ラッコキーワードの有料プランは使える? できることを解説

SEOや有料Web広告では、キーワードの選定が重要になっています。現在ではさまざまなキーワード選定ツールが用意されていますが、その中でも国産ツールとして「ラッコキーワード」は有名なツールです。

ラッコキーワードは個人であれば無料プランで十分なケースも多いですが、企業で使う場合は有料プランへ移行したほうが何かと便利です。

今回はラッコキーワードの導入を検討している方へ向けて、有料プランの内容や注意点などを解説していきます。

※キーワード選定の重要性やCookie利用の危険性などについてはこちらの記事からご覧ください

1.SEO対策にも効果的!ラッコキーワードとは

ラッコキーワードとは、無料で利用できるキーワード選定ツールの1つです。Webサイト運営者や有料広告出稿者などへ向けてツールを提供しています。

ラッコキーワードではGoogleだけでなく

  • Bing
  • 楽天

といった検索エンジンも対象にしてキーワードを抽出できます。このためGoogleの検索エンジンだけでは抽出範囲が足りない、といった課題にも対応できるのがメリットです。

ちなみにラッコキーワードには

  • 共起語
  • 見出し
  • ニュース

といった内容に応じてキーワードを表示する機能も搭載されています。目的ごとにいちいち複数のツールを併用していた方にとっては、検索作業をラッコキーワードへ集約して管理ができるメリットもあるでしょう。

ラッコキーワードは無料ですぐ利用できますが、2022年2月16日、企業向けに限定機能付きの有料プランをリリースしました。サジェストなどの機能が拡張するので、これからご紹介する機能が気に入った場合はぜひ有料プランへの登録をご検討ください。

2.ラッコキーワードの有料プランでできること!サジェストプラスがおすすめ

ラッコキーワードの無料プランと有料プランでは、利用できる機能に多少違いがあります。また無料プランより制限が緩くなって使いやすくなるのもポイントです。

サジェストプラスを利用できるようになる

有料プランの一番大きな特徴と言えるのが、「サジェストプラス」機能です。

サジェストプラス機能では検索メディアを絞りながら、より効率的にキーワードを選定できるようになっています。さらにキーワードによってはキーワード取得数自体が一気に増加する可能性もあるので、穴場となるキーワードを発見したい際などに向いています。

さらに月間のキーワード検索数をまとめて取得して表示できるので、無駄な選定時間が削減されてキーワード取得後の施策へ時間を回しやすくなるのもポイントです。

ちなみに表示したキーワードはCSVでダウンロードできます。データを基にさらなる分析を掛けたい場合は活用してみてください。

1日や月間の利用回数制限が増える

無料プランの場合

  • 各種キーワード調査数は1日50件まで
  • 見出しや共起語の抽出は1日15件まで

といった制限が掛かるのがネックです。個人ブロガーやアフィリエイターであればこのレベルでも十分活用できますが、それ以上の規模で仕事をしている場合は不十分になりやすいでしょう。

有料プランにするとキーワード取得数が1日3,000件までになる、といった制限の緩和を受けられます。一気に使いやすくなるので作業効率化やキーワード抽出作業の強化などへ役立てられます。

ちなみに広告が非表示になるといった特典も受けられるので、純粋にキーワード抽出作業へ専念したい場合はぜひ有料プランを契約してみましょう。

3.ラッコキーワードの有料プラン一覧!利用時の注意点も解説

ラッコキーワードのプラン内容を比較していきます。

プラン名 料金 キーワード調査制限 その他
フリー 無料 各種KW:合計50回/日

見出し・共起語:合計15回/日

上記合計65回/日

ライト 1,188円/月

1万1,880円/年

各種KW:合計3,000回/日

見出し・共起語:合計500回/日

月間検索数:60回/月

サジェストプラス:300回/月

広告が非表示になる
スタンダード 2,970円/月

2万9,700円/年

各種KW:合計1万回/日

見出し・共起語:合計1,500回/日

月間検索数:200回/月

サジェストプラス:1,000回/月

広告が非表示になる

5名まで共用可能

プロ 5,940円/月

5万9,400円/年

各種KW:合計2万回/日

見出し・共起語:合計3,000回/日

月間検索数:400回/月

サジェストプラス:2,000回/月

広告が非表示になる

10名まで共用可能

エンタープライズ 1万8,800円/月

11万8,800円/年

各種KW:合計5万回/日

見出し・共起語:合計7,500回/日

月間検索数:1,000回/月

サジェストプラス:5,000回/月

広告が非表示になる

25名まで共用可能

公式では

  • 個人利用ではライト
  • 法人利用ではプロ

をおすすめしています。

もちろん個人でもプロを利用したり、法人がライトを利用したりとプランの選択は自由にできるので、キーワードの検索規模や利用したい人数などに合わせて適切なプランを選んでみてください。月額払いにしておけば万が一のときすぐ解約できて便利です。

ここからは有料プラン契約時の注意点をいくつかご紹介していきます。

ダウングレードを前提にしたプラン変更はできない

ラッコキーワードでは「フリー→ライト」といったアップグレードに伴うアカウント変更は利用できます。ただし「ライト→フリー」といったダウングレードを伴うアカウント変更は利用できません。

ダウングレード自体は可能ですが、いったん解約してからまた契約する必要があるので面倒です。このため最初はフリーで利用しながら使用した感じを確かめ、適切なプランへ徐々にアップグレードしていくことをおすすめします。

決済方法は前払いのみ対応

ラッコキーワードで有料プランを利用する場合は、前払いで料金を支払う必要があります。請求書を利用した後払いは利用できないので、注意しておいてください。

ちなみに前払い方式で利用できるのは

  • カード
  • PayPal
  • 銀行振込

です。

現在ではPayPayといったQRコード決済で簡単に支払えるWebサービスもありますが、ラッコキーワードでは使えません。

アカウント共有数に制限がある

ラッコキーワードでは、アカウントの共有を認めていません。

たとえば無料プラン契約者が、他の従業員にアカウントを貸して同時に利用するのは禁止されています。アカウントで新しくログインがあった場合、先にログインしていた人が強制ログアウトされる仕組みとなっているので注意しておきましょう。

ただし同時接続数が2件以上になっている、つまり同時にアカウントでログインして複数人で共用できるようになっているプランもあります。同時接続数を事前に確認してからラッコキーワードを利用してみましょう。

制限のリセットは契約開始からカウントして1か月単位

キーワード抽出における利用枠のリセットは、無料・有料プランにかかわらず契約開始(決済完了)時から1か月単位で行われます。たとえば3月3日に初めての決済が完了した方は、そこから1か月後に抽出制限が0になって利用枠が復活します。

毎月1日といったタイミングではないので、契約開始日を覚えておいたほうが面倒は少ないでしょう。制限のリセット日についてはツール上で確認できるのでこまめに目へ入れておきましょう。

4.まとめ

今回はラッコキーワードの導入を検討している方へ向けて、有料プランの内容や注意点などを解説してきました。

個人レベルであれば無料プランで十分対応できますが、取得制限や共用による利便性などを考えると有料プランを利用したほうが作業効率化になります。事前に決済方法を用意してから、スムーズに前払いできるようにしておくと安心です。ただしダウングレードが面倒臭いのでどの有料プランにするかはじっくり決めてみてください。

注意点に気を付けてラッコキーワードの有料プランを有効に活用してみましょう。