広告と言うのは、意外と自分で1から作成するのが難しいものです。しかし現在では素材さえ用意すれば、自動で広告を作成してくれるツールが続々登場しているので作成が楽になりました。
ECサイトを開発するためのツール「BASE」も、TikTok広告を自動作成できるようになり話題になっています。
今回はBASEに新登場した拡張機能、TikTok広告との連携について解説を行っていきます。
1.BASEの拡張機能やTikTok広告とは?それぞれ解説
ここではBASEやTikTok広告、そしてBASEの拡張機能に関する内容をそれぞれ解説していきます。
BASEとは
BASEは「ASP(Webサイトの作成を自動化・効率化するためのツール)」に属するECサイト用の作成サービスです。個人や法人・行政関連の機関まで利用者を幅広くカバーしているのも特徴になっています。
ネットショップジャンルでの開設実績では5年連続ナンバーワンを維持しており、簡単な設定ですぐお店を開けるようになっているのもポイントです。スタンダードプランの初期費用・月額費用は0円であり、販売手数料が発生するだけなのでリスクを減らして出店が可能です。またショップテーマとしてデザインテンプレートも豊富に取り揃えられています。
さらにアプリという形で、無料・有料の拡張機能がインストールして使えるのもポイントです。複数のアプリを利用することで、簡単に機能が豊富で便利なECサイトを作成・運用することができるでしょう。
TikTok広告とは
TikTok広告とは、TikTokが運営している広告サービスです。動画SNSプラットフォームとして勢いのあるTikTok上に、簡単に動画広告を出稿して管理できます。
- オーディエンス
- ユーザー属性
- 興味行動
といった属性データを設定して配信することで、配信範囲や頻度などを上手く調整して広告を打つことができます。
利用には「TikTok for Business」への登録が必要です。
BASEとTikTok広告自動連携機能のポイント
BASEの拡張機能として、2022年5月17日から「TikTok商品連携・広告」のアプリが配信開始となりました。インストールは無料で可能です。
インストールすると詳細画面から
- TikTok広告アカウントとの連携
- 広告アカウントの設定
- キャンペーンの作成
といった機能が利用できるようになります。
2.BASE 拡張機能を使ってTikTok広告に出稿する方法!簡単に解説
ここからはBASEの拡張機能を使ってTikTok広告へ出稿する方法を、簡単に解説していきます。
1.BASEのアカウントを作成する
まずはBASEのアカウントを作成していきます。
公式サイトから新規登録画面を開き
- https://「○○」base.shopの「○○」部分
- メールアドレス
- パスワード
などを入力していきます。
次の画面では制約画面が出てくるので、気になる方は詳細にまで目を通してから同意ボタンを押してください。
ここまで終わると管理画面を使えるようになりますが、メールアドレス認証や基本情報入力なども行う必要があります。管理画面の手順通りに入力を済ませて完全に設定を終わらせてみてください。
2.TikTok商品連携・広告Appをインストール
次にBASEのAppsというメニューをクリックして、アプリ一覧へ移動します。検索画面に「TikTok」と打つと「TikTok商品連携・広告」というアプリが見つかるのでクリック、インストールボタンを押してインストールしてください。
ちなみにインストールが完了すると、Appsの画面にある「利用中のApps」という欄にTikTok商品連携・広告のアプリが表示されるはずです。TikTok商品連携・広告Appの欄をクリックするとアプリ画面詳細へ移動します。
3.BASEのアカウントとTikTok広告アカウントを連携させる
次にBASEのアカウントと、TikTok広告アカウント(TikTok For Businessアカウント)を連携させていきます。
TikTok商品連携・広告のアプリ詳細画面からアカウント連携の欄を確認、「アカウントを連携する」ボタンをクリックします。そして表示される手順通りにTikTok広告アカウントへアクセスして連携を完了させてください。
作業後、画面が連携済みのステータスになっているかも確認してみましょう。
4.TikTok広告マネージャーから広告を作成する
最後にTikTok広告マネージャーを開いて、連携させたBASE用の広告を作成していきます。
- キャンペーン名
- プロモーションタイプ
などを入力および確認してください。
ちなみにBASEへすでに入力している
- ショップ
- 商品データ
などのデータはすでに入力されている状態です。
3.BASE拡張機能でTikTok広告を出稿するメリットとは?出稿フローの自動化が便利
BASE拡張機能でTikTok広告を出稿すると、次のようなメリットがあります。
複数の動画広告を自動作成できる
BASEの拡張機能を使うとTikTok広告の作成が楽になります。
通常TikTok広告は動画で構成されるので、1から工夫して作ろうとすると時間が掛かるリスクがあります。短い時間で動画を作成するからと言って長い動画と比較して簡単なわけではありません。むしろ短い時間でどうやって魅力的に映えるようにするか工夫する必要が出てきます。
BASEの拡張機能を使うと、自動でしかも複数のクリエイティブが同時作成されます。利用者はそこから一番望ましい広告を選択してTikTok上で表示できるようになるのもポイントです。複数の動画広告が自動ででき上ってしまうのは、動画広告作成の時短を狙いたい方にとっては大きな魅力となります。
TikTokピクセルもワンクリック設定できる
TikTok広告で効果測定を行う際は、リンクするコンテンツにTikTokピクセルという計測タグを埋め込む必要があります。初心者にとってはタグ埋め込みは意外と面倒な作業になります。
しかしBASEの拡張機能を使うと、TikTokピクセルの埋め込みが画面上からワンクリックだけで完了するのがポイントです。BASEとTikTok広告が連携できるようになり、わざわざ手動でタグを埋め込む必要が今後なくなったのは大きなメリットです。
他広告関連のアプリも一括管理できる
BASEの拡張機能には、他にも広告に関連する作業の自動化を促進するアプリが存在しています。
- Yahoo!コンバージョンタグ設定
- Instagram広告
- Google商品連携・広告
いずれも対象の広告のタグ設定を簡略化したり、BASEデータを連携して効率よく出稿ができる機能を搭載しているので便利です。
もしBASEを基軸にECサイト戦略を行っている場合は、対象の広告に関する管理をBASEのApps上から行えるようにしたほうが楽です。1つ1つの広告サービスを行き来していると管理が面倒になりミスも増えるでしょう。一括管理状態にすることで無駄な時間も取られずに済みます。
4.まとめ
今回はBASEに新登場した拡張機能、TikTok広告との連携について解説を行ってきました。
BASEを利用している方、またこれから利用を検討している方は、TikTok広告との連携をBASE上から行うことで簡単に複数の動画広告を作成・配信できるようになりました。アプリという形で気軽にインストール・利用ができるのもポイントです。
またBASEではTikTok広告以外の広告サービスとの連携もできるので、ぜひECサイト戦略にBASEを組み込んで広告配信を行ってみてください。