短尺動画のSNSプラットフォームである「TikTok」で「TikTok売れ」という現象が起きてトレンドになっています。TikTok売れを起こすのは簡単ではありませんが、ポイントを理解すれば成功確率は上がるでしょう。
iPhoneやAndroidスマートフォンなどでTikTokを見ている方は多いですが、発信方法や演出などを工夫すれば、誰でもTikTok売れを狙うことは可能です。
今回はTikTok売れの事例や起こすためのポイントなどを初心者向けに解説していきます。
TikTokの運用型広告についても知りたい方は、こちらをご覧ください。
1.短尺動画を見て商品を購入?SNSマーケティングの1種TikTok売れとは?
TikTok売れとはSNSマーケティングにもかかわってくる言葉です。TikTok上で宣伝された商品・サービスが、広まりながら売れるような現象を表しています。
SNSのバズ効果と区別されてわざわざTikTok売れと呼ばれるのは、次のような理由があるからです。
- おすすめフィード欄のAIが選定した動画を閲覧して起きるケースが多いから
- TikTokで力を入れているmemeの利用によって発生するから
- TikTokが潜在ニーズの取り込みなども行いながら急成長しているから
TikTokではAIに力を入れており、フォローしていない方の動画もおすすめフィード欄へ表示されます。そして今までタッチポイントのなかったユーザーへも動画が配信されてTikTok売れが発生するケースがあります。
またTikTokでは他人の真似をして投稿を行うmeme行動がしやすい環境が構築されているのもポイントです。memeによって動画がバズって商品が認知され、そのまま購買へとつながります。
さらにTikTokでは「まだはっきり認識していない潜在ニーズ」を刺激できるようになっています。ユーザーの興味を本質的に刺激することで新たに興味を起こさせて購買へつなげられるのもポイントです。
2.短尺動画でTikTok売れを起こした事例!売れる方法を考えるときに参考になる
ここからはTikTok売れを成功させた企業の事例をご紹介していきます。
TikTok売れの成功方式はまだ確立されているわけではありません。ですから企業事例を参考にして成功するポイントを抽出してみるのがおすすめです。
自動車業界:BMW
BMWの山形県ディーラーで働くある女性は、コロナ禍で集客に悩んでいる店舗をサポートするためにTikTokを開始しました。山形弁でBMWの魅力を伝える動画を投稿したところ、大きな反響を呼び10万人以上のフォロワーを獲得しています。
またTikTok売れに関しても、TikTokがきっかけで県外から顧客が来客、成約に結び付いたりと効果が出ているのもポイントです。山形弁で説明をするというのが独自性につながっています。
広告を出稿せずにTikTok売れまでこぎつけているということで、女性のSNSスキルもあるでしょうがTikTokの発信力の高さがうかがえる事例となっています。コスト面でTikTok広告を打つのが難しい方も、ぜひTikTok売れに挑戦してみてください。
飲食業界:焼鳥どん
東京都内にお店を構える焼き鳥店「焼鳥どん」は、飲食店あるあるを定期的にTikTok上で公開しています。
- めちゃ食べそうな人が来たときにキッチンがざわつく
- お会計を見たときの料金に応じたお客の反応の違い
といった飲食店ならではのあるあるを投稿した結果、現在20万人近くのフォロワー獲得に成功しています。
また話題になった結果
- TikTokを通じて1日15名以上が来店
- 売上が1.5倍に
といったTikTok売れにも成功しました。店舗規模が大きくないにもかかわらず成功しているということで、中小規模の企業も参考にしたい事例です。
化粧業界:YSL
化粧品の有名ブランド「YSL」は、meme増加が起こりやすいように独自のエフェクトをTikTok内に用意、自由に使えるように提供しました。自社リップの宣伝に使ってもらえるリップは大きな反響を集め、多くの女性がエフェクトを利用した短尺動画をアップロードしています。
結果としては
- エフェクト利用数が21万回になる
- リップ売上が前月比で1.5倍になる
といった成功を収めています。
エフェクトを自分で作っていきなり配布するのは難しいかもしれませんが、効果のありそうなエフェクトの構図を考えられたらぜひTikTok売れに活用してみてください。
3.ティックトッカーとのタイアップも検討してみよう!TikTok売れを起こす方法とは
ここからはTikTok売れを起こす方法を解説していきます。
まずは若年層へのアプローチを行う
TikTokのユーザー層は拡大しており、30代や40代といったより年齢が高めの層にも広がってきています。ただしTikTokで一番強いのが10代や20代といった若年層というのはいまだ変わっていないですし、これより高齢の層が完全に定着するにはまだ少し時間が掛かるでしょう。
そこでまだノウハウの少ない初心者としては、若年層を狙ってまずはTikTok売れを起こすのが賢明な方法となります。
- 古臭い演出やデザインを使わない
- シンプルなデザインを心掛ける
- メッセージは1動画1つにしておく
- 難しい感じや表現を使わない
といったコツを考えながら動画を短尺で制作することで、クオリティも上がっていくでしょう。
短尺動画なのでたくさんメッセージを入れ込むことはできません。複数伝えたいメッセージがある場合は、その都度動画を別途制作・アップロードしていくとよいでしょう。
memeが狙える短尺動画にする
memeの増加が狙える、つまり指定のハッシュタグを付けて真似したくなる短尺動画を制作するのもポイントです。
- 企画がその場ですぐできるような種類であること
- ハッシュタグは覚えやすくて使いやすいものである
- 癖があってよい意味で印象に残るようなものであること
などがバズる短尺動画の条件となります。
当然見ただけで何のmemeを狙っているか分かる内容であることが最低条件です。つい真似したくなる条件は時代によっても変わる可能性がありますが、基本的なコツをつかめれば将来的なトレンドにも対応できるようになるでしょう。
インフルエンサーとしてティックトッカーとタイアップする
ティックトッカーもインフルエンサーの一種ですが、成長力が高いのが特徴です。人気Youtuberよりも高い伸びで成長するティックトッカーもおり、そこからYoutubeへも動画を上げて人気を集めている方もいらっしゃいます。
ティックトッカーの発信力を利用すれば、簡単にバズを起こしてTikTok売れを狙うことが可能です。
- 登録者数だけでなく平均再生数やいいね!なども多いか調べる
- 自社の商材と普段アップロードしている商材が合っているか考える
- 以前TikTok売れを成功させた経験があるか
といった点を確認しながらタイアップを行えば、成功確率は上がります。ティックトッカーの持ち味を活かすために、指示は最小限にとどめて、相手の特色を短尺動画で出してもらってください。
TikTokで炎上が起きてしまうと、ユーザーの反応が早い分あっという間に評判が落ちてしまうリスクもあるのでその点には注意しておいてください。
4.まとめ
今回はTikTok売れの事例や起こすためのポイントなどを初心者向けに解説してきました。
TikTok売れはAIのレコメンド機能やmemeができやすい環境など、TikTok独自の仕組みによって成り立っています。それらを利用しながら効率よくTikTok売れが起きるように、若年層をまずは相手にするといったポイントを押さえてノウハウを蓄積しておきましょう。
またノウハウの情報がまだ少ないので、企業や店舗の事例も参考にして独自の戦略を構築してみてください。