映像作品を作る場合、BGMも工夫する必要があります。しかしBGMの選定や加工などに時間が掛かり課題を感じている方も多いです。
そこで映像作品におけるBGM作成をサポートするサービスが登場しています。「bgmnow」もそんなBGM作成サービスの1つです。
今回はbgmnowの概要や特徴、そして登録方法などを解説していきます。音楽作成に関して課題を感じているクリエイターの方はぜひご覧ください。
1.bgmnowはなぜ提供開始になったのか?クリエイターの作曲課題解決が背景に
bgmnowは映像に合わせた楽曲を自動作成してくれるサービスです。正式版は2022年7月11日から提供開始になりました。動画認識AIを採用しているのもポイントになっています。
提供しているのは「株式会社bgmnow」です。言語化が難しい音楽に関する問題を技術で解決して、コンテンツ価値の最大化を図るとともに消費者へよい体験を提供するのを目的としています。そしてbgmnowは「感情を感動へつなげる」をコンセプトにして開発・提供されているのがポイントです。
楽曲は消費者の購買意欲を向上させる効果もあり、広告業界等でも注目されています。音楽ストックサービスでは今まで実に132万曲以上の楽曲が提供されてきました(株式会社bgmnowが情報を公表)。
ただし楽曲サービスの増加などによって下記のような課題も発生しており、それらを解決するためにbgmnowは利用されています。
楽曲選定の時間肥大化
映像に合わせた楽曲をストックサービスから選定するときは、ジャンルなどによって曲を絞り込んで比較する必要があります。ただし楽曲が増加した分選定にも時間が掛かるようになりました。
選定の完了までに半日ほど消費するケースもあり、他の工程を圧迫する結果につながっています。
加工に掛かる工数の増加
楽曲は選定しただけでは使えません。
- 尺に合わせたトリミング
- 場面に合わせた音程の加工
といった作業も行い、BGMとして形を整えていくケースが多いです。
しかしカスタマイズ自体が上手くできず、結果として工数が増加している場合があります。
曲かぶり
映像作品を多数つくっていると、曲かぶりの問題に直面することがあります。曲かぶりが複数の作品で発生していると、独自性が小さくなりアピール性がなくなる恐れがあります。
特に映像で強調したい部分で曲かぶりが発生していると、視聴者に使い回し感を印象付けてしまうことにつながりかねません。複数の作品で多用されている認知度の高いBGMもありますが、そのまま使うだけでは上手くいかないケースがあります。
楽曲に割ける予算が限定的
そもそも楽曲に割ける予算が少ないのも問題です。
どうしても映像の撮影や編集などにお金の掛かってしまう現場では、楽曲にまで多くの予算を掛けられません。そのため無料でストックサービスから楽曲を選定して使うケースも多いです。
ただし作品の差別化のためには楽曲にも力を入れる必要があります。
2.AIを使った画期的な自動作曲サービス!bgmnowの特徴とは
bgmnowには、先ほどご紹介した課題を解決できる次のような機能が搭載されています。
楽曲の自動作成が可能
bgmnowには楽曲作成用のAIが利用されています。このAIがアップロードされた楽曲を解析して、適当な楽曲を自動作成、提供してくれるのがポイントです。
登録済みの楽曲を基に組み合わせで作成される楽曲は、高品質になっています。ユーザーはアップロードした楽曲のハイライト部分を指定することで、bgmnowから最適な5曲の提案を受けられるのもポイントです。その場で作成されるのでオリジナリティが高く、曲かぶりを気にする必要がなくなるので負担も減ります。
しかも楽曲に関してはサンプルとしてその場で再生できるだけでなく、なぜその曲を提案したのか理由まで確認することができます。提案内容まで確認することでより確実な楽曲選定へとつなげることが可能です。
登録は無料
bgmnowの登録は無料でできます。
そして
- 30日間で作曲リクエストが3回まで
- bgmダウンロードが1回
という制限がありますが、Freeプランであれば利用に関しても無料です。
ちなみに
- 1日10回までの作曲リクエストが可能
- bgmダウンロードが無制限
- 30日間で5件のYoutubeホワイトリストが利用可能
といった機能のあるBasicプランを利用するためには、月額980円のサブスクリプションサービスを利用する必要があります。
選曲・編集を最短5分で終わらせられる
bgmnowでは映像作品をサイト上へアップロードするだけで、解析・楽曲の提案が行われます。人間の手でやると半日以上掛かることのある工程を、最短5分で終わらせることが可能です。
映像作品の長さやテイストなどによって作業時間に差は出るでしょうが、クリエイターが他の作業により集中できる環境を整えられるのには変わりありません。曲に関しては尺まで最適なサイズになっている状態で提案がされます。ですから後ほど加工したりする手間も最小限になり、後は提案された楽曲を組み込んで調整を簡単にすれば作品が完成するので楽です。
人を介した品質コントロールも実施している
bgmnowでは品質コントロールを人の手で行っています。具体的には音楽制作に精通している制作体制やクオリティコントロールチームによって審査をした後に、作成に使われる音源が登録されるのがポイントです。
独自のアルゴリズムによって分解されてオリジナルの楽曲作成の基となる音源はどれもクオリティが高く、それゆえ完成して提案される楽曲も品質が確保されます。今後ユーザーのデータが蓄積されれば、より高品質な楽曲の提供が可能になっていくでしょう。
3.bgmnowの利用方法!無料から利用できて簡単に登録可能
bgmnowは次の手順で登録を行うことで利用が可能になります。
- サイトへアクセスする
- 動画をアップロードする
- ハイライト部分を指定する
- 利用シーンや雰囲気を選択する
- 待機画面が出るので選曲が終わるまで待つ
- 提案された楽曲から好きなものをダウンロードする
動画において最も注目されたい部分を指定して、利用シーンや雰囲気を設定するのがポイントです。
利用シーンは
- コーポレート
- インタビュー
- サービス紹介
などから選択可能です。
また雰囲気は
- 子供向けな
- コメディタッチな
- 先進的な
といった項目からプルダウンで選択可能になっています。
選曲開始ボタンを押すと待機画面になるので、提案が終わるまで待ちましょう。完了すると画面右側に選定された楽曲と提案理由などが掲載されるので、一覧で確認して好きな楽曲をダウンロードしてみてください。
流れ作業で楽曲の自動作成や選曲を終わらせられるので簡単です。また楽曲に関しては、ダウンロードした後の加工などは自由にできます。楽曲にこだわりたい方は、bgmnowでオリジナルの楽曲を作ってから自分で加工してみるのもよいでしょう。
自分に合った方法でbgmnowを利用できるようにしてみてください。
4.まとめ
今回はbgmnowの概要や特徴、利用手順などをご紹介してきました。
映像作品において意外と重要な楽曲は、選曲や加工などに半日以上掛かることも珍しくなく作業を圧迫しています。bgmnowを利用することで効率よくオリジナルの楽曲を作成して利用することが可能です。
- 動画広告に必要な楽曲を探している
- 今までの方法だと映像作品に曲かぶりが起きてしまうリスクがある
といった悩みのある方は、ぜひbgmnowを利用してみてください。