data.ai(旧app annie) Similarwebが提携!どうなるのかを解説

data.ai(旧app annie)がSimilarwebと提携しました。どちらも有名な分析プラットフォームで、お互いの特徴であるアプリとWebサイトに特化した分析機能を協力して提供することで、さらなる分析による改善を後押ししようとしています。

またapp annieのサービス名・社名が変更になり「data.ai」となったことも押さえておいてください。今回はdata.ai・Similarwebの提携の内容やそれぞれのサービスの特徴をご紹介していきます。

1.data.ai(旧app annie)がSimilarwebと提携!アプリとWebサイトデータを統合して調査できるように

アプリ分析プラットフォームとして知られるdata.aiは、2022年2月16日にWebサイト分析プラットフォームSimilarwebと提携したと発表しました。SimilarWebの日本法人が抄訳を2022年2月21日に公開しています。Similarwebの新製品モジュールに対してdata.aiのモバイル市場データを連携、分析機能の強化を図りました。

Web・モバイルアプリのジャンルを統合的に提供できるようになったのはこれが初めてです。製品モジュールには

  • 月間アクティブユーザー数
  • インストール普及率
  • セッション数

といったモバイルアプリの基本指標が複数含まれています。

Similarwebはdata.aiのデータの品質や正確性、プライバシー保護やコンプライアンスなどが確保されたデータ収集を評価していました。SimilarwebユーザーはWebとアプリを横断的に分析できるようになり、分析効率性や施策の拡大などを狙えるようになっています。

2.最大のアプリ分析プラットフォーム!data.ai(旧app annie)とは

data.aiは旧名をapp annieとするアプリ分析プラットフォームです。

国内外で多くの企業が活用しており、人気のプラットフォームです。このためインターネット上には多くのノウハウに関する文献がありますが、残念ながらdata.aiへの変更に関する言及はまだ増えていません。サービス内容が変わっているかもしれないので、利用者および利用検討者はこれから説明する内容に目を通してみてください。

data.aiへ変更になった経緯

社名やサービス名をapp annieから変更したのは、包括的なデジタルパフォーマンスを提供したいという理念が反映されたからです。さらに人工知能を積極的に利用する姿勢も示しています。

デジタルインサイトの提供をAIによって加速、「ユニファイド・データ・AI(人工知能を駆使した統合データ)」を実現するのが目的としているのがポイントです。

「PwC」の調査では、経営層の60%が2022年の成長においてDXが大きな要因になると回答しています。しかしデジタルエコシステムは従来のように断片化されたままで、代理店といった要因に過度に依存しているのが課題です。そこで解決のためにデジタル分析において、重要なビジネス指標を1つにまとめて調べる体制が必要になっています。

data.aiのソリューションでは、複雑な分析作業をすべてのチャネルを統合して可視化することで解決することを目的としています。人工知能を駆使して幅広いデジタルデータセットを統合、データサイエンスを駆使してステークホルダーに利益を提供していく予定です。

data.aiが提供するプラットフォームとは

data.aiが提供するプラットフォームは、AI を用いて実用的なインサイトを編み出せる画期的な特徴があります。

  • クライアントのファーストパーティーデータ
  • 包括的な市場推定

などを統合しながら、魅力的な分析体験を提供してくれます。

  • 投資戦略
  • Go to Market 戦略
  • 競合戦略
  • キャンペーン戦略
  • 広告戦略

などをスピーディーに、そして簡単に作成することが可能です。

  • 国別、プラットフォーム別といった条件でデータを確認可能
  • Webサイトやアプリ、Slackなどでデータを確認可能
  • CSV エクスポート、APIにも対応
  • 役職や業界、ビジネスの課題などに応じたカスタマイズが可能
  • 日次、週次といったレポート出力のサポートをしてくれる

といった多様的な機能でクライアントのアプリ分析をサポートしています。

data.aiを利用している企業一覧

data.aiはさまざまな大手企業に利用されています。

  • テンセント
  • Apple
  • ソフトバンク
  • LINE
  • Bloomberg

また「MOBILE GAMES AWARDS」といった賞も複数獲得しており、実績の多さは信頼性を証明する大きな要因となっているのもポイントです。

3.Webサイト分析ツール!Similarwebとは

ここからはSimilarwebに関して紹介を行っていきます。

SimilarWebとは

SimilarWebとはイスラエルに本社を置く企業がリリースしたWebサイト分析プラットフォームです。日本にも法人を置いています。

基本的には無料で利用できますが、分析可能期間や表示範囲などの制限を解除するためには有料版への契約が必要となります。料金は応相談になっていますが、

  • 同時利用可能なユーザー数が1→複数に
  • 分析可能な期間が最大3年に延長
  • 表示範囲が上位5位以内→無制限に

といったサービス拡張が受けられます。

検索窓に対象のページURLを入力すると、分析対象の項目が表示されるシンプルな仕組みです。

SimilarWebの特徴

SimilarWebでは次のような項目を分析の際に確認できます。

  • トラフィック概要
  • リファラル
  • 検索
  • ソーシャル
  • ディスプレイ広告
  • オーディエンスの興味(有料版のみ)
  • 競合および類似サイト(有料版のみ)
  • 関連モバイルアプリ(有料版のみ)

自社サイト・競合サイトともに内容を調べた上で比較ができるので、

  • 他社サイトの強みはどこにあるのか
  • 自社サイトが他社サイトに劣るところはどこなのか

といった点を多角的に分析・解決策を考えることができるのがポイントです。

有料版だと

  • Webサイトにアクセスしたユーザーが興味のあるジャンルなどの推測
  • 競合・類似サイトの同時抽出
  • ページに関連したアプリのパフォーマンス分析

などができるようになるので、契約の際に参考にしてみてください。

ちなみに気軽に使えるWebブラウザー用の拡張機能として、「Similarweb TrafficMeter™」というアプリも提供されています。Webブラウザーにインストールして使うことで、閲覧中Webサイトのパフォーマンスをすぐに調査することができます。

SimilarWebの関係先企業

SimilarWebもdata.aiと同じようにさまざまな大手企業と関係性があります。

  • ウォルマート
  • アディダス
  • Google
  • Adobe

またAmazonといった企業からも信頼を集めており、実績の高さがうかがえます。

4.まとめ

今回はdata.ai・Similarwebの提携の内容やそれぞれのサービスの特徴をご紹介してきました。

data.ai・Similarwebはどちらも有名な分析プラットフォームであり、今回の提携によってユーザーはさらに利便性を享受できるようになりました。どちらも無料から利用できるので、気になる方はトライアルした上で活用してみてください。

また両サービスの特徴も押さえて分析に役立ててみてください。