Google広告は運用広告・自動広告の代表的サービスとして使われています。そしてプライバシー保護といった目的で、最近も頻繁にアップデートされてきました。
Google広告の変化をトレンドとして確認することで、より活用しやすくなります。今回はGoogle広告の最新アップデートを、時系列順にご紹介していきます。
1.Google広告の最新アップデートまとめ!
ここからはGoogle広告の最新アップデートを、2022年の情報を中心にご紹介していきます。
※日時はGoogle公式での情報公開開始日を基準としています。
2022年1月19日:新しいテストページの導入が開始
従来はキャンペーンごとに下書きを作成してから個別に検証を行う必要がありました。それがアップデートされて、キャンペーンの選択やカスタムテストの作成が1手順で完了するように変更されています。
掲載結果などは新しいテストページから一括で確認可能です。
2022年1月27日:スマート ショッピング キャンペーン等の詳細が解禁
2021年11月には、スマート ショッピング キャンペーン・ローカル キャンペーンが 「P-MAX キャンペーン」によってより自動化されることが明らかになりました。そして2022年1月27日に、より詳細な機能に関する内容が公表されています。
- P-MAX キャンペーンへアップロードした場合の検証事例
- P-MAX キャンペーンへアップロードする方法
などが解禁され、広告関係者のアップグレードに関する周知を促す内容となっています。
2022年1月31日:ファインド・動画キャンペーンに最適化案ツールなどが追加される
ファインド・動画キャンペーンに、最適化案や自動適用に関するツールが追加されました。
ファインド キャンペーンでも最適化スコア等を計測・分析する機能が使えるようになり、また最適化案を自動で適用できる機能がMCC アカウントへ追加されています。22以上の最適化内容に対応しており、より負担を減らしながら広告パフォーマンスを増加できるようになりました。
2022年2 月11日:広告表示オプションの管理機能を追加
Google広告において検索エンジンへ追加情報を掲載することのできる広告表示オプションですが、その管理機能が強化されることになりました。
- 自動で広告表示オプションが作成・追加される
- 広告表示オプションの適応範囲を自動的に追加する
といった自動化機能が強化されており、人の手で調整する負担が減るようになっています。
2022年2月22日:プライバシー サンドボックスの効果事例を発表
プライバシー保護を考えた新しいトラッキング等に関する仕組み、「プライバシー サンドボックス」の効果事例が公表されました。
- フィンガープリントのリスクが低減される
- ユーザーに分かりやすく透明性を提供する
- デリケートなカテゴリーを継続除外する
といった内容が公開されています。
2022年3月1日:オフライン コンバージョンを簡単にインポート可能に
ウェブ向け拡張コンバージョンと同じ技術を活用して、より簡単にオフラインコンバージョンデータをインポート可能になることが発表されました。
見込み顧客の拡張コンバージョンを使用するとGoogle 広告・Google タグ マネージャーの画面からオフライン顧客の測定ができるようになっています。レポート作成の効率化などが見込めるアップデートです。
2022年3月2日:再度のレスポンシブ検索広告への統一が発表される
2021年度時点から通達されてきた、レスポンシブ検索広告への検索広告タイプ統合について再度発表が行われました。
拡張テキスト広告の作成や編集ができなくなり、代わりにレスポンシブ検索広告へ各機能が統合されるというのが内容です。既存の拡張テキスト広告は配信が継続されますが、今後はレスポンシブ検索広告しか配信できなくなりました。
2022年3月29日:Google 広告エディタ v2.0 をリリース
発表と同日、「Google広告エディタv2.0」がリリースされました。
- P-MAX キャンペーンのサポート機能が解禁
- コンバージョン アクションの整理が可能になる
- キャンペーン単位の概要確認が可能に
といった変更があり、最新機能に準じたより便利な管理画面が採用されています。
2022年4月13日:MCC アカウント単位でダッシュボードの管理が可能になる
従来は個々のアカウントごとに管理画面からデータを確認する必要がありました。これが変更になり、MCCアカウントを持っていれば一括で各アカウントのデータをダッシュボードから管理できるようになっています。
また
- 期間やフィルター内容が変更できるように
- インタラクティブな表のカード・条件付き書式などが追加される
- レポート高品質・高速ダウンロードが可能に
といった機能も追加されています。
2022年4月14日:Google広告のカスタム列に操作内容が追加される
カスタム列は重要な指標を簡単に確認できる機能ですが、それに
- スプレッドシート関数を追加する
- 複数の期間で指標計算を行う
- キャンペーン名、予算などの列を追加する
といったことができるようになりました。
また作成した列は各レポートツールでも利用できるようになります。
2022年4月26日:P-MAX の新機能が公開される
P-MAX キャンペーンに新規顧客の獲得などを促進する機能が追加されました。
- 新規顧客の獲得に対するキャンペーンを最適化する
- 分析情報ページに重要な分析情報が自動表示されるように
- 設定の未解決の問題をレポートから確認可能に
といった機能で、より効率よくP-MAXキャンペーンを管理できるようになっています。
2022年5月12日:Google I/Oでの広告センター機能などの発表について紹介
開発者向け会議である「Google I/O」の情報がまとめとして掲載されました。そこではユーザーがプライバシーに関して広告を管理する「広告センター」という新機能についての発表があっています。
広告センターでは表示方法をユーザーが簡単に設定できるようになり、広告を広告主が適切に表示するのにも役立ちます。今後広告センターの利用で広告表示にどのような影響があるのかチェックしてみるとよいでしょう。
2022年5月13日:Google広告スクリプトがアップデート
入札単価の変更といったタイミングで使うGoogle 広告スクリプトがアップデートされました。
具体的には
- 短時間で複数のデータ処理が可能に
- エンティティの制限が廃止される
- スクリプトの検証処理が改善される
といった技術的進化により、活用の幅や処理の効率性が増えました。
2022年5月24日:「Google Marketing Live」でのGoogle広告最新情報がまとめられる
「Google Marketing Live」イベントに関してまとめが公表されました。
- YouTubeショートに動画広告を追加
- Google のフィードに動画広告を導入する仕組みを模索
- 「ディスプレイ&ビデオ360」でさまざまなオーディエンスにリーチができるように
といった内容がまとめられており、動画広告に関して新機能が追加されたことなどが目立ちます。
また商品広告についても機能の強化が発表されており、EC関係者にとってはチャンスとなっています。
2021年6月1日:拡張テキスト広告の作成・編集に関する再度通達
2022年3月2日等に発表されたレスポンシブ検索広告への作成・編集機能の統合に関する再アナウンスです。
2022年6月2日:旅行関連のGoogle運用広告機能強化が発表される
コロナ禍ではありますが旅行計画を立てて実行する方が増加しています。そこでそういった背景に則り
- ホテル広告を気軽に利用できるように
- P-MAXが旅行関連の項目へ対応
といった変更により、宿泊関連業者のGoogle広告活用の幅が広がる予定です。
2.Google広告とはそもそも何?
Google広告とは
- 検索連動型広告
- バナー広告
- Youtube広告
といった各広告機能を活用して配信のできる総合的な運用広告サービスです。
Googleの収益の柱となる存在であり、最近のユーザー動向などに適したアップデートがされているのもポイントになっています。
3.Googleの運用広告アップデートまとめに関する最新情報を知る方法
Googleの運用広告に関するアップデートは、
- Google広告に関する公式ブログ
- 各メディアのプレスリリース
- 自分で管理画面から確かめる
といった方法で確認できます。公式ブログにはいち早く最新情報が掲載されるので、おすすめです。
4.まとめ
今回はGoogle広告の最新アップデートをまとめてきました。
2022年だけでもかなりのアップデートが発表されています。AndroidやiPhoneなどでGoogle広告を配信して集客している方は、ぜひ最新情報をチェックしてみてください。
最新のGoogle公式オンラインイベント等に参加して情報を確認するのも有効です。