ローカライズ?翻訳すること?
自分のその逆も然り、日本であなたが開発したアプリを世界中のユーザーに売ることができるようローカライズしましょうというお話をしたいと思います。
1.アプリのローカライズとは
ローカライズとはある国に向けて作られたサービスを他国でも使えるようにすることです。例えばその国の言語に翻訳するだけではなく、その国の文化や慣習に合わせて修正、改訂することを言います。
今回はTwitterを例に挙げてみます。Twitterといえば、元々はアメリカで生まれたサービスですね。元々は英語で全て作られているサービスですが、私たち日本人に向けて使いやすいようにローカライズされています。
単に英語を日本語に翻訳しただけだと、文化や習慣が大きく異なる私たちには馴染みのない表現があったはずです。日本人にとって自然で親しみやすく且つTwitterらしさを残しながら分かりやすいものになるような取り組みが出来ているからこそ、日本でも多くの人に使われる人気アプリの一つになったのでしょう。
2.アプリのローカライズを行う際にありがちな失敗とは
Twitterはローカライズ成功例ついてのお話でしたが、日本発のアプリを海外に展開する際、ローカライズを行う際に失敗してしまうこともあるのです。どのような失敗が多いのでしょうか?
ターゲットとなるユーザーと、どのマーケットで戦うかの検討が疎かになる
自分たちのアプリを現地にて適応させるためには、ターゲットを明確にしておく必要があります。誰に向けて、どんな場面で使ってもらうか。その人気をどのように拡大していくか。そこまでを明確にしておく必要があります。
また、国によってAppStore、GooglePlayと使う割合が異なることが多いため、どちらを重視するかも必須の検討事項です。
現地の文化や言葉を精査せずにアプリを開発してしまう
翻訳だけでローカライズ完了としてしまうのもありがちな失敗ケースです。
言語以外の要素、現地の人々の嗜好を満たしているか、先ほど例に出したTwitterのように「らしさ」を残して現地の人々になじむようなローカライズができるかどうか。ここが難しくもあり、ローカライズしがいがあるポイントではないでしょうか。
また、肝心な翻訳もおかしなことになっていたという例も少なくありません。業者にオーダーした翻訳を確認せずに進めてしまうということは結構多いです。時間を確保した上で、現地のユーザーに言葉使いなどを検証してもらうなどの工夫が大切になります。
アプリのリリースを優先してしまう
何事においても締め切りというものは存在し、締め切りに追われて作業をしているということはある意味仕方がないことなのかもしれません。
しかし、リリース日を優先にしたためにテスト期間を設ける時間が少なくなってしまい、リリース後にバグが生じてしまいユーザーにとっていい印象は与えられなかった。むしろ悪い印象を与えてしまったという例です。
自分たちのアプリが現地の方にも楽しんで満足していただくためにも、トライアンドエラーには十分に時間をかける必要があります。
翻訳された文章の見直しを怠ってしまう
上記の失敗例と被りますがリリース日を優先するあまり、
3.ローカライズに必要な機能は?
ローカライズは言語を翻訳するだけではないということはご理解いただけたと思いますが、翻訳する言語によっては新しい機能が追加になる場合があります。
これは英語のアプリを日本や中国などの漢字圏で利用する際のローカライズですが、アルファベットや数字など半角文字は1バイトで表すことができるが、漢字、平仮名、カタカナ、全角英数字には2バイトが必要になります。
我々は当たり前のように使っていますが、かな漢字変換など日本語入力システムも必要で独自の機能がローカライズの際に追加されているのですね。
4.まとめ
いかがだったでしょうか。
アプリの海外展開はこれからますます増加していくでしょう。各国の文化的背景や使用してもらう人々の趣味嗜好を把握しておくことがあなたが開発したアプリのローカライゼーションの成功につながる一番のポイントだと思います。
アプリケーションを複数の言語にローカライズする作業は、とても困難ですが、とても効果的なASOと言えます。ローカライズをして、より多くの人にアプリを知ってもらいましょう。