アプリ内改善って具体的に何からやるべき?
リリースしたアプリはそのまま放置するのではなく、すぐに改善に向けて計画を立てることが、より良いマーケティングにつながることはご存知でしょうか。
せっかくつかみかけた顧客を手放したり、トレンドに乗るチャンスを逃したりといったことを防ぐためにも、マーケティング担当者はアプリの改善に対する具体的な計画を立案することが求められます。そんなときにおすすめなのが、アプリの現状を解析・分析するツールの活用です。
以下を参考にアプリ改善の重要性と、解析・分析ツールを使うコツを確認して、正しいマーケティング活動を実践してみてください。
1.アプリはリリース後が重要!
リリースまでは全力を尽くしたのに、それ以降はぱったり時間と労力をかけないというアプリ運営をする方は意外と多いです。しかし、実はリリースだけで満足してしまうのは間違いで、その後こそがアプリの運命を決める分岐点となります。
リリース後にきちんと分析や解析を行えるかが、ユーザーの獲得につながり、アプリの全体的な成功につながるのです。「アプリはリリース後が重要」という意識はしっかりと持っておきましょう。
ダウンロードだけではユーザー獲得にはならない
「アプリがダウンロードされた=ユーザー獲得」と考えてしまいがちですが、実は取得されただけでは、本当に顧客を得たとはいえないケースも多いのです。特にアプリというジャンルの場合、ダウンロード後に継続して使ってもらえることで、初めて価値と利益を生むことになります。
重要なのはダウンロード数ではなく、実際にアプリを使っているユーザーのリテンション率(既存顧客の維持率)だといえます。使い続けてくれるユーザーを増やせれば、アプリの本質やサービスの魅力が伝えられるため、さらなる利益拡大や顧客満足度の向上につなげることができるでしょう。
アプリをダウンロードしたユーザーの約80%が、3日以内に利用を止める休眠状態に入るとされています。何の対策も取らないままだと、せっかくダウンロードしてくれたユーザーが離れていってしまう可能性があるのです。
アプリのリリース後は、新規でダウンロードしたユーザーが継続利用したくなるような環境を整えつつ、休眠したユーザーに復帰してもらえる方法を考えることがポイントになるでしょう。
現在の市場を把握する
アプリのリリース後に、ユーザーのリテンション率を高めたい場合には、まずは現在の市場を把握して分析する必要があります。今の市場に合わせた対応を行うことが、アプリマーケティングを成功させるポイントになるでしょう。
実は日本のアプリ市場は既に成長期を越えているという考えも多く、全体のダウンロード数は減少傾向にあるとされています。結果的に新規ユーザーの獲得はこれまで以上に難しくなり、待っているだけで新しいアプリに興味を持ってもらえる時代は終わったといえるのです。
そういった特徴を持つ現代の市場で成果を出すためには、どのようなアプリがユーザーの心をつかみ、ダウンロードから実際の継続利用まで進めることができているのかを分析する必要があります。
そして分析結果を参考に自社アプリの改善を行い、方向性の修正やシステムの追加などを検討することが、リリース後に結果を出すきっかけになるでしょう。
個々に合わせたマーケティングが必要
アプリの改善を進めるためには、現状の市場を把握した上で、個々のユーザーに合わせてのマーケティングを行う必要があります。ユーザーとはひとつの単位ではなく、それぞれに意思や特徴を持った個人です。個人を尊重して、特定の条件にマッチした宣伝やアプローチを行うことが、有益なマーケティングにつながります。
個々に合わせたマーケティングを行う場合には、自社アプリに関するデータの取得と、その解析・分析が求められます。しかし、データの解析や分析には時間がかかり、リリース後目まぐるしく変わる状況に追いつけない可能性も考えられるでしょう。
そこでおすすめなのが、専門のアプリ解析・分析ツールの利用です。アプリの本格的な改善とマーケティングを目指すのなら、専門ツールを通しての分析を行ってみましょう。
2.アプリ改善のための解析・分析ツールの使い方
アプリ改善を目指す際には、そのためのデータを効率よく収集し、可視化してくれる解析・分析ツールを使いましょう。ツールの機能を使いこなし、スムーズな分析を行えるようになれば、柔軟にアプリを変えていくことが可能です。
例えば「Appsflyer」「Adjust」などによって広告効果を測定したり、「Amplitude」「Google Analytics」「Firebase Analytics」などでアプリ内のKPIを分析したりといったことが考えられます。各ツールをチェックして、自社アプリに合ったものを選択することが、アプリ分析の基本的なポイントになるでしょう。
3.アプリ解析・分析ツールを利用するときのコツ
アプリの解析や分析をツールによって行う際には、マーケティング担当者以外もデータを把握できるようにしておくことがコツとなります。
マーケティングを担う一部の人間だけがデータを確認できる環境だと、問題点を見過ごしたり、偏った考えに凝り固まったりしてしまうかもしれません。そういった可能性を防ぐためにも、解析したデータはオープンに設定し、多くの人の目でアプリの分析を行えるようにしましょう。
分析に慣れた人員が増えれば、意見交換から具体的な改善案を導いたり、次のプロジェクトの立案につなげたりできる可能性も出てきます。
4.まとめ
アプリのリリースまでに費やした努力を無駄にしないためにも、その後の動向を分析するマーケティング業務は欠かせません。求める成果をきちんと導き出せるように、解析と分析にかける時間を作って、アプリを正しい方向に進めることを目指しましょう。
アプリの解析・分析ツールの利用は、既に珍しい方法ではなくなっています。 だからこそ、上手にツールを活用するスキルと心がけが、アプリをリリースするすべての企業に求められているのです。
この機会にツールの重要性を把握して、本格的な導入と活用を検討してみましょう。