アプリの事前予約プロモーションって何?その効果と施策のやり方をご紹介!

知っておきたい事前予約!

アプリ業界の中でも、特にゲームアプリ業界ではいかにファンを獲得して課金してくれるリピーターを増やしていけるかが重要になります。その入口的な施策として有効なのが、アプリの事前予約プロモーション(事前予約施策)です。

アプリの事前予約施策を上手く実行できれば、アプリリリース前から上手く新規顧客を獲得しリピーターへつなげられる可能性があります。ゲームアプリをリリースする予定がある場合は、ぜひ事前予約施策について理解を深めたいところです。

今回はアプリの事前予約施策とは何か、そしてメリットや実際の実行方法などを解説していきます。

アプリの事前予約施策とは

1.アプリの事前予約施策とは?

アプリの事前予約施策とは、主にゲームアプリがリリースされる前に宣伝を行い事前のアプリ予約者を確保しようという一連の施策を指します。

たとえば

・事前予約サイトでメールアドレスの登録を促す
・TwitterやLINEなどSNSでゲームアカウントフォローなどを促す
・Google PlayやApp Storeなどで事前登録画面を用意する

こういった手法が事前予約施策に該当します。実際にプレイできるようになる前から、アプリについて気になっているユーザーはたくさんいます。アプリの事前予約施策ではそういったユーザーを、事前に囲い込んで集客できるようになります。

アプリに関心のあるユーザーを事前にキャッチするための事前予約施策

2.アプリの事前予約施策のメリットとは?

アプリの事前予約施策を行うと、次のようなメリットがあります。

複数のチャネルで宣伝が可能である(SNS、事前登録サイトなど)

先ほどご紹介してきたように、事前予約施策を行えるチャネルは一つだけではありません。各チャネル(ユーザーに届けるまでの経路)の特性を活かして、効果的なマーケティングが可能です。

たとえば事前予約サイトに登録して集客を行えば、わざわざ予約サイトに足を運んでゲームアプリ情報を確認する熱心なユーザーにアプリの認知を行い、事前予約まで進んでもらえる可能性が高まります。

またTwitterやLINEなどのSNSで広告を活用しながら事前予約施策を行えば、自社アプリの潜在顧客に認知を広めたり、上手く拡散を行いながら広いユーザーに自社アプリのことを知ってもらえる可能性が高くなります。

他にも「リワード広告(ポイントサイトなどに掲載される、利用と引き換えにユーザーに報酬が支払われる広告)」と組み合わせて、リワードサービスに登録しているユーザーに事前予約を促すなどの施策もあります。

各チャネルは独立しているわけではなく、組み合わせながら施策を行えます。
たとえばSNS上でフォローや友達登録をしてもらって最新情報を定期的に発信し、その上で事前予約サイトや公式アプリストアへアクセスを促して事前登録を行ってもらうという手法も取れます。

このように複数のチャネルで事前予約の宣伝を行えるので、アプリ提供企業では各チャネルの組み合わせなどを行いながら自由度の高い施策を実行できます。

新規顧客を獲得しやすくなる

事前予約施策を行っていない場合、ユーザーはアプリリリースされてから初めて自社アプリについて知る可能性が高くなります。その場合そこから情報説明を行って新規顧客を獲得していくのは、かなり骨の折れる作業になります。

アプリ事前予約施策を行っている場合、リリース前にアプリに関する認知などが広がっています。すからユーザーは、情報がインプットされている状態でリリース後スムーズにアプリを楽しめます。そうすれば、アプリ離脱率低下などにもつなげやすくなるでしょう。

また事前予約機能によりメールアドレスやプッシュ通知などでアプリリリースの情報を送れば、ユーザーはアプリリリースを見逃さずにその場でアプリをインストールできます。特にApp Storeでは事前予約を行うと、自動でアプリインストールまで行ってくれるのでユーザーは面倒に思うことがありません。

このように新規顧客を獲得しやすくなるのも、アプリ事前予約施策のメリットです。

事前予約とキャンペーンを組み合わせて集客が可能

事前予約施策では、キャンペーンを組み合わせてアプリリリース前にコンテンツを盛り上げる施策も打てます。

たとえば事前予約サイトで特典を用意する施策は、大企業でも行っている有名な施策です。まず事前登録サイトで、コンテンツ紹介をしながら事前登録を行ってもらいます。するとユーザーは事前登録だけで、アプリリリース後利用できるレアキャラクターやアイテムなどの特典を獲得できます。

また事前登録の一定者数突破によって、全員にアイテムなどがプレゼントされる企画も用意されている場合があります。たとえば、

・事前登録者数10万人突破・・・ゲームで使えるダイヤ10個プレゼント
・事前登録者数50万人突破・・・ゲームで使えるダイヤ100個プレゼント
・事前登録者数100万人突破・・・レア度の高いキャラクター+ダイヤ100個プレゼント

といった具合に、登録者数増加に応じて豪華な特典がゲットできます。

ゲームアプリではインストール後スムーズにプレイできないと、モチベーションが下がり離脱率も上がってしまいます。ゲーム予約施策で事前にキャラクターやアイテムを用意して最初からゲームを進めやすい環境を構築しておくと、それだけプレイヤーのモチベーションも上がり離脱率低下なども見込めます。

さらにSNS上でプレゼント企画を行うなどの施策も、よく見受けられます。この施策ではアカウントフォローや友達追加、事前登録などユーザーのアクションに応じて抽選で商品がもらえたりします。

「Twitterフォロー&リツイートでギフト券500円を抽選でプレゼント」など、ゲームとは直接関係ないような特典が用意されている場合もあります。コストは掛かりますが、話題性を高め、興味のあるユーザーをどんどん集客しながら拡散を狙える可能性もあります。

アプリの事前予約施策をうまく組み合わせて新規顧客の獲得や離脱率の低下につなげる

3.アプリの事前予約施策とはどうやってやるのか?

ここからは実際にどうやってアプリの事前予約施策を行っていくのか、そのやり方を順序立てて分かりやすく解説していきます。

1.どのチャネルで事前予約施策を行うか決める

まずはどのチャネルで事前予約施策を行うか決めます。
ちなみに予算やリソースがあればアプリストアや事前予約サイトだけでなく、各SNSなど他チャネルも組み合わせたほうが相乗効果を見込めます。

ただし予算やリソースが限られている場合は各チャネルの特性を理解しながら、自社が使いたいチャネルだけに絞る必要があります。

2.事前予約登録を行える環境を各チャネルで整える

チャネルを決めた後は、事前予約登録を行える環境を各チャネルで整えていきます。

【事前予約サイト】
事前予約サイトを利用する場合は、事前予約サイトに自社アプリ情報を登録して公開します。さまざまな事前予約サイトサービスがあるので、メリット・デメリットを比較しながら適切なサービスに登録するのが重要です。

また自力で事前予約サイトを作るという方法もありはしますが、コストや時間も掛かり取り組むのが難しいところも多いでしょう。事前予約サイトを活用しながら、効率よく集客を行いましょう。

【SNS】
SNSを活用する場合は、まずゲーム公式アカウントを用意して事前予約を促す投稿を行います。
課金形式には

  • CPF(1回フォローなどにつき課金される)
  • CPC(1クリックごとに課金される)

などいくつか種類がありますので、自社目的に応じてコストを最適化できる方式を選んで課金を行いましょう。

【公式アプリストア】

  • Google Play・・・リリース前60日から事前予約機能が使える
  • App Store・・・リリース前2~90日の間事前予約機能を使える

となっています。
各アプリストアの指示に従い、順番に事前予約機能を実装していきましょう。

3.リリース後も指標を確認しながら、どのくらい効果があったのか計測していく

事前予約施策は、打っただけでは意味がありません。
施策実行後も分析を行いながら、どのくらい効果があったのか見極めていくのもポイントになります。

アプリの事前予約施策では事前予約者数などに目が行きがちですが、それだけだと効果測定に失敗してしまう可能性が高くなります。チャネルや予約時期などによってユーザーの熱意はまちまちで、そのままリピーターに転換するユーザーは限られてくるからです。

2割のリピーターが商品やサービスの売上の8割を担うという「パレートの法則」にある通り、ゲームアプリでもリピーターを作り、いかに課金へつなげていくかが勝負になります。

ですから単に事前登録者数に限らずその中でも

  • リピーターになってくれた割合
  • リピーターの平均課金額

などの指標も組み合わせて施策の効果を見極めていく必要があります。

また事前登録施策は、新規顧客を獲得する施策の一つにすぎません。
リリース後もアプリアクティブ率や離脱率などを確認しながら、状況にあった最適な施策を打つようにしましょう。

4. まとめ

今回はアプリの事前予約施策とは何か、そしてそのメリットや実際のやり方などについてご紹介してきました。

アプリの事前予約施策を上手く活用できれば、多くの新規顧客を獲得してリピーターにつなげることも可能です。

ただし豪華なキャンペーンなどで事前登録を単に誘発するのではなく開発中のゲーム内容を見せたり最新情報をこまめに更新するなど、ユーザーをリリース後もしっかりプレイしてくれるようにつなげていく手法を取る必要があります。