プロダクトページに効果の高いスクリーンショットを掲載するポイント!

アプリストアの各アプリの詳細ページ(プロダクトページ)には、文字や画像、動画でさまざまな情報が紹介されています。特にスクリーンショットは複数枚設定が可能であり、アプリの情報を視覚的に補足してアピール性を高めるのに役立ちます。

プロダクトページのスクリーンショットを重要視して継続的に改善していくためには、いくつかのコツがあります。ここではそのコツを1つ1つ確認しながら、スクリーンショット改善の際にどの指標を確認すればよいのかまでご紹介していきます。

1.プロダクトページのスクリーンショットには、どのような効果がある?

プロダクトページのスクリーンショットには、次のような効果があります。

  • インストール数が増加する
  • 情報量が増える
  • プレビュー動画を追加することができる

スクリーンショットによってユーザーがインストールしたいというきっかけを作ることが可能です。文章だけでは補足できない情報を掲載することで、アプリの理解度が促進されます。

またスクリーンショットにはプレビュー動画が掲載できるようになっており、ゲームといったジャンルで使われています。以前よりスクリーンショットに登録できる画像の枚数が増えたりもしているので、いろいろな検証が可能です。

2.プロダクトページのスクリーンショットを継続的によくするコツとは

プロダクトページのスクリーンショットを継続的によくするために、次のような項目を確認しておきましょう。

ABテストで変更する期間をあらかじめ設定しておく

スクリーンショット経由でのコンバージョン率などを改善するために、まずスクリーンショットをABテストすることを検討してみてください。そしてどのくらいの期間でクリエイティブを変更するのかをあらかじめ決めておくとスムーズです。

検証・変更までの期間が長期化するとチャンスを逃すリスクがありますし、短期化が進み過ぎるとデータが十分に得られず検証ができません。そのため適切な期間を実際に運用する中で決めていく必要があります。

基準としては1か月や2週間といったところでしょうか。ある企業では3週間に期間を設定して、デザイナーチームへ都度スクリーンショットデザインの変更を依頼しています。

時代のトレンドといった内容によって変更を行う

アプリのデザイントレンドは、時代によって変化しています。アプリ全体で言うと現在では立体的なデザインや、余計なデザインを排してミニマルにデザイン設計を行う事例が増えてきています。

スクリーンショットにも、時代によるデザイン変遷が見受けられるのもポイントです。いつまでもスクリーンショットを変更せずに使い回していると、アプリのパフォーマンスを落としてしまうリスクがあるので注意してみてください。

事例としては

  • 画像の人物を挿しかえる
  • ブランドロゴ変更に合わせてスクリーンショットのデザイン基調も変える
  • 1枚1枚別の説明をするのではなく、複数枚で1枚のデザインに見えるよう調整する

といったケースがあるでしょう。

効果的なデザインを、トレンドを踏まえながら実行してみてください。またフォントの大きさといった細かいデザインが違うだけでも、パフォーマンスが変わるといった点も頭へ入れておきましょう。

実績だけでなく何ができるのかがすぐ把握できるようにする

「20代男性が使っている美容アプリ第一位」といった肩書がある場合、積極的にスクリーンショットにも取り入れてみると説得力が上がります。ただし実績を紹介するだけでは効果は不十分です。

というのもアプリのスクリーンショットには「アプリで具体的に何ができるのかをビジュアルで説明する」という役割もあります。そのため実績の紹介だけに注力していると機能解説が抜けてしまい、内容が分かりにくくなるデメリットがあるのがポイントです。

実績だけでなく

  • アプリのジャンル
  • どの場面で使うのか
  • 人気機能

といった点を訴求することでユーザーのアプリ理解力が向上して、スムーズなダウンロードへとつなげられます。

縦向きと横向きのパフォーマンスの違いを知る

2018年には横向きのスクリーンショットを活用するアプリが増加するといった変化がありました。しかし実際には縦向きと横向き、どちらのパフォーマンスが高くなるかは検証しないと分かりません。

一見するとスマートフォンを横向きにせずとも、すぐ内容が把握できる縦向きのほうがパフォーマンス面で有利な気がする方もいらっしゃるはずです。しかし実際には説明する内容やビジュアルのインパクトといった内容によって、横向きを採用したほうがパフォーマンスが増加する事例もあります。

縦向きと横向きで統一してすべてのスクリーンショットを作成する事例もあれば、2つを混ぜ合わせて両方掲載する事例もあります。気になる方は自社アプリの特性に応じて説明するスクリーンショットの向きを変えて効果を検証・比較してみてください。

競合のアプリも分析しながら適切な情報掲載を行う

実際にアプリを運用する中で、競合のアプリや自社アプリに関する運用ノウハウが蓄積されていきます。そのデータを分析へ回して現在の課題を分析して、よりよいスクリーンショットとは何か継続的に考えて情報掲載を行う視点が重要です。

たとえば「自社記事メディアから多数のアプリインストールが行われている」という場合は、スクリーンショットに記事の訴求情報を掲載することで相乗効果が狙えることがあります。また競合が掲載して人気を得ている情報については、自社でアレンジした上で同じように掲載ができるとパフォーマンス向上へつながるでしょう。

1枚1枚検証を行いじっくり確かめる

アプリのスクリーンショットを検証して変更する際は、1枚目や2枚目といった掲載順番ごとにどのような変化があるか個別に見ていく必要があります。

仮に2枚目の変更によって最も効果が向上したのに、1枚目だけの効果しか確認しておらず正確な分析ができなかったのでは効果が最大化しません。スクロールしないと詳しく内容が見れない右側の3枚目、4枚目・・・といったスクリーンショットの変更による影響は少ないと思われますが、変更がある際は必ず確認を行い影響度合いを把握してみてください。

3.プロダクトページのスクリーンショットを改善する際、確認すべき指標とは?

プロダクトページのスクリーンショットを改善する際には、次の指標を確認してみてください。

インストール数

スクリーンショットを変更すると、当然アプリを最初にインストールする際に確認される情報なのでインストール数が増減します。その増減具合を確かめて、変更が成功したかどうか判断するのが重要です。

ただしタイトル・説明文といった内容までいっしょに変更すると、実際にどこがインストールへ影響したのかが分かりにくくなります。このため1つ1つじっくり内容を変更しながら、どこを変更したことでパフォーマンスに影響があったのかをすぐ把握できる環境を構築しておきましょう。

CPI

CPI、つまり「1人がアプリをインストールするのに掛かったコスト」を可視化するのも重要です。

スクリーンショットを変更したことによって、今まで1インストール獲得に必要だったコストが2分の1、3分の1になる可能性もあるでしょう。ただしCPIだけを見ているとアプリの成長性にまで目が行き届きにくくなってしまいます。そこでCPIだけでなく他の指標も確認しながら、アプリ成長性を確保してCPIで可視化されるコストを低下させていくのが重要です。

リテンション率

一度アプリをインストールしてもアンインストールしたり、プロダクトページまで行きついたがインストールしなかったという方もいらっしゃいます。こういった方を獲得できるように、リテンション率を調査するのも重要です。

スクリーンショットを変更することでアプリの理解度やキャッチーさが上がり、リテンション率が増加する可能性があります。

4.まとめ

今回はスクリーンショット改善のコツや、確認したい指標といった内容をご紹介してきました。

スクリーンショットはアプリのプロダクトページにおいて、アプリのアピール性向上や理解度促進といった効果に影響するデータです。掲載する際は必ず定期的な確認・変更を行い、デザインや枚数・配置といった項目を最適化してユーザーへ提示できるようにしておいてください。

またインストール数やCPIといった指標まで確認して、スクリーンショット変更がどれだけアプリパフォーマンスの改善へつながったのかをチェックしておきましょう。