オンラインストレージは、今やテレワーク等の環境で企業になくてはならないツールとなっています。オンラインストレージと言えば「Google Drive」や「DropBox」などが有名ですが、他にもさまざまなツールが提供されています。
特にビジネス業界では一般消費者にはあまり知られていなくてもシェアを獲得しているものがあり、「AOSBOX」もその1つです。ビジネスに特化した機能を複数搭載しているAOSBOXは、ビジネス業界でトップシェアを誇っています。
今回はAOSBOXとは何か、有名な競合ツールとの比較も行いながら解説していきます。
1.AOSBOXとは?どこの会社が運用している?
AOSBOXとは、「AOSデータ社」が提供しているオンラインストレージです。「お客さまのデータとともに」というコンセプトで事業を行っているAOSデータ社ですが、同社が提供しているAOSBOXではAmazonのクラウドサーバーサービス「AWS」を活用しています。
重要なデータに関しては「AWS東京リージョン」にて冗長的に管理を行い、セキュリティも厳重にしてきました。その功績が評価され、2022年7月26日には「AWSファンデーショナルテクニカルレビュー(FTR)」を通過したことが発表されました。
FTRとはリスク検証等でAWSの基準をクリアしているかを判断するレビューのことであり、ここを通過すると「AWSパートナーソフトウェアパス」を受けられます。AWSパートナーソフトウェアパスはAWSから正式なパートナーとして認証を受けたことを指す資格であり、AOSBOXが適切なセキュリティで運用されていることを表しているのがポイントです。
またビジネスツールを評価・紹介する「ITreview」において、ユーザー満足度の高いオンラインストレージ1位へ輝いたのも特徴となっています。2位のGoogle Driveを抜いており、信頼性においてトップクラスであることを証明づけました。
2.AOSBOXのBusinessプランと、Google Driveを比較!何が違うの
ここからはAOSBOXにてよく使われているBusinessプランの特徴を中心に、Google Driveと比較しながらご紹介していきます。
どちらにもさまざまなプランがある
AOSBOXにもGoogle Driveにも、さまざまなプランが用意されています。これによってビジネス規模や利用人数などに応じたプランを選んで利用することが可能です。
たとえばAOSBOXでは、AOSBOX Businessだけに限っても
- 通常ストレージ100GB
- 通常ストレージ200GB
- コールドストレージ1TB
- コールドストレージ2TB
などのプランがあります。
またGoogle Driveの場合は、
- 無料15GB
- ベーシック100 GB
- スタンダード200 GB
- プレミアム2 TB
などからプランを選択可能です。
AOSBOXには有料プランしか基本的にはありませんが、Google Driveの場合は15GBを通常のGoogleアカウントで無料運用可能です。このためGoogle Driveはビジネスだけでなく、プライベートにおいても広く使われているので認知度が高めになっています。
ただしAOSBOXには保存期間を考えた「コールドストレージ」という独自ストレージがあり、これが好評を得ています。
AOSBOXにはコールドストレージがあるがGoogle Driveにはない
AOSBOXのコールドストレージとは、長期間のデータ保存に特化したストレージです。AOSBOXでは通常のオンラインストレージにコールドストレージとローカルストレージを組み合わせた「トライブリッドバックアップ」という独自手法で保存・保管を実現しているのがポイントです。
コールドストレージでは保存されたデータを圧縮してストレージ容量を節約します。これによって解凍するのに数時間発生してしまうものの、保管コストは競合ストレージと比較して約3分の1と低コストに抑えられているのがポイントです。しばらく使わないけれど保管する必要のある大量のデータは、AOSBOXへ保存したほうがよいです。
これに加えて通常のクラウドストレージと、ローカルストレージへの自動保存も利用できます。ローカルストレージへの保存はすぐデータを取り出せるのが特徴であり、他のストレージと並行して利用することで各ストレージのデメリットをカバーしながらデータ運用が可能です。
料金は全体的にGoogle Driveが安め
厳重なセキュリティ体制を敷いている分、AOSBOXの料金はGoogle Driveより高めに設定されています。Google Driveのセキュリティが緩いわけではありませんが、一般消費者も利用する都合上搭載できる機能には限界があるはずです。Google Driveだけではセキュリティ面で心配な場合は、AOSBOX Businessプランなどを利用してみてください。
料金について事例を挙げるとたとえば
- AOSBOX Business:通常ストレージ100GBが年額2万円(月額換算1,666円)
- Google Drive:ベーシック100GBが月額250円(1か月0円)
となっており、同じ容量で比較するとかなり差があることが分かります。またGoogle Driveには無料プランや、無料試用期間が設けられているのも特徴です。
ちなみにAOSBOX Businessの場合、コールドストレージでは「1TBが年額7万円(月額換算で5,833円)」などの料金が発生するので覚えておきましょう。
その他
AOSBOXとGoogle Driveは、他にも以下のような点で違いがあります。
- 実際のデータ保管場所
- 重複対応
オンラインストレージには必ず実際のデータの保管場所があり、それは各企業が保有しているデータセンター上に確保されています。AOSBOXの場合は日本国内の複数拠点にデータが保管され、Google Driveの場合は明言されていません。もし日本国内のデータセンターで保管してほしいと思う場合は、AOSBOXを契約したほうが安心です。
また重複対応についてはAOSBOXはデバイス、会社、グローバルという3段階チェックを掛けているので重複保管をしてしまう心配がありません。これに対してGoogle Driveには特にそういった除外機能はないので、自力で重複対応をする必要があります。
3.AOSBOXの評判は?どんな評価を得ている?
AOSBOXの現在の評判は次の通りです。
- WIndows環境にインストールして簡単な設定を行うだけで利用可能
- 1TB未満の管理であればコストパフォーマンスも確保できる
- 完全自動でバックアップしてくれるし、テレワーク時も安心
簡単な操作性やコストパフォーマンスの高さ、そしてテレワークへの対応面などで受けがよい印象です。
他にもいろいろなレビューがあるので、気になる方はぜひ自分でもレビューサイト等で調査してみてください。
4.まとめ
今回はAOSBOXとは何か、有名な競合ツールとの比較も行いながら解説してきました。
AOSBOXはデータ容量を節約できるコールドストレージなどを利用しており、大容量のデータバックアップにも楽々対応してくれます。この点大容量になるとコストが増えるGoogle Driveと比較して使いやすいかもしれません。ただしGoogle Driveのほうが小容量の場合はコストが安かったりと、デメリットもあります。
ぜひさまざまなオンラインストレージを比較して、AOSBOXがよいかそれ以外がよいか決定してみてください。