りがある層にとって大きなメリットです。
2.専門知識がなくても簡単に操作できる
デザインテンプレートの選択、商品登録、決済設定など、すべてが直感的なUIで完結。
EC初心者やITに不慣れな方でも、迷うことなくショップを開設・運営できます。
3.豊富なデザインテンプレート
無料・有料のテンプレートが多数用意されており、コードの知識がなくてもそれなりに見栄えの良いショップが簡単に完成。
テンプレートの追加もワンクリックで可能です。
4.販売アプリ「Pay ID」と連携して集客できる
BASEで開設したショップの商品は、自動的に購入アプリ「Pay ID」に掲載され、追加の広告費用なしで集客が期待できます。
個人販売者が多い中で、一定のユーザー層にリーチできる点も魅力です。
5-2.BASEのデメリット
【BASEのデメリット】
1.機能の拡張性に限界がある
アプリ数は約50種類と限られており、マーケティング機能や外部連携は最低限。
クーポン、レビュー、HTML編集など基本的な追加機能は用意されているものの、Shopifyのように高度なカスタマイズや連携は難しいため、売上規模が大きくなるほど“できないこと”が増えていく可能性があります。
2.決済手数料が高め
BASEは月額費用がかからない代わりに、販売ごとに約6.6%+40円の手数料が発生します。
売上が安定してくると、手数料の負担が重く感じられることもあり、長期的にはコスト面で不利になるケースもあります。
3.越境ECや大規模運営には不向き
多言語・多通貨・海外配送などへの対応が基本的に想定されておらず、日本国内向けの小〜中規模ショップに最適化された設計です。
本格的な海外展開やBtoB取引などには対応が難しい場合があります。
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6. 導入事例|Shopifyを使っている企業・ブランド
Shopifyは、国内外を問わず数多くのブランドや企業に選ばれているECプラットフォームです。
中小規模のD2Cブランドから、大手企業まで幅広く活用されており、「成長を見据えた本格的なEC構築」において高く評価されています。
ここでは、日本国内のShopify導入事例を中心に、注目ブランドをいくつかご紹介します。
6-1.D2Cブランドやサブスク事業の成功例
【Minimal(ミニマル)】
Bean to Bar チョコレートブランド「Minimal」は、毎月異なるフレーバーのチョコレートが届くサブスクリプションサービスを提供。
Shopifyの柔軟なUI設計と定期購入機能を組み合わせ、「お菓子を売る」だけでなく「体験を届ける」ECを実現しています。
https://mini-mal.tokyo
6-2.海外展開している企業事例
【ブルーボトルコーヒー】
ブルーボトルコーヒーは、本国アメリカでは自社開発のECを使っていましたが、日本国内ではShopifyを導入し、オンラインストアを展開。
実店舗とECの連携、ポイント連携、定期便の実装など、日本市場に最適化したUXをShopify上で構築しています。
https://store.bluebottlecoffee.jp/
【KINTO】
ライフスタイル雑貨ブランド「KINTO」は、Shopify Plusを活用し、ヨーロッパやアメリカ向けに10以上の多言語サイトを運営。
現地通貨・言語・配送に対応したECをスピーディに構築し、ブランドの世界観を各国で統一しています。
https://kinto.co.jp
【Kanro POCKeT(カンロ)】
「グミッツェル」などで知られるカンロは、Shopify Plusで公式オンラインストアを構築。
現在は日本市場向け中心の運用ですが、LINE連携・ID統合・定期便の導入など、海外展開を見据えたEC基盤として活用されています。
https://kanro.jp
7. 導入事例|BASEを使っている店舗・クリエイター
BASEは、初期費用・月額費用が無料で、誰でも簡単にネットショップを開設できるプラットフォームとして、多くの個人事業主やクリエイターに支持されています。その手軽さと柔軟性から、様々なジャンルで成功事例が生まれています。
ここでは、BASEを活用して成功を収めている事例を紹介します。
【Chou Chou(シュシュ)】
ハンドメイドのピアスやネックレスを販売する「Chou Chou」は、趣味で始めた作品づくりをBASEでショップ化しています。
現在ではリピーター顧客も多く、月に数十件の受注を安定的に獲得しています。
https://chouchoumm.thebase.in/
【lilgarden】
BASEを利用してオンラインショップを運営しているハンドメイドフラワーブランドです。プリザーブドフラワーやブーケなど、センスの良いデザインのフラワーアイテムを提供しています。このようなデザインは、BASEの有料テンプレートやカスタマイズ機能を活用して実現されています。
https://lilgarden.thebase.in/
【andante】
「Andante.(アンダンテ)」は、23歳の夫婦であるJohnさんとEnnさんが運営するハンドメイドキャンドルショップです。BASEを利用してオンラインショップを展開しており、国産ソイワックスを使用した手作りキャンドルを販売しています。
https://andantee.base.shop/
【麺屋武蔵】
2020年のコロナ禍により、麺屋武蔵は売上が大幅に減少しました。これを受け、代表取締役社長の矢都木二郎氏は、ECサイトの導入を決断。当初は自社サイトでの販売を試みましたが、手作業が多く効率が悪かったため、BASEの導入を決定しました。BASEの操作性の良さから、わずか30分でショップを開設し、オンライン販売を開始しました。
https://menya634.thebase.in/
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8. こんな人にはShopifyがおすすめ!
Shopifyは、世界中で支持されているECプラットフォームとして、本格的にネットショップを運営したい方にとって非常に強力な選択肢です。
ここでは、数あるECサービスの中でもShopifyを選ぶべき人の特徴を具体的にご紹介します。
8-1.中〜大規模ECを見据えている
【おすすめな人】
・スモールスタートしつつ、無理なく中〜大規模へ拡張したい
・商品点数が増える予定がある
・スタッフを増やし、チーム運営に移行したい
・売上や顧客数が増えても安定稼働できる基盤がほしい
こうした方には、Shopifyの成長対応力は非常に魅力的です。
「今」だけでなく「未来の運営」を見据えてプラットフォームを選ぶなら、Shopifyは最有力候補といえるでしょう。
8-2.海外展開・本格運用したい
【おすすめな人】
・越境ECを視野に入れている
・多言語・多通貨対応で海外ユーザーに合わせた体験を提供したい
・海外配送・マーケットプレイス連携も視野に入れている
・本格的なD2C海外展開や海外広告運用も検討している
こうした方にとって、Shopifyは越境ECにおけるベストなプラットフォームです。
国内向けの枠を超えて、グローバルにビジネスを広げたい方に、最適な選択肢と言えるでしょう。
8-3.ブランド世界観をしっかり表現したい
【おすすめな人】
・サイトのデザインにこだわりたい
・ 商品やブランドの魅力を世界観として伝えたい
・ ユーザーに“共感されるECサイトを作りたい
・他社と差別化されたブランディングをしたい
Shopifyは、ただモノを売るだけでなく、「想い」や「価値観」を伝える場としてのECサイトを構築したい方に最適です。
ブランドにとってECは名刺でもあり店舗”でもあります。世界観を丁寧に表現できるShopifyなら、ユーザーの心に残るブランド体験を届けることができます。
9. こんな人にはBASEがおすすめ!
この章では、「BASEを選ぶべき人」の特徴を、目的やスタイル別にわかりやすく解説します。あなたの「ネットショップの第一歩」にぴったりのサービスかどうか、ぜひチェックしてみてください。
9-1.とにかく初期コストをかけずに始めたい
【おすすめな人】
・初期投資ゼロでネットショップを始めたい
・少ない在庫やハンドメイド商品で販売を試したい
・SNSを使って無料で集客したい
・まずはお試し感覚でECを体験してみたい
BASEは、そんな「とりあえず始めてみたい」という方にぴったりのサービスです。
9-2.デザインやシステムの知識がなくても運営したい
【おすすめな人】
・パソコンやコードの知識がなくても安心して始めたい
・直感的に操作できるショップ管理画面がほしい
・おしゃれなデザインをテンプレートで簡単に実現したい
・困ったときのサポート体制が整っているサービスがいい
このような方には、「わかりやすさ」と「やさしさ」を重視したBASEが最適です。
ネットショップ運営をもっと身近に、もっと簡単に。BASEなら、誰でもすぐに店長になれます。
9-3.ハンドメイドや少量商品を販売したい
【おすすめな人】
・ハンドメイドや一点ものを販売したい
・ 在庫をたくさん持てない/少量だけ試しに売ってみたい
・受注生産やマイペースな運営スタイルを望んでいる
・ファンとゆるやかにつながりながら販売を続けたい
そんな方には、コストをかけずに自分らしく売ることができるBASEが最適です。
作品にこだわる人こそ、運営に手間をかけず、創作に集中できるBASEのシンプルさを活かしてみてください。
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10. まとめ|ShopifyとBASEの違いを理解して、自分に合った選択を
ECサイト構築において、プラットフォーム選びは成功への第一歩です。ShopifyとBASE、どちらも魅力的な選択肢ですが、本当に大切なのは「あなたのビジネスに合うかどうか」です。
株式会社Raboでは、一人ひとりの状況に合わせた丁寧なご提案を心がけています。
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