動画広告の効果を知るために計測ツールを導入しよう
動画広告は、運用が命です。データをもとに適切な改善を行いバージョンアップを図ることで、マーケティングの効果を最大化しながらコストコントロールもできるようになるでしょう。
動画広告効果を測定するためには、専用のツールが必要です。有名なツールの特徴をあらかじめ理解して、選定に活かせれば楽でしょう。
今回は動画広告測定ツールを検討している方向けに、おすすめしたい各ツールの特徴をご紹介していきます。ぜひ最後まで読んで、選定のポイントをつかんでみてください。
1.動画広告はどのくらい見られている?
動画広告を配信した後に放置していては、もったいありません。
インターネット上で動画広告を配信した後は、
・どんな属性を持っているユーザーに、どのくらい見られているか?
・再生の合計時間や1人当りの視聴時間はどのくらいか
などのデータ(KPI)が収集できます。データを動画広告測定ツールで確認し、分析を行ってみましょう。
ちなみに動画広告の測定は、「Googleアナリティクス」といったアクセス解析ツールでも可能です。しかしアクセス解析ツールだけだと、測定が不十分になる可能性があります。
動画広告を始めとした広告効果測定専門のツールは、
・複数の広告をまとめて管理する
・複数の広告の内、ユーザーの行動に貢献した広告はどれか分析する
・1コンバージョン当たりに掛かった金額はどれくらいか計測する
といった機能に特化しているのが特徴です。
広告効果測定ツールを選ぶときは、
・デバイス別、クリエイティブ別など、自社が測定したい項目が用意されているか
・画面は担当者にとって使いやすいデザインになっているか
・初期費用や月額費用など含めて、どのくらいのコストが掛かるのか
などを確認しておきましょう。
2.マゼラン(MAGELLAN)
「株式会社サイカ」が運営している、広告効果測定ツールです。KDDI、パナソニック、スバルなど、大企業のクライアントも複数抱えている人気のツールになっています。参考:https://xica.net/adva/
オフラインとオンラインの広告効果を同時に分析して、統合できるのが大きな特徴の一つです。オンライン広告だけでなくオフライン広告まで含めて、各広告が売上にどのくらい貢献したかといったことを確認できます。
たとえば、
・テレビCM広告は売上に16%貢献した
・検索連動型広告は、4%売上に貢献した
といった感じです。
広告効果は円グラフや棒グラフなどで可視化されるので、分析初心者もすぐ効果が分かります。また広告同士の相乗効果を測定し、相性を見極める機能があるのも便利な点です。AのブランドCM広告はTwitter広告と相性がよい、Bの機能を追求するCMはGoogleのリスティング広告と相性がよいなどということが把握できます。
さらにツールを使いこなせるよう、以下のようなサポートもしっかり行ってくれます。
・クライアントごとにカスタマーサクセス担当者が付き、マゼランの導入や運用などをサポートする
・初回分析レポートをサイカ側で作成して、分析ポイントや手順などをアドバイス
・導入後も無料のオンラインサポートが受けられる
導入する場合はぜひ活用してみてください。
3.WebAntenna
「株式会社ビービット」が提供する、広告効果測定ツールです。こちらもマゼランと同じく、NTTコミュニケーションズ、東急不動産、サントリーなど複数の大手企業が導入しています。参考:https://www.bebit.co.jp/webantenna/
管理画面から、メール広告・バナー広告・アフィリエイト広告といった各広告のクリック数やコンバージョン数などをすぐ確認できる作りになっています。また、パソコンユーザーだけ、スマホユーザーだけ、といった絞り込みもワンクリックで簡単に完了するので便利です。
各タブから、各広告の種別ごとに掲載媒体や掲載期間などを確認できる機能もよく使うことになるでしょう。広告種別単位に並び替えたり、クリエイティブ単位に並び替えたりといったデータの並び替えもExcelのようにすぐできます。
コンバージョンについては、直接だけでなく間接コンバージョンといった指標も調査可能です。コンバージョンは複数設定可能なので、自社の目的に合わせてカスタマイズしてみてください。ユーザーが広告閲覧からどのように回遊してコンバージョンしたのかをプロセスごとに調べられるので、細かい改善点把握ができるでしょう。
無料トライアルが可能なので、気になる方は一度問い合わせてみましょう。
4.PlayAds
IT大手「GMO」が運営する、広告効果測定ツールです。媒体を限定せず、さまざまな動画広告の測定が可能になっています。ユーザーの行動を、1秒単位で計測できるのがメリットです。参考:https://www.playads.jp/
・動画の20~24秒当たりが、一番ユーザーの食いつきがよかった
・動画の30~32秒あたりは、あまりユーザーの興味を引いていない
などの細かい測定ができるため、広告を配信している企業としては、動画の改善を効率化することができるでしょう。
また動画が好き、嫌いなどの定性的なデータも、簡単に取得できるので分析が捗ります。動画の視聴ユーザーと非視聴ユーザーを分けてアンケートを行う、ブランドリフト期待調査もできるようになっています。
ターゲティング機能も優れており、動画のターゲットユーザーのデータだけを抜き出して反応を確かめられます。また自社の従業員だけ、ロイヤルユーザーだけなど、限定的な動画広告配信も可能です。
フリープランが用意されており、2か月間限定で動画を無制限で検証できます。まずはフリープランで使ってみて、自社の動画マーケティング施策にツールが合っているか確認してみましょう。
5.アドエビス(ADEBIS)
「株式会社イルグルム」が運営する、広告効果測定ツールです。デジタルマーケティング施策の最適化に必要な機能が、ツール一つに全てつまっています。広告効果測定市場のシェアナンバーワンだけあって、機能が充実しています。参考:https://www.ebis.ne.jp/
ユーザーベースで広告効果を測定する(カスタマージャーニーと同じように、認知から購入までのプロセスを可視化できる)ので、アシストコンバージョンまで含めて各広告のパフォーマンスを適切に把握可能です。「コンバージョン直前だけしか見ておらず、広告の予算配分を間違えてしまった」というケースも減らせます。
また広告効果測定ツールではありますが、アクセス解析ツールとしての面も持っているのが特徴です。広告やWebサイトを含め、一気通貫してユーザーの行動を分析できます。
・Google広告
・Yahoo!プロモーション広告
・Ptengine
といった各種マーケティングツールとも連携して使用可能です。
6.まとめ
今回は動画マーケティングに使える、おすすめの動画広告効果を測定できるツール4つを特徴とともに解説してきました。
動画広告を成功させるには、目標やKPIなどをもとにしてデータを計測して、改善を行う必要があります。動画広告測定ツールを活用すれば、広告の一元管理や細かいコンバージョン貢献率の確認などで広告効果を最大化できるでしょう。
ぜひ今回ご紹介したツールを確認しながら、自社に合ったサービスを導入してみてください。
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