アプリアイコンをなんとなく決めてませんか?
現代では、若年層からシニアまで多くの人々が、簡単にスマートフォンでアプリをダウンロードして利用することができるようになりました。それに応じて、アプリストアにリリースされているアプリの数もどんどん増えています。これから、新たにアプリをリリースする時は細かい部分でも他のアプリとの差別化が重要になるでしょう。
その中でも、効果的に差別化を図れる部分の一つが「アプリアイコン」です。
今回は、これからアプリを開発する方向けにアプリアイコンの重要性から、作成のポイントまで紹介します。
1.アプリアイコンの重要性について
アプリアイコンは「視覚的にユーザーの第一印象を決める部分」なので、非常に重要です。
ユーザーは普段アプリアイコンをあまり意識せずにアプリをダウンロードして、利用の度にタップしています。しかし、それはアプリアイコンのデザインによって無意識のうちにダウンロードや利用をしたくなるような気持ちになっているのです。
実際、アプリアイコンの変更によってユーザーのインストール率が上昇したというケースも数多くあります。また、アプリアイコンはASO(アプリストア最適化)においても非常に効果的です。
アプリアイコンをよりユーザーにとってわかりやすいものにすることで、CVRの向上が期待できる訳です。
2.アプリアイコンの規定サイズや角丸などのガイドラインを知ろう
有効なアプリアイコンを作成するにはどのようなポイントを抑えておけばいいのでしょうか。
アプリアイコンは自分の好きに何を作っても良いわけではありません。
AppleやGoogleが公開しているガイドラインを遵守する必要があります。
ここではアプリアイコンを作る上で最低限知っておくべき仕様をApple StoreとGoogle Play Storeでわけてまとめていきます。
上記の表にある仕様に沿ったアプリアイコンを作成しましょう。
また、Google Play Storeでは2019年5月1日からアイコンの仕様に変更がありました。
それ以降から新仕様に沿っていないアイコンの新規アップロードができなくなっている状況です。
今回の仕様変更のポイントは以下の通りです。
・アイコン アセットのサイズ(512 x 512)は変わりませんが、透明な背景は許可されなくなります。
・Android と Chrome OS の Google Play は、アイコンに対して動的に角丸とシャドウを適用します。
サイズが違っても一貫した見栄えになるように、角丸はアイコンサイズの 20% となります。
・その他のフォーム ファクタ(TV、Wear、Auto)の Google Play には、変更はありません。
※Android の APK ランチャーのアイコンには影響しません。
6月24日までに仕様を変更していなかった場合でも、以前のアイコンが表示されるため大きな問題は起きませんが、新しい仕様に沿ったアイコンに変更しておくが無難でしょう。
3.ユーザーの目を引くデザインのアイコンに変更してみよう
アプリアイコンの作成にあたって最も重要な点は「デザインやロゴなどを使ってユーザーの目を引くこと」です。
ではどのようなデザインを意識すれば良いのでしょうか。具体的に次の項目をできるだけ多く満たしているアプリアイコンが望ましいです。
・シンプルである
・オリジナリティがある
・見ただけでアプリの機能が連想できる
・タイトルや文章を全て入れない
・できるだけ明るい色を使う
・透明な背景を使わない
現在とても有名なアプリであるLINEやTwitter、Facebookなどのアイコンも非常にシンプルです。シンプルなアイコンは手軽さを連想させ、使いやすいイメージを抱かせます。
さらに、ロゴというオリジナリティや明るめの色なども特徴です。
また、近年流行っているカメラアプリのアイコンはカメラを正面から見た時のデザインが多いです。アプリの機能が一目でわかりやすいデザインもユーザーに対して効果的だといえます。
4.CVRの定量比較必須。ABテストを試そう!
アプリアイコンを作る上では、複数のアイコンを用意してABテストを行うと良いでしょう。ABテストとは、Webマーケティング手法の一つで、複数のパターンの画像から効果の検証ができるものです。
ABテストを行うことで主に次の2つのことがわかります。
・CTR(クリック率)
・CVR(コンバージョン率)
比較するにあたって、アイコンを複数作らなければいけないというデメリットもあります。しかし、その手間によって上記のデータが取れ、より良いアプリアイコンをユーザーに届けることができます。ABテストが行えるツールには以下のようなものがあります。
・Google Play Developer Console
Google Play Developer Consoleでは最大で3つまでのアイコンを無料でテストすることができます。その中で最も結果が良かったものをそのまま適用できるので非常に便利です。ただ、テストできるアイコンはAndroidアプリのみなのでiOSアプリのアイコンを検証したい場合は他のツールを利用しましょう。
・TestNest
TestNestはアイコンのテストだけでなく、ストアのページ全体のデータも検証できることが特長です。しかし、こちらは月額149ドルかかる点を把握しておきましょう。ユーザーはアプリのアイコンももちろん見ますが、ストアページの印象も見ています。それらも考慮しつつ、さまざまなデータを吟味したABテストを行うことが可能です。
・PickFu
PickFuでは分析結果に加えて、その理由を知ることができます。結果の理由が明確になれば、さらに効果的なデザインにすることも可能です。月額49ドルから利用できて、比較的安価となっています。ただ、3つ以上のパターンをテストすることができないので注意が必要です。ABテストをしっかり行って、効果的なアプリアイコンを作成しましょう。
5.まとめ
ここまでで、アプリアイコンの重要性と作成にあたってのポイントの説明をしてきました。アプリアイコンは視覚的にユーザーの第一印象を決める部分であり、ASOにおいても有効であることから非常に重要となります。また、効果的なアプリアイコンを作成するためにも作成時のポイントを把握し、ABテストを重ねることは大切です。自社のアプリを魅力的に見せるアプリアイコンを作成してCVRを向上させましょう。
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