動画広告の配信媒体はどう決める?
インターネット広告は、テレビや新聞といったマスメディアでの広告に取って代わりつつあります。広告業者大手「電通」の調査によると、2019年度のインターネット広告費はテレビの広告費を抜きました。
インターネット広告の中でも、動画広告は動的にアピールができる広告として注目が集まっています。動画広告は「Youtube」に限らずさまざまな媒体に出せるので、選定にお困りの方もいらっしゃるでしょう。
今回は動画広告の出稿先について迷っている方向けに、SNSに分類される各代表的動画広告サービスの特徴を比較しながらご紹介していきます。
1.動画広告の配信媒体、どれが一番効果的?
動画広告には、さまざまな目的があります。
・国内だけでなく、国外にも向けて広告を配信したい
・若年層を中心に、商品やサービスの認知を高めたい
・女性に向けて、購入促進のため広告を配信したい
各動画広告媒体ごとに、メインユーザーやその他特徴は異なってきます。動画広告を出稿する場合は、各媒体の特徴を理解しながら、最適な配信先を探すのがポイントです。
2.YouTube動画広告の特徴
世界的な動画配信サービス「Youtube」では、「Google広告」の「TrueView広告」を活用することで広告を配信できるようになります。TrueView広告は、「Youtube広告」と呼ばれるケースも多いです。
Youtubeは老若男女問わず利用されているサービスであり、訴求できるユーザーはさまざまです。企業としては自社のターゲットユーザーを自由に設定し、広告配信ができるメリットがあります。またユーザー母数が多いので、高い広告効果が見込めるでしょう。
・スキップ可能な動画広告
・スキップ不可の動画広告
・Youtube内の検索に連動する広告
など、さまざまなタイプの動画配信ができるのも特徴です。
最近では動画の再生途中に広告再生を行う、ミッドロール型の「インストリーム広告」規約が改定されました。具体的には今まで10分以上なければ付けられなかったミッドロール広告を、8分以上の動画にも付けられるようになりました。これはYoutuberだけでなく、広告を配信する企業にとってもリーチ範囲を広げられるという点でメリットがあります。
Youtube動画広告についてはこちらの記事でも詳しくご紹介していますので気になる方はぜひチェックしてみてください。
3.Facebook動画広告の特徴
「Facebook」は、SNS黎明期から活躍しているサービスです。
日本には2,000万人以上の月間アクティブユーザーが存在しており、以前より勢いはないですが依然として存在感があります。また世界中で見ると20億人以上の月間アクティブユーザーがいるので、Youtubeと同じく外国にもターゲティングして動画広告を出してもよいでしょう。
メインユーザーは、若年層というよりは高年齢層が多いです。Facebookのアカウントは基本実名登録であり、その他各個人情報も登録することで真価を発揮するからです。気軽にアカウントを作成できない分、信頼性が高いとも言い換えられます。
通常の投稿と変わらない形式で動画を配信できるため、嫌がられにくいのも特徴です。その代わり他の投稿に埋もれないよう、サムネイルや文章などを工夫する必要があります。くだけ過ぎた投稿は、Facebookの性質上避けたほうがよいでしょう。
Facebookはユーザーに関してさまざまな属性情報を有しており、それが広告配信にも活かされています。
・居住地域
・性別
・年齢
といった内容で細かくターゲティングして、適切な範囲で広告配信が可能です。
4.Twitter動画広告の特徴
Twitterは世界的に見ると月間アクティブユーザーが数億人程度で、FacebookやInstagramなどと比較すると少ないです。ただし日本での月間アクティブユーザー数は大きく、FacebookやInstagramなどをしのぎます。このため国内で動画広告を配信するのに、Twitterは向いていると言ってよいでしょう。
メインユーザーは、10~20代の若年層と30代といった中年の層です。高年齢層へのターゲティングは、母数が少ないので難しいかもしれません。Twitterの動画広告は、タイムラインや検索結果ページなどに表示されます。
特徴的なのが、拡散した場合のコストパフォーマンスの高さです。一次拡散に対しては、課金形式に応じてお金が掛かってきます。しかし一次拡散で広告を閲覧したユーザーが他のユーザーへ広告を拡散した場合、広告は二次拡散扱いとなります。
二次拡散された広告からアクションが発生しても、課金はされません。つまり拡散が発生するほど、安価に自社の目標を達成できます。
投稿内容としては、
・意外性があって、笑えるもの
・つい目を引いてしまうもの
などが好まれます。
Facebookよりラフな投稿ができるので、いろいろ内容を工夫してみてください。
5.Instagram動画広告の特徴
Facebookのグループサービスになった、「Instagram」。
テキストよりは、画像や動画といったリッチなコンテンツを介してやり取りを行うのが特徴的なツールです。
Instagramの月間アクティブユーザーは、世界で10億人以上、国内で3,000万人以上です。今後成長が見込めるので、アクティブユーザーは将来的にさらに増加しているかもしれません。Instagramのメインユーザーは、若年の女性です。それ以外のユーザーも拡大していますが、まずは若い女性ユーザーが多いというのを頭に入れておきましょう。
インスタ映えと言って投稿内できれいに映える写真が好まれる傾向にありましたが、現在では「ストーリーズ」を使って日常の風景を気軽に投稿する方も増加しています。自社のターゲットユーザーに応じて、どんな投稿が好まれるかを考えてみましょう。
Twitterのように、拡散力がないのが弱点です。その分投稿に関するアクション率は高いので、高い広告パフォーマンスを見込めます。
Facebookと同系列のサービスである分、その強みを活かして細かいターゲティングができるのもメリットです。広告の効果測定をしながら、適切な広告配信範囲を見つけていくとより効率的に動画広告を配信できるようになります。
6.まとめ
今回は動画広告の配信先として代表的な各SNS媒体の特徴を、比較しながらご紹介してきました。
Youtubeはユーザー層が限定されておらず、Facebookは高齢の方が多く利用しています。またTwitterは若年層や中年、Instagramは若い女性の利用者が多いです。こういったユーザー層の特徴も含めて、各媒体の強みや弱みを確認していきましょう。
そして最終的に自社の目的が最も達成できる広告配信先を選んで、適切なクリエイティブを用意して配信できる準備を整えてみてください。
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