アプリを最適に動かすには、プラットフォームごとに推奨された言語を使うのが一番です。Androidでは従来JAVAがメインの言語として推奨されていましたが、現在ではコトリン(Kotlin)を使ったアプリ開発が推奨されているのがポイントです。
コトリンはシンプルな言語構造で覚えやすいのが特徴ですが、開発初心者からすると敷居が高いものに感じるかもしれません。そこで今回はコトリンの学習に興味のある方向けにコトリンの学習方法、そして実際に学習ができるツールのおすすめをご紹介していきます。
1.Androidで認められたメインのアプリ開発言語!コトリンとは
コトリンとはAndroidの推奨言語として広まっているものです。開発したのはGoogleではなく、「JetBrains」となっています。Androidを開発したGoogleが発案した言語でないのにもかかわらず推奨されているので、かなり信頼性のおける言語として見てよいのではないでしょうか。
コトリンには
- 既存のJAVAコードを呼び出して連携ができる
- 記述が古い言語よりもシンプルで簡単である
- エラーが発生しにくく、プログラミングした内容の確認も簡単
といった特徴があり、モダンなAndroidアプリを開発したい方におすすめの言語となっています。
詳しくは「kotlin(コトリン)って何?Googleが採用したAndroidアプリ開発言語を解説!」で解説しているので、気になる方はぜひご覧ください。
2.動画や書籍で学ぶ!コトリンの学習方法とそれぞれの特徴を解説
ここではコトリンの学習方法を、それぞれの特徴とともに解説していきます。
書籍
書籍でプログラミング言語を学習する方法は、他の方法が発達する前から使われている手法です。
書籍だとパソコンでプログラミングコードを打ちながら、確認して作業ができます。書籍とパソコンを目で行ったり来たりする必要がありますが、体系的にコトリンの基礎や実践ができるので便利です。
ただし買い切りではありますが、書籍購入ごとにお金が掛かるのがデメリットです。プログラミング関連の書籍は決して安いとは言えないので、購入する際は書店やインターネットで試し読みしたほうが安全でしょう。
図書館に借りに行く方法もありますが、コトリンの書籍が用意されているとは限らないので注意しておきましょう。PC関連の雑誌が置いてあればそこからコトリンの特集が組んであるものを選んで学習に使う方法もありますが、体系的に学ぶのには不向きです。
Webサイト
Webサイトで文献を探して確認する方法も有効です。Webサイトでコトリンを確認する際は
- 個人が書いているブログやFAQサイト
- プログラミングスクールの公式サイト
などが活用できます。
書籍にも書いていないような応用のコツなどが学べる可能性がありますし、何よりも無料で利用できるのがメリットです。
ただし文献によっては有料登録が必要なケースもありますし、体系的に学習ができるとは限りません。文献を読んだ後にそこから発展して学びたくても、すぐには実行できない可能性もあります。
動画
書籍や文章などで学習を進めるのが苦手な方は、動画でコトリンの実践を行うのも有効になります。
- Youtube
- eラーニングスクールのサイト
- プログラミングスクールのサイト
などで動画を確認・受講することが可能です。
動画だと講師のプログラミング風景を追いながらすぐに真似て実践ができるので、効率よくコトリンを覚えることができます。
ただし体系的に学習したい場合は、「この先は有料」といったパターンが多い点に注意してみてください。無料で受講できる分だと入手できる知識に限りが出てくるケースがあります。
プログラミングスクール
自己学習でコトリンの学習を進めるのが心配な方は、プログラミングスクールを受講してみるのも有効です。現在ではオフラインではなく、オンラインでも授業を受けてスキルを身に付けることができます。
プログラミングスクールだと応用まで含めて体系的にコトリンを確実に学ぶことができます。必要な場合は気になる部分をこまめに質問できるので、効率よく疑問点を解消することができるでしょう。
ただしコスト面では一番お金のかかる手法になります。数か月受講するだけでも数十万といったコストが掛かるので、身に付ける自信がない方は一度無料の体験受講を受けたり、他の方法で基礎を学んだりしてから受講してもよいか考えてみましょう。
3.【学習方法ごとに解説】おすすめのコトリンが学習できるコンテンツ
ここからは学習方法ごとに、おすすめのコトリンが学習できるコンテンツをご紹介していきます。
書籍
書籍では、たとえば「野崎英一」という方が執筆した「やさしいKotlin入門」がおすすめです。
初心者向けにコトリンの概要やコード事例などが紹介されており、基礎構文などを効率よく身に付けることができます。プログラミングに苦手意識がある方でも、スムーズに読み進められるのが強みです。
応用の知識を身に付けたい方は、「長澤太郎」氏の「Kotlin Webアプリケーション 新しいサーバサイドプログラミング」がおすすめできます。データベースと接続してコトリンで作ったアプリを開発する手法などが学べます。
Webサイト
Webサイトで体系的にコトリンを学習したい方には、「Kotlin入門までの助走読本」がおすすめです。正式には「Kotlinユーザグループ」という団体が、無償でGoogleドライブ上で確認できるようにPDFで内容をまとめたものになります。
- コトリンの概要や導入の事例
- コトリンの基礎
- コトリンを学習するための次のステップ
の3章から構成されており、90ページ近いボリュームがあるのでそれなりに満足感のある内容です。
無償ということですがいつまで公開されているのかは不明なので、気になる方は今すぐダウンロードして学習に役立ててみてください。
またAndroid開発者向けに公開されている「Android Kotlin の基礎」というコースも確認してみるとよいでしょう。
- アプリの作成
- レイアウト
- ナビゲーション
といった章から構成されており、Google公式の動画コースなので内容の質は保証されています。
動画
動画では、Youtubeで活動している「キノコード」という方が紹介しているコトリン講座が役立ちます。
「【たった1時間で学べる】Kotlinのプログラミング初心者向けの超入門講座【文字書き起こし、ソースコードも完全無料】」という動画では、約1時間18分の動画で体系的にコトリンを知って実践することができます。またソースコードも使わせてもらえるのでそこから応用して新しいコードを作る、といった使い方もできるでしょう。
その他にもいろいろな方がコトリンの講座を公開しているので、気になることがあればYoutubeでキーワード検索して動画を閲覧してみてください。
プログラミングスクール
プログラミングスクールでコトリンを学習する際は、たとえばWebサイトでプログラミングに関する情報を無料公開したりしている「TechAcademy」がおすすめです。
TechAcademyではコトリンを始めとしたさまざまな言語を、講師といっしょに詳しく学習できます。最短4週間でAndroidにコトリンを使ってアプリをリリースする知識・スキルを身に付けることができるのも強みなので、短期間でアプリ開発の力を付けたい方にもおすすめです。
4.まとめ
今回はコトリンを学習する方法や、おすすめの学習コンテンツなどをご紹介してきました。
コトリンはシンプルな言語ですが、学習する際は根気よく学習できるコンテンツを自分で見つけて実践まで行わないと身に付きません。ですから書籍やWebサイトなどどんな方法でもよいので、試し読みや無料体験などを活用しながら最適な学習方法を見つけてみてください。
ぜひコトリンを効率よく学んでアプリ開発でも活用できるようにしておきましょう。