リスティング広告に設定するキーワードを調べるために、さまざまなツールが提供されています。中でもGoogleが提供する「Googleトレンド」は、急上昇中のキーワードなどトレンドとして入れておきたいキーワードを選定するのに役立つでしょう。
またGoogleトレンドにはさまざまな機能があり、活用できるとSEOなどリスティング広告運用以外の分野でも役立ちます。
今回はGoogleトレンドの概要やメリット、そして活用方法などをご紹介していきます。
1.急上昇キーワードなどを調べられる!Googleトレンドとは
Googleトレンドとはトレンドになっているキーワードを調査できる、Webサービスです。WebサービスなのでPCからも使えますし
- iPhone
- Androidスマホ
などからも気軽に呼び出して調査が可能になっています。
Googleトレンドのトップページを開くと
- 検索窓
- 世界各国のトレンドキーワード
- 去年度の急上昇キーワードまとめ
- 最近の急上昇キーワード一覧
などが表示されるのがポイントです。
Googleトレンドは無料で使えますしSNSでバズったキーワードなども調べられるので、プライベートでもユーザーから利用されています。またマーケティングでも十分活用可能であり、特に
- 今トレンドになっているキーワード
- 季節ごとにトレンドになってきたキーワード
などを調査するのに向いています。
単独でリスティング広告に設定したい全キーワードを調査するには向いていませんが、トレンドに絞って効率よくキーワード選定したい場合はおすすめのツールです。
2.Googleトレンドを活用するメリット!リスティング広告のキーワード選定にも使える
Googleトレンドを活用するメリットは次の通りです。
リスティング広告のキーワードを調査可能
Googleトレンドではトレンドとなっているキーワードを素早く調べることができます。
リスティング広告には多角的な視点からキーワードを調べて複数設定するスキルが必要です。トレンドキーワードは需要ボリュームが一時的であれ多いので、露出機会を増やすにはもってこいですが具体的にどのキーワードがトレンドなのかを調べるのは意外と難しいです。
トレンドキーワードの検索に特化したGoogleトレンドならば、余計な手間を掛けずにWeb上でトレンドキーワードを収集できるので便利です。
トレンド感や季節感が重要となるメディアのSEO対策に使える
リスティング広告だけでなく、メディアのSEO対策に使えるのもGoogleトレンドのメリットです。
たとえば最新ニュースをまとめながらノウハウを紹介するオウンドメディアでは、自社商品・サービスに沿った業界の最新情報を取り上げる必要があるでしょう。Googleトレンドから関連トピックやキーワードを選んで調べれば、ネタがすぐに収集可能です。
また季節ものを紹介するECサイトでは、季節によってどんなキーワードが多く調査されているのかを知る必要があります。過去の季節に関するデータも調査できるGoogleトレンドだと、いつどのキーワードを商品へ設定すれば販売へつながるのかを確認・予想できるので売上にもつなげられます。
トレンドに関する情報をメールで受け取ることができる
Googleトレンドを定期的に使う場合は、トレンド情報を受け取れる機能も便利です。具体的には自社のメールアドレスをGoogleトレンドの登録画面へ入力して設定をすれば、1週間や1か月単位で必要な情報をメール経由で受け取れます。
必要な情報を素早く調べたい場合は、単にGoogleトレンドに訪問してキーワードを調査するだけでなく、メールで最新情報を受け取りながら効率よくトレンドを把握できるとよいでしょう。登録は簡単なので数分もあれば終わります。
3.Googleトレンドをリスティング広告で活用しよう!キーワードなどを調べるための使い方を解説
ここからは実際にGoogleトレンドをリスティング広告でどうやって活用していくのか、サービスへ設置されている三本線メニューから選択できる操作をベースに解説していきます。
ホーム画面で概要をチェック
まずはGoogleトレンドのトップ画面を確認してみてください。
「世界中の検索トレンドをチェックしましょう」というタイトルとともに先ほど説明したような項目が並んでおり、Googleトレンドのコンセプトが何となく理解できる画面になっています。気になる項目があればクリック・タップを行い詳細へ飛んでみましょう。
プライベートでも日常的にトップ画面を見てキーワードを確認していれば、自然と操作方法が身に付くはずです。自分が趣味で興味を持っているキーワードなども積極的に調べてみてください。
検索窓へ入力する
三本線メニューをクリック・タップすると、ホームメニューの下に「調べる」のメニューがあるので選択してみてください。すると検索キーワードの追加や条件設定画面へ飛びます。
検索キーワード欄の下には条件設定項目があり、
- 調べたい国
- 調査期間
- カテゴリー
- 検索種類(キーワードや画像、ニュースなどから選択可能)
といった条件を設定して自由にトレンドキーワードを抽出可能です。
抽出が完了すると線グラフで期間ごとのキーワードの検索ボリュームが表示されます。設定した期間が短いと振れ幅が少なくても大きめに表示されるので注意して確認しましょう。
またキーワードを入力すると
- 関連トピック
- 関連キーワード
もいっしょに表示されるので確認してみてください。
急上昇キーワードを調べる
「調べる」のメニューのすぐ下は「急上昇ワード」のメニューです。選択すると最新のキーワードトレンドが表示されます。
タブを切り替え可能であり、
- 毎日:検索日含めた過去2日間のトレンドキーワードを表示
- リアルタイム:24時間以内に検索されたトレンドキーワードを表示
から選択して適宜内容を確認できるのがポイントです。
この機能は自社業種に関係ないキーワードもたくさん表示されるので、使いどころが限られてくるでしょう。ただし「ニュースまとめサイトを運営している」といった場合はすぐ記事にしたいネタが掲載されるので参考にできます。
検索されたキーワードの履歴を調べる
「急上昇ワード」のメニューの下は「Year in Search:検索で振り返る」メニューです。選択すると上部にトレンドの動画が表示され、下部に過去の急上昇キーワードが表示される画面へ移動します。
ジャンルごとに人気キーワードが表示され、最下部にある「〇〇〇〇年に最も注目を集めた検索トレンドをチェック」を選択すると詳細をさらに調査可能です。2020年といったように過去のデータも調査できるので、季節感が重要なキーワードなどを収集したい際にも使える機能になっています。
メールで情報を受け取る
「Year in Search:検索で振り返る」メニューの下は「登録」メニューです。選択すると「新しい登録を作成するには [+] をクリックします」というメッセージが表示されるので(新規登録の場合)、+アイコンを選択してから設定を行います。
選択後に「登録の追加」画面が表示されるので、
- トピック:検索キーワードやトピックに関する情報を受け取る
- 急上昇ワード:毎日の検索トレンドに関する情報を受け取る
の2つのタブを選択しながらメールアドレスを始めとした情報を入力してみてください。
トピックについては週1回か月1回、急上昇ワードについてはその都度や毎日1回、週1回などから頻度を設定可能です。こまめに調べたい場合は配信頻度が多めになるようにしておきましょう。
4.まとめ
今回はGoogleトレンドのメリットやリスティング広告での使い方などを解説してきました。
Googleトレンドはリスティング広告だけでなくSEOといった分野でも活用できる便利なトレンド検索ツールです。Cookie脱却が叫ばれている中、リスティング広告で成功するにはトレンドの把握や関連キーワードの設定も重要になってきます。
ぜひリスティング広告のキーワード選定にGoogleトレンドを活用して、露出機会を効率よく増やせるようにしてみてください。