ついにTwitter広告にマルチデスティネーション機能が追加!メリットを解説

カルーセル広告は、1つの場所にスライダー形式で複数の画像・動画を配置できる広告として優秀です。動きが出るのでユーザーの気を引けますし、商品紹介にも適しています。

Twitter広告で従来カルーセル広告を使う場合、カードごとにリンクを貼ることができませんでした。しかし最近の更新によってそれが廃止され、カードごとにリンクを貼ることができるようになっています。

今回はTwitter広告のカルーセル広告に関する新機能、「マルチデスティネーション機能」についてご紹介していきます。

1.Twitter広告のマルチデスティネーション機能とは?カルーセル広告の新機能

Twitter広告のマルチデスティネーション機能とは、「カルーセルに設置した画像・動画のカードごとにリンク・キャプションを追加できる機能」です。

そもそもカルーセル広告とは、スライダー形式で同じ場所に複数の画像・動画を表示できる広告タイプです。Twitter広告に限らずさまざまな広告で一般的になっており、2枚から利用できる点はどの広告サービスでも同じですが追加できるカードの上限はサービスごとに異なります。Twitter広告では最大6枚のカードをスライドで表示可能です。ECサイトにおいて、複数の商品アイテムを追加して同じジャンルで見せる、といった際に使われる広告手法となっています。

従来Twitter広告におけるカルーセル広告では、カードをいくつ配置してスライダーにしても貼ることのできるリンクは1つだけでした。また商品名や説明を担うキャプションも1つだけであり、表現に幅が出せなかったのがポイントです。

しかし今回の変更によってカードごとにリンク・キャプションが貼れるようになったので、より細かくカードごとに説明を入れて、アクセスを促進することができるようになりました。

ただしアプリ訴求が目的の際は利用することができません。その点に注意しながら活用を行ってみてください。

2.Twitter広告のマルチデスティネーションを利用するメリット!URLリンクを複数指定可能

Twitter広告においてマルチデスティネーション機能を活用すると、次のようなメリットがあります。

ランディングページに応じたカードを用意してリンクを貼れる

Twitter広告のマルチデスティネーション機能では、ランディングページを複数制作した場合もその分のカードを用意してリンクを貼ることができます。

たとえばECサイトにおいて複数の目玉商品があり、それぞれの紹介を別のランディングページで行っている場合を想定します。この場合リンクをカードで共通して1枚しか用意できない場合、カルーセル広告を用意して複数の商品を紹介するのが難しくなってしまうでしょう。

対してマルチデスティネーション機能を利用できる場合は、商品Aのカードに商品Aのランディングページ、その次は商品Bのカードに商品Bのランディングページ・・・といったようにカードごとにランディングページを用意できます。つまりカルーセル広告でカードを使ってまとめて商品紹介しながらアクセスに関するコンバージョンを促進可能です。

体系立ててまとめて商品紹介ができると、いちいちツイートごとに商品を分散させてリンクを貼る必要がありません。また動きを出しながらリンクへのアクセスを促せるので、コンバージョン増加にも効果があるでしょう。

見出しもカードごとに変更できるので表現の幅が広がる

Twitter広告でマルチデスティネーション機能を利用すると、カードごとに見出しまで変えられます

リンクだけ変えてもタイトルが同じ場合、具体的にどんなページへ飛ぶのか分からないためユーザーがクリック・タップを躊躇する可能性もあります。カードごとに商品説明やフレーズなどを考えて入力・表示することで、ユーザーはリンクへ安心して飛べるようになるでしょう。

また1つしか見出しを用意できない場合よりも文章量を確保できるので、より幅広い表現でユーザーへ訴求できるのもポイントです。ABテストなども通じながら最適なフレーズになるように調整しておきましょう。

ちなみにカードごとに設定できるタイトルの長さは最大70文字(日本語で35文字)までです。長過ぎると一部の端末で非表示になりますが、50文字までに収めておくとほぼすべての端末で全タイトルが表示されるようになります。

3.Twitter広告に追加されたマルチデスティネーション機能はもはや一般的に!他サービスの事例

実はTwitter広告以外の広告では、カルーセル広告に対してマルチデスティネーション機能を適用するのが一般的になっていました。

たとえばYahoo!広告においても、カルーセル広告が利用できますがカードごとにURLの追加が可能です。公式ではユーザーの悩みなどを意識してストーリーをカルーセルで作成、コンバージョンを促す活用事例などが紹介されています。

またFacebook広告ではカルーセル広告が代表的な広告として活用されています。パフォーマンスが高いカードを自動的に最初に表示できる機能なども利用可能であり、数あるカルーセル広告の中でもカスタマイズ性が高くなっているのが特徴です。

マルチデスティネーション機能は便利ですが、コンバージョンにおいては同じ場所に複数のCTA要素があるとユーザーが混乱してしまう、といったトラブルが生じるリスクもあります。実際にテストをしながら最適なカード数や表示の順序・クリエイティブなどを考え、マルチデスティネーション機能が最大限に活用できるように環境を整備しておいてください。

またTwitter広告でマルチデスティネーション機能を利用する際は、次の点に注意する必要があります。

  • Twitterの本文は変化しない
  • シングルターゲットの場合は利用不可能
  • 7枚以上アイテムがある場合は同時に表示できない

Twitter広告において投稿された本文自体はカルーセルにできません。常に固定して表示されるので、カルーセルをAndroidなどでスワイプで動かすと画像・動画や見出しは変化しますが本文に変化はありません。すべてのカードに共通した内容を、短くまとめる必要があるでしょう。

またTwitter広告においては、カルーセル広告を

  • シングルターゲット
  • マルチターゲット

の2つから選ぶ必要があります。シングルターゲットにした場合は、文字通りカードごとにリンクを貼ることはできず共通となるので間違えないようにしてみてください。アプリのアピールにおいてはそもそもマルチターゲットを選択できないので、その辺にも注意しておくと安心です。

シングルターゲット・マルチターゲットにかかわらず、細かいサイズ要件などはカルーセル広告全体で共通となっています。

さらにカルーセル広告で表示したい内容が7枚以上ある場合は、6枚以下にまとめてマルチデスティネーション機能を利用するか、いったん6枚で切ってから別の投稿でマルチデスティネーション機能を使う必要があります。

4.まとめ

今回はTwitter広告に追加された、マルチデスティネーション機能についてご紹介してきました。

ECサイトにおいて複数の商品リンクを貼りたいときなどは、マルチデスティネーション機能が便利です。ただしカルーセル広告において複数のカードを用意してリンクを個別に貼る行為は、使い方を間違えるとユーザーを混乱させてしまう原因になります。最適なカード数や表示する順序などは適宜テストをしながら調整していけるようにすると安心です。