アプリの競合調査ができるツールの選び方とは?おすすめのツールも厳選してご紹介

アプリマーケティングを実行する際は、アプリストア内のデータだけでは分析が不十分です。そこでアプリで本格的に収益を得たい企業は、何かしらの競合調査ツールを使って分析データの量や質を確保しています。

ただしアプリの競合調査に使えるツールは多く、事前に比較してから使いたいものを選ばないと調査に入れません。そこで今回はアプリの競合調査ツールを探している方向けに、ツールの具体的な選び方や基本的に搭載されている機能、そしておすすめのツールも併せてご紹介していきます。

競合調査といっしょにASO対策を実施する場合はこちらをご覧ください。

1.アプリの競合調査ができるツールの基本的な機能とは?

ここからはあるアプリの競合調査ツールの情報を参考に、実際にツールにはどんな機能が搭載されているのかをご紹介していきます。

競合アプリの提案

キーワードをアプリストアへ入力すれば、自社アプリと似たような仕様のアプリは探せます。ただしその精度は正確とは言えない場合もあるでしょう。抜け漏れがあるケースもあります。

そこで競合調査ツールの、アプリの提案機能が役立つでしょう。この機能ではキーワードを入力すると、独自のエンジンを基に類似性があると思われるアプリを複数提示してくれるのがポイントです。また直接キーワードが入っていなくても競合と思われるアプリは一通り表示されるので、競合の抜け漏れが起きにくいのもメリットとなっています。

ジャンルごとの上位アプリを確認する

参考にしたいアプリを確認する際、人気でランキングを確認して上位のアプリの評判を見たりするのは重要です。競合調査ツールではアプリストアで検索するよりも素早く、ジャンルにおける上位アプリを表示することが可能となっています。

ちなみに除外リストを設定することによって、参考にならなそうなデータを持つアプリを外しながら効率よく作業を行うことも可能です。たとえば競合としてダウンロード数が少な過ぎたり、多過ぎるものは除外しながら調査を行うとより類似性の高い上位ジャンルのアプリを見つけることができるでしょう。

キーワード検索で競合を探す

同ジャンルといった条件だけだと、細かいデータが得にくいケースもあります。こういったケースではキーワード検索で、似た性質を持つアプリをまとめてピックアップできるようにしておくと安心です。

競合調査ツールによっては、スマートフォンから手動で検索を実行しなくても調査をできるような機能が搭載されているときがあります。

  • 関連性
  • ダウンロードに大きく影響している

といった観点からキーワードを選択して調査すると確実です。

ちなみに調査をしていると、自社とは関係ないジャンルのアプリがヒットすることもあります。料理アプリを探しているのに料理ゲームが出てくるケースなどが、これに該当します。こういった場合もキーワード検索で競合となる可能性があるので、いちおうデータに追加して調べられるようにしておくと安心です。

アプリ広告に関する調査

競合が宣伝費を掛けてアプリのダウンロード数などを成長させている場合は、入札方法などを参考にできると自社でも宣伝効率が上昇します。競合調査ツールではアプリ広告へ未入札でも、競合の入札状況を調べられる機能が搭載されていることがあります。

重要なキーワードを検索することで、そのキーワードで入札しているアプリを検索できます。

競合アプリのパフォーマンス可視化機能

具体的に競合がどれくらいのパフォーマンスを有しているかは、数値化するのが難しいです。しかし競合調査ツールでは独自の条件を基に、競合アプリへ数値を割り振って比較の参考となるデータを提示してくれます。

たとえば

  • アプリごとのSOV(市場シェア)
  • 総合的なアプリパワー

といった指標が数値等で表示されるので、どのアプリが特にシェアやパフォーマンスが高く競合として強いのかを調査することも可能です。

アプリストアの掲載情報の確認

いちいちアプリストアへ移動して最新ニュースなどを確認するのは、意外と面倒です。回数が多いとそれなりの時間を消費するでしょう。こういった浪費をなくすため、競合調査ツールにはアプリストアと連携して情報を引用して表示する機能が搭載されています。

たとえば現在アプリストアで特集が組まれているアプリについて、競合調査ツールから直接ページ内容を表示して確認することが可能です。こういった連携機能は、情報収集の時間を短縮してツールへ作業を集約することに役立つでしょう。

2.アプリの競合調査ができるツールの選び方とは

アプリの競合調査ができるツールを探す際は、次の点に注意しましょう。

  • 料金体系が適切か
  • 欲しいデータを確認できるか
  • 連携性が高いか

競合調査ツールは無料で使える場合もありますが、細かい機能を利用したい際は別途有料になることがあります。それほど高額な料金になるケースは少ないですが、念のため月額・年額でどれほどお金が掛かるのかはチェックしておく必要があるでしょう。

最初は無料で利用してから、どうしても使いたくなった際にだけ有料プランへ登録する考えも重要です。

またアプリのパフォーマンスを独自のアルゴリズムから数値化する、といった機能は競合調査ツールによって変わってきます。欲しいデータや機能を有しているツールかどうか、詳しく公式ページや問い合わせなどで確認すると導入のミスを防げるでしょう。

さらにGoogle広告やTwitter広告といった関連サービスと連携ができるツールだと、利便性が高いです。なるべく競合調査ツールへ作業工程を集約できるよう、連携性の高さが確保されているツールを選んでみましょう。

3.アプリの競合調査ができるツールのおすすめ3選!

ここからはアプリの競合調査ができる、便利なおすすめツールを3つご紹介していきます。

apptweak

データサイエンスを用いた分析のできる競合調査ツールです。無料トライアルが可能となっています。

  • ASO対策も可能
  • 独自の広告分析機能を提供している
  • 新規顧客や市場参入に関するデータも確認できる

といった特徴があります。

国別にアプリのパフォーマンスを調査して、競合アプリと比較できるので複数か国へ提供する予定のアプリ調査にも使うことが可能です。またAPIでツール連携して、独自のレポートを作成したりする機能も利用できます。

data.ai

旧称は「app annie」であり、世界で最も有名なアプリ競合調査ツールです。AIを用いたツールであることが分かりやすい、「data.ai」という名称へ最近変更されました。

800万以上のアプリだけでなく、数千にも上るWebサイトのデータを参考にしてモバイル市場を把握できます。またROIを最適化してコストを削減するといった目的でも使えます。

ダッシュボードからは

  • 収益
  • 費用
  • ダウンロード数
  • アクティブユーザー

といった重要な指標を一通り、数値とグラフで確認可能です。

こちらも分析機能を無料から利用できるようになっています。ただし英語の部分も多いので、活用の際は注意しましょう。

ADJUST

有名な競合調査ツールであり、今回ご紹介した他ツールと同じく無料デモが提供されています。

ADJUSTを使うことで

  • ユーザーのアクション誘導のきっかけを理解できる
  • カスタマイズも可能なデータからマーケティング施策を立案できる
  • 広告キャンペーンで高い価値をもたらすユーザーを確認したり、最適化するための機能を利用できる
  • データに関する不正行為を防止して、正しいデータ管理を行うことができる

といったことが実現可能です。

またAppleのデータ管理基準にも対応しており、安心して利用できるのもメリットとなっています。

4.まとめ

今回は競合調査ツールの具体的な選び方や基本的に搭載されている機能、そしておすすめのツールも併せてご紹介してきました。

競合調査ツールを使うことで、アプリマーケティングが効率化します。細かいデータを多角的に調査したり、競合を抜け漏れなく調査したい方にはアプリの競合調査ツール活用がおすすめです。

今回ご紹介したツールはどれも有名で使いやすいものなので、ぜひツール選定の際は選択肢に入れてみてください。