近年、国内外で注目を集めているECプラットフォーム「Shopify」。特に日本でも導入事例が急増しており、アパレルからD2Cブランド、大手企業の越境ECまで幅広く採用されています。
とはいえ、Shopifyを導入するにあたり、「どの制作会社に依頼すればよいのか」「Shopify ExpertsとPlus Partnerの違いは?」「そもそも自社で構築すべきか外注すべきか」といった疑問を持つ方は少なくありません。
これからShopifyでECサイトを立ち上げようとしている方、または既存のシステムから移行を検討している方にとって、最適なパートナー選びがこの一記事でクリアになります。2025年現在の最新情報をもとに、失敗しない制作会社選びを始めましょう。
- 目次
- 1. Shopifyの導入を成功させるには?制作会社選びがカギ
- - 1-1.なぜ外注が有効なのか
- - 1-2.自社開発との比較
- 2. Shopify公認パートナーとは?ExpertとPlus Partnerの違い
- - 2-1.Shopifyパートナープログラムの概要
- - 2-2.「Shopify Expert」とは?
- - 2-3.「Shopify Plus Partner」とは?
- - 2-4.どちらを選ぶべきか?目的別の選び方
- 3. Shopify Expertとしておすすめの日本の制作会社3選
- - 3-1.Rabo
- - 3-2.株式会社セルフプラス
- - 3-3.ラクダデザイン
- 4. Shopify Plus Partnerとは?
- - 4-1.Plus Partnerが向いているケースとは?
- - 4-2.日本で活躍する代表的なPlus Partner
- 5. 導入フェーズ別:どのパートナーを選ぶべき?
- - 5-1.Shopify Expertを選ぶべきパターン
- - 5-2.Shopify Plus Partnerを選ぶべきパターン
- 6. おわりに
1. Shopifyの導入を成功させるには?制作会社選びがカギ
初めてECサイトを立ち上げる場合や、売上に直結するデザイン・導線設計が必要な場合は、信頼できる制作会社の存在が成功のカギとなります。この章では、なぜShopifyの導入に制作会社の力が有効なのか、また自社開発との違いについて解説します。
1-1.なぜ外注が有効なのか
[外注の主なメリット]
1. 売れる導線設計ができる
Shopifyでの構築経験が豊富な制作会社は、業種や商材に応じた「売れるデザイン・導線」を熟知しています。単にサイトを作るのではなく、ユーザーが迷わず購入へと進む導線設計を意識して設計してくれるため、コンバージョン率に大きく影響します。
2. ブランドに合わせたデザイン対応
Shopifyには無料・有料のテーマが多数用意されていますが、細かいカスタマイズやブランド独自の世界観を表現するには限界があります。制作会社に依頼すれば、ブランディングを重視したオリジナルデザインや、テーマの高度なカスタマイズにも柔軟に対応してくれます。
3. アプリ選定や連携も任せられる
Shopifyはアプリによって機能を拡張する仕組みですが、「どのアプリを使えばいいのか」「有料アプリと無料アプリの違い」「相性の良い組み合わせ」など、初学者には判断が難しいことも。制作会社であれば、過去の実績をもとに最適な構成を提案してくれるため、無駄なコストを省くことができます。
4. 社内リソースの削減とスピード感のある開発
事業立ち上げ期はやるべきことが山積みです。Shopify構築を自力で進めようとすると、社内リソースを大きく圧迫する可能性があります。制作会社に依頼することで、社内は商品開発や集客に集中でき、スピーディーな公開も実現しやすくなります。
5. 構築後の運用・改善もサポート可能
一部の制作会社では、サイトの初期構築だけでなく公開後の改善提案・集客支援・広告運用までワンストップで対応しています。これにより、中長期的な成長を支える体制が整えられ、運用フェーズでも安心です。
ECサイトは「作って終わり」ではなく、運用と改善の繰り返しによって育てていくものです。そういった意味でも、実績のあるプロに初期設計から任せることは、大きな投資対効果を生むと言えるでしょう。
1-2.自社開発との比較
Shopifyは「誰でも使えるECプラットフォーム」として知られており、エンジニアやWeb担当者が社内にいれば「自分たちで構築すればコストも抑えられる」と考える企業も多いでしょう。
しかし、実際には自社開発と制作会社への外注では、時間・コスト・品質の3点で大きな違いがあります。
[時間]
社内リソースで進める場合、通常業務と兼任で作業を進めることになりがちです。その結果、開発の進行が遅れたり、対応が後回しになることも少なくありません。一方、制作会社に依頼すれば、専任のプロジェクトチームがスケジュール管理を行いながら効率的に進めるため、短期間での公開が可能になります。
[コスト]
自社で開発すれば外注費がかからないため一見安く見えますが、担当者の人件費や開発にかかる時間、試行錯誤の工数などを含めて考えると、見えないコストが意外に大きくなります。さらに、知識不足によるミスややり直しが発生すれば、トータルのコストはむしろ高くなる場合もあります。
[品質]
Shopifyには便利なテンプレートが揃っていますが、それを使いこなして「売れるデザイン」「導線設計」ができるかどうかは別の話です。自社内で構築した場合、表面的なデザインや機能は整っていても、ユーザー体験や購入率まで配慮された設計になっていないケースがよくあります。一方、経験豊富な制作会社であれば、業界特有の購入フローやユーザー行動を踏まえた設計・カスタマイズが可能です。
加えて、外注先であればアプリ連携やカスタム開発、SEO・マーケティング面まで対応できる企業も多く、構築後の成長支援という面でも大きなアドバンテージがあります。
このように、「初期費用の安さ」だけで判断すると見落としがちなリスクが自社開発には潜んでいます。特に、限られた時間とリソースで結果を出したい企業にとっては、信頼できる制作会社への外注が、結果的にコストパフォーマンスの高い選択肢になると言えるでしょう。
あなたのEC成功を後押し!Shopify構築代行業者おすすめ16選についてはこちらの記事もぜひご覧ください!
2. Shopify公認パートナーとは?ExpertとPlus Partnerの違い
ShopifyでECサイトを立ち上げる際、「どの会社に依頼すべきか?」を判断する基準の一つが、Shopifyの公認パートナーかどうかという点です。
Shopifyには、一定の実績や専門知識を持つ開発者・制作会社を認定するパートナープログラムがあり、その中でも「Shopify Expert」と「Shopify Plus Partner」という2つの区分は、特に多くの企業が比較検討するポイントになっています。
2-1.Shopifyパートナープログラムの概要
Shopifyは、自社サービスをより多くの企業・ブランドに導入してもらうために、「Shopifyパートナープログラム」を運営しています。
このプログラムには、アプリ開発者、テーマ開発者、マーケター、デザイナー、制作会社などが参加しており、Shopifyと連携しながら、クライアントのECビジネスをサポートする役割を担っています。
中でも、特に実績が豊富で、一定の審査基準をクリアした企業やフリーランスが、「Shopify Experts」や「Shopify Plus Partners」として認定され、Shopify公式サイト上で紹介されます。
2-2.「Shopify Expert」とは?どんな会社が該当するのか
[Shopify Expertとは]
Shopifyが公式に認定したパートナーのうち、ストア構築・デザイン・マーケティング支援などの専門分野で高い実績を持つ企業・個人を指します。
Shopify Expertsは、以下のような特徴があります。
・Shopify Experts Marketplace(公式マーケットプレイス)に掲載される
・実際の制作実績や顧客評価に基づいて認定される
・ストア構築、デザイン、アプリ連携など幅広い対応が可能
・中小企業やスタートアップ向けの支援が中心
2-3.「Shopify Plus Partner」とは?エンタープライズ向けの支援とは
[Shopify Plus Partnerとは]
Shopifyのエンタープライズ向けプランである「Shopify Plus」に対応できる高度な技術力と運用実績を持つ制作会社や開発会社を指します。
Shopify Plus Partnerは以下のような特徴があります。
・Shopify Plusに特化した開発、設計、運用が可能
・複雑な業務システムとの連携、大規模なトラフィックへの対応などに強い
・Shopifyからの推薦、審査によって選定される
・グローバルECや越境販売、多店舗展開などにも対応
2-4.どちらを選ぶべきか?目的別の選び方
[Shopify Plus Partnerを選ぶべきケース]
Shopify Plus Partnerは、Shopifyのエンタープライズプラン「Shopify Plus」の構築・運用に対応する上位パートナーであり、以下のような企業に向いています。
・大規模ECをすでに運営している、または予定している企業
・多店舗展開やブランド統合を行いたい
・越境ECや海外市場に本格参入する企業
・多言語、多通貨対応や、海外向け配送をしたい企業
・自社システムとの連携が必須な場合
・専任チームによる運用体制を求める企業
Shopify Plus Partnerは、初期費用・月額費用が高めにはなりますが、企業規模に見合った機能とサポートを提供してくれます。
[Shopify Expertを選ぶべきケース]
Shopify Expertは、Shopifyの基本プランやスタンダードな構築ニーズに対応したパートナーで、以下のような企業やフェーズに適しています。
・ECをこれから始めたい企業
・社内にECの専門知識がない
・中小企業・スタートアップ
・ブランディング重視のデザイン構築がしたい
・スピーディーにサイトを公開したい
開発工程が比較的シンプルで、プロジェクト進行も効率的です。
立ち上げフェーズでは、まずShopify Expertに相談し、事業がスケールした段階でPlus Partnerに切り替える、というステップも有効です。
3. Shopify Expertとしておすすめの日本の制作会社3選
Shopifyでのストア構築を成功させるためには、経験豊富なパートナー選びが極めて重要です。
ここでは、Shopify Expertsまたは、それに準じた高実績の制作会社の中から、日本国内で特におすすめの3社をご紹介します。
3-1.Rabo
当社、株式会社Raboは、デジタルマーケティング事業及びD2C支援事業を展開する会社で、初期費用0円からECサイトの構築を行っています。
Raboは「Shopify専門」の制作会社なので、他社に比べ「スピーディ」かつ「安価」なだけではなく、「高度なカスタマイズ」にも対応できる点が特徴です。
また、ECサイトの事業フェーズに合わせて、作業工数削減の提案やマーケティングの相談にも対応しており、ECサイト構築だけではなく、構築後のサポートも行っております。
構築実績として、「日テレホールディングス」、「カルチュア・エンターテインメントグループ」などがございます。中小企業~エンタープライズまで幅広く対応しており、年間売上は数千万円~数億円のECサイト運用をサポートしています。
https://www.r-abo.com/d2csolution/lp/development_05
3-2.株式会社セルフプラス
株式会社セルフプラスは、Shopifyを活用した定期通販に強みを持つ制作会社です。構築だけでなく、LTV(顧客生涯価値)を高めるための設計・運用ノウハウが豊富で、食品・美容・健康系ECとの相性が抜群です。
https://self-plus.co.jp/
3-3.ラクダデザイン
ラクダデザインは、地方発ながら全国のクライアントから信頼を集めるデザイン重視のShopify制作会社です。
シンプルで洗練されたUIデザインに定評があり、「ブランドの世界観を大切にしたい」という企業に特におすすめです。
https://rakudadesign.com/
あなたのEC成功を後押し!Shopify構築代行業者おすすめ16選についてはこちらの記事もぜひご覧ください!
4. Shopify Plus Partnerとは?エンタープライズ向けのパートナー紹介
Shopifyには、中小企業向けの通常プランとは別に、大規模事業者やグローバル展開を想定した「Shopify Plus」という上位プランが存在します。
このプランの導入や運用に特化した専門パートナーが「Shopify Plus Partner」です。
この章では、Shopify Plus Partnerの特徴、どのような企業に向いているのか、そして日本で代表的なPlus Partner企業についてご紹介します。
4-1.Plus Partnerが向いているケースとは?
Shopify Plusは、一般的なShopifyプランと比べて機能拡張・管理機能・パフォーマンス面で大幅に強化されたエンタープライズ向けプランです。
そのため、以下のようなニーズを持つ企業に特に適しています。
[Shopify Plusが向いている企業の特徴]
・月商1,000万円以上、または急成長中のEC事業者
・複数ブランド、複数ストアの一元管理が必要
・越境EC(多言語・多通貨対応)を本格化させたい
・社内システム(ERP、WMSなど)とのAPI連携が求められる
・大規模セールやキャンペーンでも安定稼働できる環境が必要
・高度なマーケティング施策や自動化が必要
[Shopify Plusで通常プランにはない特徴]
・Shopify Flow(自動化ワークフロー)
・Launchpad(キャンペーン自動化)
・専用チェックアウトのカスタマイズ
・専任のSuccess Managerのサポート
しかし、これらの機能を最大限に活かすには、開発スキルとShopify Plus特有の知見を持つパートナーの存在が不可欠です。
そこで登場するのが「Shopify Plus Partner」です。
4-2.日本で活躍する代表的なPlus Partner
日本国内でも、Shopify Plusに対応可能な高度な技術力・実績を持つ制作会社がいくつか存在します。
ここでは、その中でも代表的な企業をピックアップしてご紹介します。
[株式会社 飛躍]
株式会社飛躍は、「デジタルでブランドの“飛躍”を支える」をコンセプトに、ECサイト構築から運用支援、クリエイティブ制作まで幅広く手がける制作会社です。
近年は特に、Shopifyを活用したD2Cブランド支援や越境ECの構築支援に注力しており、中小企業から成長志向のスタートアップまで、幅広いクライアントに対応しています。
https://hiyaku-inc.com/
[Rewire Inc (旧Fracta)]
Rewire Inc.(リワイア) は、旧 Fracta Inc. として多くのブランド支援を手がけてきた実績を持ち、現在もShopifyを基盤としたブランディング×EC構築における国内トップクラスのパートナーとして知られています。
Shopify Japanと深い関係を築きながら、戦略設計からデザイン、運用改善に至るまでをワンストップで提供する数少ない企業です。
https://rewired.jp/service/
5. 導入フェーズ別:どのパートナーを選ぶべき?
Shopifyには、多様な事業者のニーズに応えるパートナーが存在しますが、すべての企業に同じパートナーが適しているわけではありません。
ECサイトの導入・運用で成果を出すには、自社のフェーズ(立ち上げ期、成長期、拡大期)に応じたパートナー選びが非常に重要です。
この章では、フェーズ別に「Shopify Expert」と「Shopify Plus Partner」のどちらが適しているのかを明確に解説します。
5-1.Shopify Expertを選ぶべきパターン
以下のようなフェーズや目的の場合は、Shopify Expertの活用が最適です。
[該当するケース]
・EC事業をこれからスタートする
・小規模から始めて、まずは市場の反応を見たい
・リソースや予算が限られている
・社内にECのノウハウがなく、制作から運用まで任せたい
・初期はテンプレートや既存アプリを活用してコストを抑えたい
・拡張性よりもスピードと手軽さを重視したい
・ブランディングやUIデザインにこだわりたい
・Shopifyを活用して、自社らしい世界観を表現したい
[選定ポイント]
Shopify Expertは、立ち上げ期の企業にとって「コストを抑えつつ成果につながる」構築をしてくれる存在です。
ECの知識がない担当者でも相談しやすく、公開後のサポートやマーケティング支援も受けやすいため、初めてのEC導入でも安心して任せることができます。
5-2.Shopify Plus Partnerを選ぶべきパターン
事業が成長し、より複雑なニーズが出てきた段階では、Shopify Plus Partnerのような高度なスキルを持つパートナーが必要となります。
[該当するケース]
・月商1,000万円以上、または複数店舗運営中
・高負荷なトラフィックや複雑な在庫管理にも耐えられる構成が必要
・自社の基幹システムと連携したい
・ERPやPOS、CRMなどとAPI連携が求められる
・グローバル展開や越境ECを検討している
・多言語・多通貨対応、海外物流、国別価格設定など
・定期購入やBtoB販売などの複雑なビジネスモデル
・標準機能では対応が難しい要件に対応したい
・マーケティング施策の自動化やデータ分析基盤の整備
・Shopify FlowやLaunchpadを活用して、効率的に運用を回したい
[選定ポイント]
Shopify Plus Partnerは、ビジネスの成長に合わせた拡張・運用改善に強みを持つ存在です。単なる「構築業者」ではなく、データ分析・業務改善・グローバル展開まで包括的に支援してくれるため、企業の中長期的な成功に貢献します。
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6. まとめ
Shopifyは、世界中で支持されている柔軟かつ強力なECプラットフォームですが、その導入・活用を成功させるためには、信頼できるパートナー選びが不可欠です。
本記事では、Shopifyの公認パートナー制度における「Shopify Expert」と「Shopify Plus Partner」の違いや、それぞれが対応する企業フェーズ、そして日本国内で実績のある制作会社について詳しく解説しました。
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