SNS運用広告は移り変わりが激しい分野です。ユーザーの置かれた状況や情勢などに対応するため、さまざまな機能変更・追加で広告配信者をサポートしています。
今回はSNS広告を配信しているプラットフォームとして特に有名な
- LINE
- TikTok
の3つのSNS運用型広告に関して、2022年度の情報を中心に最新アップデートをまとめていきたいと思います。
1.アップデートが意外に早い!SNS運用広告に関してアップデートの最新情報を知る意味
SNS運用型広告は、意外にアップデートの頻度が高いです。細かい変更から大きな変更まで、内容はさまざまですが逐一追っていけると安心です。
変更を知らないと、
- しばらくぶりに管理画面に触れた際に戸惑う
- 古い内容で操作をしてしまいミスをしてしまう
- 操作内容を最適化できず無駄に時間が掛かる
といったトラブルが起きる可能性があります。
自分に合った方法で最新情報を調べて、内容をアップデートし続けるのが重要です。情報を調べられるコンテンツに関しては、後でご紹介していきます。
2.【Twitter、LINE、TikTok】SNS運用広告に関する最新アップデートまとめ
ここからは3つのSNS運用広告に関する最新アップデートをまとめていきます。
Twitterでは以下のようなアップデートが行われています。
広告のツイート作成画面で投稿済みの内容を一部編集可能に
従来は、
- 下書き
- 予約投稿ツイート
を編集することができました。しかしすでに投稿している広告ツイートについては変更ができず、手間が掛かっていたのが現状です。これが2022年4月4日に変更になり、広告投稿済みツイートも編集できるようになりました。
具体的には投稿済み広告ツイートのうち、
- 設定済みのメディア
- ヘッドラインやウェブサイトのURL
の2つを変更できるようになっています。これによって再投稿して編集を行う手間が省けて便利になりました。
ただし
- ツイート本文
- メディアの数・順番・比率
- アプリボタン
等は以前と同じく変更ができません。ちなみに広告ではない通常の投稿ツイートに関してはまったく変更ができないので、従来通り投稿し直す必要があります。
ツイートの返信欄に広告を表示できるように
2022年5月には、広告主がツイートの返信欄に広告を追加できる機能が提供開始されました。Twitterを通して会話をしているユーザーへ適切に広告を表示することで、広告に関連するサービスのブランド力向上やコンバージョン拡大などを狙えるようになっています。
現在はアプリのインストールキャンペーンのみ対象ですが、今後拡大される見通しなので最新情報をチェックするとよいでしょう。
2021年10月以降の検証では、
- インプレッション増加
- アプリインストール数増加
- CPIのコスト低下
といった効果が得られており、どのような効果が実際に運用によって見込めるのかがポイントです。
サイト訪問数最適化・集約測定などの新機能提供開始
2021年に追加した広告効果測定や最適化ソリューションに関する機能を強化するため、Twitter広告では
- サイト訪問数最適化
- 集約測定
- イベントマネージャー
という3つの機能を新規追加しました。
サイト訪問数最適化では
- サイトを訪問する可能性が極めて高いオーディエンスを特定できる
- 特定したオーディエンスへの広告表示を強化できる
といった特徴があります。
また集約測定ではプライバシーを考えた測定に対応しており、iOSデバイスなどでトラッキング拒否がされた場合も個人特定ができない集団に基づいた統計データを確認できるようになっているのがポイントです。
イベントマネージャーでは、コンバージョンイベントなどの状況を一元管理できるのがメリットです。リアルタイムにダッシュボード形式で内容を確認できます。
LINE
LINEに関しては次のようなアップデートが行われています。
LINEの「ホーム」タブに広告が追加される
AndroidスマートフォンやiPhoneなどで幅広く利用されているLINEアプリでは、さまざまな場所に広告が表示されます。この度ホームタブにも新しく広告が表示されるようになりました。2022年4月5日に発表されています。
ホームタブでは友達一覧や検索などを行うことができ、最も使われるタブの1つです。ホームタブへ広告を配信できるようになったことでさらにリーチ数が広まってパフォーマンスの拡大を見込めるようになりました。
地域ターゲティングや詳細ターゲティングの機能変更
2022年3月14日に、さまざまな機能変更が発表されました。
- 地域ターゲティングの仕様変更
- 詳細ターゲティングのセグメント追加
- キャンペーン予算の日予算の下限額が変更
地域ターゲティングでは、最小の半径が3キロメートル→1キロメートルに変更になりました。よりピンポイントな配信地域設定ができるようになっています。
また詳細ターゲティングでは
- 転職:エンジニア
- 戸建て購入:新築
- 季節家電:空気清浄機
といったセグメントが複数追加されターゲティング精度向上に貢献しています。
さらにキャンペーン予算の最適化で設定する日予算の下限額が1万円→5,000円になりました。小さいキャンペーンにもLINE広告を利用できるようになり、コスト面でのハードルが下がっています。
TikTok
TikTokでは次のような広告面での変更がありました。
SKAdNetworkへの対応に伴い「Kochava」と提携を行う
iOSではプライバシーを意識したトラッキング拒否設定の強化を行っており、その関係で対応した計測ツール「SKAdNetwork」の利用を推奨しています。Tiktokでは広告配信を強化するため、分析プラットフォーム「Kochava」と提携してSKAdNetworkへ対応する体制を作りました。
トラッキングが難しくなっている現状で、上手く精度を確保するための提携です。iOS 14以上のユーザー向けの専用キャンペーン機能などが利用できるようになっています。
BASEにおけるTikTok広告連携アプリの配信スタート
2022年5月17日からネットショップを作成するサービスとして人気のある「BASE」で、TikTok広告を連携させるアプリの配信がスタートしました。
ユーザーはアプリ上から
- TikTok広告アカウントとBASEアカウントの連携
- BASEの商品データを活用しての動画広告作成自動化
といった機能を利用可能です。クリエイティブの生成が自動で行われるので、TikTok広告を出したい方は負担が減っておすすめです。
3.SNS運用広告のアップデートに関する最新のまとめは、どこで調べられるの?
アップデートの最新情報については、
- 広告関連のメディア
- 広告サービス公式のプレスリリース
- 広告サービス公式のSNS
- 広告サービス公式のWebサイト
といったコンテンツ上で確認できます。
情報を確認する際は間違った情報や、広告と関係ない情報までいっしょに表示されるケースがあります。ですから
- 複数のメディアで情報が正しいか確認する
- ページ内で「広告」というキーワードで検索をして関係あるページだけを見る
といった工夫が必要です。
また一部のSNS運用広告では公式が広告情報をまとめてはっきりと配信していないケースもあります。こういったケースでは広告関連のメディアを確認するとアップデートのまとめが見られる可能性があるので、よく調査してみてください。
4.まとめ
今回は2022年度の情報を中心にTwitter、LINE、TikTokのSNS運用広告に関する最新アップデートをまとめていきたいと思います。
SNS運用広告は時代に合わせてアップデートを続けています。トラッキング精度や設定項目の強化など、さまざまな変更に気付いて活用できると競合にも差を付けられるでしょう。
ぜひSNSの公式サイトや広告関連のメディアなどで、アップデートに関する最新情報を調べてみてください。