Webブラウザーとして有名なのは
- 世界的に利用者の多いGoogle Chrome
- WindowsパソコンにプリインストールされているEdge
などですが、世の中には他にもいろいろなWebブラウザーがあります。
「Braveブラウザー」はそんなWebブラウザーの中でもテレビCMが放映されているくらい話題になっています。利用者はまだ少ないですが、今後さらに注目される可能性もあります。
今回はBraveブラウザーの特徴や利用時の注意点などを、なぜ人気が出ているのかを交えながらご紹介していきます。
1.テレビCMも放映!人気のBraveブラウザーとは
BraveブラウザーとはGoogle ChromeのようなWebブラウザーの一種です。サンフランシスコに本社を置くBrave社が提供しています。
Braveブラウザーではユーザーが嫌がることも多い広告に関してユニークな姿勢を取っており、
- 簡単に表示をOFFにすることができる
- 表示する設定にすると表示などに関する報酬の一部を還元する
といったスタンスを取っているのがポイントです。
また読み込み速度といった点にもこだわっており、利便性も高くなっています。マルウェア等の対策まで行われており、Webブラウザーの選択肢として魅力的な点を多く取りそろえています。
ちなみにテレビCMも放映されており、映像に関してはこちらから確認可能です。Youtuberとのコラボ動画もアップロードされており、宣伝面にも力を入れています。
利用者は5,000万人を突破しており、毎日約数十万人のユーザーが新規登録を行っています。
2.広告表示報酬をユーザーにも還元!Braveブラウザーの変わった特徴とは
Braveブラウザーには次のような特徴があります。
Webブラウザーへ表示される広告をデフォルトでブロックしてくれる
Braveブラウザーではデフォルトで広告表示がONになっています。
- バナー広告
- 動画広告
といった各種広告が自動でブロックされるので、ユーザーは煩わしい広告を気にすることなくサイト閲覧が可能です。
またデスクトップアプリだけでなくAndroidスマートフォン・iPhone向けのアプリも提供されています。ユーザーは好きな端末で自由にBraveブラウザーを使い、広告をブロックすることが可能です。
プライバシー・セキュリティ関連の機能が豊富
Braveブラウザーは、
- クロスサイトトラッカー
- クッキー
- その他クッキーに準ずるフィンガープリント
などをブロックしてくれます。
クッキーに関するユーザーの関心・心配が高まる中、クッキーに限らず関連のトラッカーまで認識してブロックしてくれるBraveブラウザーはプライバシーの秘匿性が高くなっています。
その他にも
- マルウェアやフィッシングからの保護
- 匿名のネットワークルーティング
- カスタムフィルターリストの作成
などにも対応しており、セキュリティ面でも機能が豊富なのもメリットです。
Braveブラウザの安全性については、Web3.0メディア「meta land」の「Braveブラウザの危険性は?セキュリティや安全性について徹底解説」記事をぜひ参考にしてください。
広告やトラッカーをブロックする分動作が高速
Braveブラウザーではデフォルトで邪魔な広告やトラッカーを非表示にしてくれます。こういった広告は表示すると画像・動画データを読み込む分サイト自体の動作を遅延させてしまうのがネックです。Braveブラウザーではその心配がなく、読み込まなかった分動作が高速になります。
Brave公式では、「Google Chromeより3倍は高速」と謳っています。気になる方はお手持ちのPCなどから、Braveブラウザーを含むアプリのメモリ占有率・CPU使用量などを比較してみるとよいでしょう。
他のWebブラウザーからパスワードなどを簡単にインポートできる
Webブラウザーを乗り換える際には、
- ブックマーク
- 拡張機能
- パスワード
といった保存済みの情報をどう扱うかで困ることがあります。上記のような情報を、新しくWebブラウザーへ登録するのは面倒です。
しかしBraveブラウザーでは、ブックマークといったデータを他のWebブラウザーからインポートすることが可能になっています。これによってBraveブラウザーへの移行時も、スムーズにデータをインポートして再び利用することが可能です。
Brave Rewardsという報酬制度が利用できる
Braveブラウザーには「Brave Rewards」という独自の報酬制度が存在しています。
デフォルトで広告をブロックするBraveブラウザーですが、オプションで他のWebブラウザーのように広告表示することも可能です。その場合すべての利益をBrave運営が入手するのではなく、リワード広告のように一部をユーザーへ還元してくれるのがポイントです。還元する際は仮想通貨である「BAT」を用います。
受け取ったBATに関してはクリエイターに投げ銭したりと、さまざまな用途で活用可能です。仮想通貨の技術に興味のある方もBraveブラウザーをぜひ使ってみてください。
3.bitFlyerアカウントが還元受取には必要!Braveブラウザーの注意点
Braveブラウザーを利用する際は、次の注意点も把握しておきましょう。
表示が崩れてしまうケースがある
Braveブラウザーでは広告をブロックしてくれますが、それはサイトの表示自体に悪影響を与えてしまうことがあります。
たとえば
- 広告ブロックを停止してくださいというアナウンスが出る
- 広告枠が正常に表示されずサイト表示自体が崩れる
といったトラブルが起きる可能性があるので、気になる方は広告表示をいつでもONにできるよう心掛けておくと安心です。
外部でBATを使うにはbitFlyerなど提携サービスが必要
Braveブラウザーで得たBATについては、「Braveウォレット」という専用機能によって気軽に保管ができます。ただし「取引所で使いたい」といった希望がある場合、出金等に提携サービスの登録が必要です。
たとえば提携先である「bitFlyer」を使う際は、事前に本人確認や口座開設などを行わないと取引へ使えません。もしBATをBraveブラウザー外で使おうと思っている方は、ぜひ提携サービスを事前に登録してBraveブラウザーと紐づけておきましょう。
検索エンジンの精度が高くない
Braveブラウザーには独自の検索エンジンも搭載されています。ただし独自のAIをフル活用しているGoogleといったWebブラウザーと比較した際、Braveの検索エンジンは精度が高いとは言えません。また近ごろは検索エンジンでも画像・動画情報がふんだんに出てくるようになっていますが、Braveではまだ文字ベースで検索結果が表示されます。その点殺風景に思われる方もいらっしゃるでしょう。
ですからBraveブラウザーを使う際は、Googleといった他の検索エンジンをデフォルトで使ったほうが検索効率がよい可能性があります。Braveの検索エンジンだけであればどのWebブラウザーでも使えるので、一度試して使えるかどうか確認してみてください。
4.まとめ
今回はBraveブラウザーの特徴や注意点を解説してきました。
BraveブラウザーはテレビCMも放映されており、利用者はWebブラウザー業界全体では少ないですが注目されています。デフォルトの広告ブロックや独自のリワード制度などは魅力的です。
ただし広告をブロックすると表示が崩れたりする、といったデメリットもあります。またリワードを自由に利用するためにはbitFlyerといった提携サービスと連携する必要がある点にも注意しておきましょう。