CPEリワード広告のCV設定はこう決める!マジックナンバーを特定しよう!

マジックナンバーって何?どうやって特定する?

エンゲージメント基準で広告単価を設定する「CPEリワード広告」が人気を集めています。上手く設定を行うことができれば、投資分を回収しながら広告を出稿できるようになります。

CPEリワード広告のCV設定を行う際に決め手となるのが、「マジックナンバー」です。マジックナンバーを可視化しながらCVに取り入れることで、CPEリワード広告の効果を最大化できます。

今回はCPEリワード広告のCV設定について理解を深めたい方向けに、CPE成果地点の設定のコツやマジックナンバーについて解説していきます。

CPEリワード広告のCV設定はマジックナンバーが鍵。

1.CPE広告とは?

CPE広告とは、広告主側が定めたエンゲージメントに対して費用が発生するタイプの広告です。

エンゲージメントの定義は広いので、

・指定場所に数秒間カーソルが合わさる
・いいね!やリツイートなどが発生する
・チュートリアルが完了する

といったユーザーの取れるさまざまなアクションが含まれるのが特徴です。エンゲージメントの内容はメディアごとに異なります。企業側としては自由に成果の出る地点をエンゲージメントに設定して、効果測定ができるのがポイントです。

最近は「CPI広告(インストール発生ごとにコストの掛かる広告形態)」の費用が増加して、出稿メリットが薄れています。また報酬を与えてインストール数を増やしても、アプリストアで高評価につながらないのもポイントです。

そこで現在では、
・リワードサイト
・マンガアプリ内のリワード獲得画面
・ゲーム攻略サイト
など各メディアでCPE形式の広告が増加しています。

2.正しい成果地点の設定が成功の鍵となる  

CPEリワード広告を成功させるにはコツがあります。ここからはそのコツを分かりやすく解説していきます。

ペルソナに合った広告を作成する

CPEリワード広告に限らずですが、ペルソナに合った広告を作成するのは重要です。

CPEリワード広告はあくまで出稿形態の一つであり、本質的に重要なのはコンテンツの中身や広告内容であるのには代わりがありません。そしてCPEリワード広告の最終目標は、適切なエンゲージメントを設定した上で長期的に使ってもらったり、課金などにつなげることです。広告内容とターゲットユーザーにズレがあると、結果的に途中離脱が起きてしまうので広告効果が薄れてしまいます。

・年齢はどのくらいか
・興味関心はどこにあるのか
・どのような生活をしているのか
・どんなジャンルのアプリをよく使っているのか

といったさまざまな属性をできるだけ細かく練り上げて、適切なペルソナ設定を行ってみてください。ペルソナを作成する際は既存ユーザーの属性データを解析ツールで収集するだけでなく、アンケートといった手法で定性データ(数値化が難しいデータ)まで集めるのを忘れないようにしましょう。

ユーザー層に合わせてエンゲージメントを設定する

CPEリワード広告において、適切なエンゲージメント設定は極めて重要です。CPEリワード広告では成果達成ポイントを自由に設定できる分、設定を間違えると大きな効果は望めません。

ゲームアプリの場合を例にとって考えてみましょう。

たとえばライトなゲームユーザーもターゲットにする場合は、チュートリアルなどの浅いエンゲージメントを設定したほうが有効かもしれません。チュートリアルだけでゲームの魅力が十分伝わるように工夫されていれば、ひとまずユーザーを継続利用へつなげられます。

しかし、浅いエンゲージメントにしてしまうと報酬だけが目的のユーザーも集客されてしまうので注意が必要です。

逆にヘビーなゲームユーザーをターゲットにする場合、第3章クリアといった深いエンゲージメントがよいでしょう。最初からゲームアプリに興味の高いユーザーは、多少時間が掛かっても重要なプレイ箇所でそれなりの高い報酬を設定しておけば、「ゲームの達成感と報酬が同時に獲得できてよかった」と感じます。

エンゲージメントを達成する過程でゲームの面白さが伝われば、ユーザーは継続的にプレイするようになり、LTV向上などが狙えます。

浅いエンゲージメントにも深いエンゲージメントにも、それぞれメリットとデメリットがあります。広告主としては両者のメリットとデメリットを理解しながら柔軟にエンゲージメント設定して、CPEリワード広告を出稿することが重要です。

マルチCPEリワード広告出稿を検討する

CPEリワード広告の成果地点を効果計測しながら適切なエンゲージメント設定を行うには、マルチCPEリワード広告の出稿も検討してみてください。

マルチCPEリワード広告は、現在利用が増加しつつあるCPE広告形態の一つです。従来のCPEリワード広告は成果地点の設定が一つだけでしたが、マルチCPEリワード広告では同時に複数の成果地点を設定してユーザーへインセンティブを付与できます。

浅いエンゲージメントから流入してきたユーザーを、アプリの魅力を最大限伝えられる深いエンゲージメントにまで誘導できるのがメリットです。

深いエンゲージメント設定だけだと取りこぼしてしまうかもしれない「将来的に重要なファンになるかもしれないライトな顧客」に対して、モチベーションを維持しながらアプリプレイを継続してもらえる状況を作り出せます。

マルチCPEリワード広告についてもっと知りたい方は、こちらの記事もチェックしてみてください。

CPE広告の成功の鍵は成果地点の設定にある

3.マジックナンバーを特定しよう

CPE広告で地点設定を行う際は、マジックナンバーを意識してみてください。

マジックナンバーとは「魔法のようにユーザー継続率や課金額などが急増している地点」を指します。FacebookやTwitterといった各社は、マジックナンバーを特定した上で施策活用へつなげ成功しました。

マジックナンバーは、次のような順序で特定、活用していくことができます。参考にしてみてください。

  1. 指定した目標を達成しているユーザーをセグメントする
  2. 特定のエンゲージメントを実行したユーザーを別途セグメントする
  3. 1と2の重なり合わせを計算して、最も重なりが多い組み合わせを
    マジックナンバーとする

CPE広告においては、マジックナンバーを取り込むことが重要です。たとえば「マジックナンバーの発生していたエンゲージメント地点に達成したユーザーには、これまでより100ポイント多くインセンティブを付与する」といった工夫をすれば、マジックナンバーに到達するユーザーが増加し、結果として継続率や課金額などが増えていくかもしれません。

マジックナンバーを特定しよう

4.まとめ

今回はCPEリワード広告のCV設定のコツやマジックナンバーなどについて解説してきました。

CPEリワード広告を出稿する際は、ペルソナやエンゲージメントなどの適切な設定が重要です。浅いエンゲージメントのショートリワード広告にも、深いエンゲージメントのロングリワード広告にもそれぞれメリット・デメリットがあります。CPEでエンゲージメントを設定する際は、マジックナンバーを重要視するのも忘れないでください。

ぜひマジックナンバーなどを意識して、効率よくアプリマーケティングを執り行いましょう。