App StoreやGoogle Playにおけるアプリをインストールする窓口は、「プロダクトページ」です。プロダクトページの最適化度合いや構成等によって、インストール数が促進されるか否かは変わってきます。
そこでプロダクトページの仕組みや最適化のポイントなどを理解して、ASO対策を成功させられるように準備しておきましょう。今回はアプリストアにおけるプロダクトページの重要性や、最適化のコツなどを解説していきます。
※プロダクトページにも関係する、ASO対策の注意点についてはこちらをご覧ください。
1.アプリストアのプロダクトページとは?どんな要素でできているのか
アプリストアにおけるプロダクトページとは、「アプリの詳細なスクリーンショットや説明文などが掲載されている詳細ページ」です。ユーザーはここから、
- アプリタイトルやコンセプトの確認
- 動画やスクリーンショットの確認
- 説明文や機能詳細の確認
- レビュー内容の確認
- インストール、アンインストール
などが可能です。
プロダクトページはSEO対策におけるWebサイトと同じようなコンテンツです。アプリストア上にあるアプリ専用のページのため、性質は検索エンジン上に存在するWebサイトとは異なりますが、
- 知りたい内容に関して複数の要素で説明がされている
- ASO対策を行うことで最適化ができる
- キーワード選定がコンテンツ上位表示へ重要である
といった点は同じになってきます。
Webサイトと同じようにその構造を理解して最適化することで、プロダクトページはたくさんの人に確認されやすい質の高いコンテンツとなります。
2.アプリストアのプロダクトページを最適化するメリット!自然流入を増やせる
アプリストアにおいてプロダクトページを最適化するメリットは、次の通りです。
キーワード最適化によって自然流入が増える
プロダクトページ最適化に伴い関連キーワードが適切に設定されていると、検索しているユーザーへ自社アプリが上位表示されやすくなります。結果的にキーワード経由での自然流入が増加して、露出割合が増えるのがメリットです。
また自然流入が増えることでアプリ広告に依存せずに集客ができるようになり、コストを削減しながら安定的にインストール数を伸ばせる効果も見込めるようになります。
インストールされやすくなる
プロダクトページ最適化に伴い、動画・画像や説明文といったあらゆる要素がユーザー向けに分かりやすく調整されます。それによってスムーズなアプリへの理解を促進して、インストールへのハードルを下げる効果にもつなげられます。
たとえば動画1つを取っても、Youtubeにアップロードしているような長い宣伝動画をそのまま貼り付けるのではなく、短い動画ですぐにアプリが理解できるように工夫することでインストール数増加へつなげることができるでしょう。
よいレビューが書き込まれやすくなる
プロダクトページ最適化を行うと、レビュー内容面でもよい効果が得られます。というのも最適化によって
- レビューを積極的に投稿してくれる状況を作りやすい
- ユーザーとアプリ間のミスマッチが減る
といった効果が得られた結果、レビュー数が増加するとともに悪いレビュー内容が減る効果も得られる可能性があるからです。
ユーザーレビューは「UGC」として他のユーザーがアプリインストールの参考にする重要な情報です。放置するのではなく調整して最適化することで、ASO面でもよい効果が得られるのを覚えておきましょう。
広告も最適化されやすくなる
一部のアプリ広告サービスでは、プロダクトページの動画・画像やテキストフレーズを流用して広告を自動作成します。広告スコア面で高い点数を獲得できるような内容にするためには、素材となるプロダクトページを最適化する必要があります。
自動作成される広告の場合こちらから詳しい出稿内容は指定できませんが、プロダクトページを最適化するすることで変な広告が発信されてしまうリスクを減らすことが可能です。また広告の配信効果を見ながら、適切なプロダクトページへなるように内容を調整することも重要になってきます。
3.アプリストアのプロダクトページを最適化するコツとは?キーワード選定やスクリーンショット設定などが重要
ここからは実際に、アプリストアのプロダクトページを最適化するためのコツをご紹介していきます。
キーワード選定をしっかり行う
アプリストアのプロダクトページを最適化するためには、まずメタデータやテキスト内要素として設定するキーワードを調整する必要があります。
具体的には
- ツールでキーワードを発見していく
- アプリとの関連度や競合性などから優先順位を設定する
- 優先順位の高いキーワードを中心にプロダクトページ内へちりばめる
といった方法で、プロダクトページ内のキーワードを最適化できます。
キーワードが最適化されていないと迷惑扱いになったりする恐れもあるので、適した順番でキーワードを抜き出して、優先度の高いものを中心に設定していく観点が重要です。
動画・画像のスクリーンショット設定を考える
動画や画像のスクリーンショット設定を考えるのも重要です。
動画については、まず長い動画が好まれないのを知っておかないといけません。2分や3分ある動画は敬遠されるので、15秒といったようにSNSのショート動画と同じような時間間隔ですぐ見られる、分かりやすい内容に調整する必要があります。また画像と向きを合わせる・合わせないの選択も重要です。
画像については見ただけでアプリ画面のメニュー・機能が分かるようにする必要があります。また文字が多過ぎると返って見にくくなるので、ビジュアル要素だけで内容が直感的に伝わるようにシンプルな見た目を心掛けてみましょう。向きについては縦のほうが傾けなくてよいので見やすいですが、それが最適解とも限らないので分析する必要があるでしょう。
テキスト表現をターゲットユーザー向けに最適化する
キーワード選定・設定だけでなく、文章の表現自体も工夫してみましょう。
たとえばアプリの対象が若者向けの場合、堅苦しい言い回しは避けられる傾向にあります。「!」というような記号も使いながら、サクッと読めるような気軽に話しかける表現にすると最適化しやすいでしょう。
少しでもタイトルや文章に関して違和感を感じる、あるいは自分向けでないと感じる場合、ユーザーはあっさり離脱してしまいます。プロダクトページ内の滞在時間を長くできるように、適した言い回しまで調整を行うとよりASO面で安心です。
レビューも参考にプロダクトページの内容を再考する
ユーザーからのアプリレビューにおいて、たとえば「プロダクトページの説明と実際の操作・機能が違う」と書かれているような場合はミスマッチが起こっています。もし意図していなくてもこういったミスマッチが起きている場合は、レビュー内容から原因を洗い出して改善を行ってみましょう。
よいレビューが集まりやすい仕組みを作る
アプリレビューに関してはたとえば自社のファンになっているような層を洗い出した上で、レビューを依頼するといった方法を取るとよいレビューが書き込まれやすくなります。またアプリ内からスムーズにレビューが書けるような誘導の仕組みを作っておくのも重要です。
よいレビューを書いてくれるユーザーが、文章でプロダクトページへ感想を残してくれるとは限りません。呼び掛けることでよりよいレビューの数が増えて、ユーザーのインストール時の参考になるのです。
4.まとめ
今回はアプリストアにおけるプロダクトページの重要性や、最適化のコツなどを解説してきました。
プロダクトページはアプリのインストールの中核となるコンテンツです。アプリ名やスクリーンショット、説明文などの各要素を逐一確認して分析を行い、改善を行うことでインストールを継続的に促進することができるでしょう。
またレビュー内容もよい内容が書き込まれやすくなるように、投稿が寄せられやすい状況を作ることが重要です。ときにはレビューを参考にしながら、改善のデータを取得することもポイントになってくるので覚えておきましょう。